「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービス(3053)、株主優待制度を自社商品で再開すると発表しています。株主優待に加え、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
株価情報と株主優待
ペッパーフードサービスの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年9月27日終値時点)
株価:206円
予想PER:381.48倍
PBR:4.02倍
予想EPS:0.54円
時価総額:122億円
最新の株価参考:(株)ペッパーフードサービス【3053】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について(廃止から再開)
株主優待制度は「自社商品」を実施、優待権利月は12月です。(2024年12月から再開としています)
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
500株以上 5,000株未満 | 3,000円相当の自社商品 |
5,000株以上 10,000株未満 | 6,000円相当の自社商品 |
10,000株以上 30,000株未満 | 9,000円相当の自社商品 |
業績悪化により2022年6月末日で優待を廃止しましたが、内容を変更して再開予定としています。
優待利回り
500株保有で3,000円相当とした場合、優待利回りは約2.9%です。
配当金の推移
下記は配当金の推移です。
2019年12月期は業績悪化で期末配当見送り、2020年12月期以降は無配を継続しています。
業績が復活すれば配当も復活する可能性はありますが、現状では大きく配当が復活する可能性は低そうです。
業績推移と株価推移
ペッパーフードサービスの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
「いきなり!ステーキ」展開後はメディアにも多く取り上げられ業績が急成長。
しかし、2019年12月期は店舗同士が競合、人件費などのコスト上昇もあり最終損益は27億円の赤字で着地。その後は営業赤字が続いています。
2024年12月期は営業黒字見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は成長期待感から急上昇した後、上昇しすぎた影響、業績悪化などで大きく下落し安値で推移。
下記、1年分の週足株価チャートでは、2024年2月に優待復活発表もあり、大きく上昇しましたが、長期的に見た場合、わずかな上昇です。
事業内容と財務状況
ペッパーフードサービスの事業内容と財務状況を確認していきます。
ペッパーフードサービス(3053)の概要
株式会社ペッパーフードサービス(英: PEPPER FOOD SERVICE CO.,LTD)は、いきなり!ステーキなどステーキを中心としたレストランチェーンを運営する外食産業企業。
以前は「ペッパーランチ」を直轄で運営していたが、新設子会社の株式会社JPに運営を移管。JP(ペッパーランチ事業)を投資ファンドに売却。
ペッパーフードサービス – Wikipediaより抜粋
「いきなり!ステーキ」はステーキを立ち食いスタイルにすることで回転率・コストパフォーマンスを上げるという新業態で注目を浴び、2017年-2018年に業績と株価が急成長。
しかし、大量出店により店舗同士の競合が発生するなどの影響もあり、売上は大幅に減少。出店計画を見直し不採算店舗を大量閉鎖。業績が急激に悪化しました。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
営業CFはマイナスが続き厳しい推移です。
配当・優待について
以前の株主優待制度では自社店舗で利用できる「株主優待券」もしくは「自社商品」を実施していました。しかし、2022年6月末日を基準日に廃止を発表。
その後、多くの株主から意見・要望があったとし「2024年12月から再開」としています。
株価は以前と比べかなり安く、優待の対象となる500株も保有しやすいですが、どこまで業績が回復するか、配当は復活するのか、株主優待が変更・廃止を含めどうなるのかの不透明感は強いです。