三菱商事(8058)の株価は割安で高配当利回りだが買っても良いのか、今後どうなる?

三菱商事(8058)は割安で高配当な株に加え、短期では株価が上昇トレンドになっています。

証券会社の中には目標株価を下げた三菱商事(8058)ですが、その株価が今後どうなるか、各指標の割安さ、配当推移や最近の動きから考えてみました。

  • 三菱商事の事業内容と過去の株価チャートを確認
  • 現在の株価、各指標や配当利回りを確認
  • これからの動向を最近の業績などから確認

事業内容と株価チャートを確認

まずはじめに三菱商事の事業内容の確認と株価チャートを見ていきます。

三菱商事について

三菱商事は日本最大規模の総合商社で、国内外の拠点数は200を超え、多くの企業と連携しながらビジネスを展開しています。主要子会社には三菱食品(7451)、ローソン(2651)をはじめいくつかあります。

また、さまざまな業種に投資を行い、多くの株式も保有しておりいくつかの企業の筆頭株主や主要株主となっています。最近だと、2019年6月にコメダHDと業務提携をするなど幅広いです。

三菱商事の株価チャート

下記は三菱商事の直近約3年の週足株価チャートです。

ここ1年くらいはやや下落気味のなか、最近再び短期的に上昇トレンドになりつつあります。かなり長期的な目線ではまだまだ押し目に見えますが、難しい銘柄ではあります。

現在の株価の各指標と配当利回りについて

次に三菱商事の現在の株価の各指標と配当について見ていきます。

株価、各指標と配当利回りはどうなっているか確認

三菱商事の現在の株価は2,783円。 年間配当は125円の予定なので年間配当利回りは約4.5%です。PERは7.1倍、PBRは0.77倍です。市場平均と比較すると割安ですが、商社銘柄はどれも同じくらいの水準なので割安とは言い切れません。年間配当利回りは高いですが、商社銘柄には他にも同じくらいの配当利回りの銘柄はいくつかあります。

※株価は2019年9月19日終値

過去の配当推移を確認

三菱商事の過去の配当推移一覧です。

2015年3月2016年3月2017年3月2018年3月2019年3月2020年3月(予)
70円50円80円110円125円125円

三菱商事の株主還元の基本方針ですが、『中期経営戦略2018』にて配当を基本とし、減配せずに利益成長に合わせて増配していく「累進配当」を方針として掲げています。

また、『中期経営戦略2021』においても、「累進配当」を継続し、配当性向は現在の30%から将来的に35%程度に引き上げていくことを目指しています

そのことから考えると今期は125円(中間62円、期末63円)の見通しですが、増額修正する可能性は高いとみています。1Qの決算は若干気になるところではありますが・・・。

参考:配当情報|三菱商事公式サイト

最近の業績と今後の見通しを確認

最後に最近の業績と今後について考えてみます。

最近の業績を確認

2019年8月1日の決算にて2020年3月期第1四半期(4-6月)の連結純利益1,612億円と発表、見通しの6,000億円に対する進捗率は27%となりました。

参考:2019年度第1四半期決算参考資料|三菱商事公式サイト

今後について

三菱商事は国際的な総合商社なので、多くのセグメントがあります。国内の景気動向の影響はもちろんですが、海外の経済・政治・社会動向の影響を大きく受けます。

エネルギー資源、金属資源、石油化学製品などの価格変動をはじめ、為替変動、多くの株式を保有していることによる株価変動など様々な要因が業績に大きく影響することがあり、なかなか見えにくいものが多いと個人的には感じています。基本的には世界的に景気が良くなれば上がり、悪くなれば下がるというイメージです。

キャッシュフローを見ると、投資CFが目立って大きいのは2012年、2013年、2016年です。こうしてみると株価が下落して経済不安が広がっているときにしっかりと投資を行っており、非常に投資が上手いという印象を受けます。

しかし、当然すべてが上手くいっているわけではなく、株価はまだリーマンショック前まで戻っていません。

2019.9.22 追記

三菱商事は2019年9月20日、シンガポールの子会社で社内規定に違反したデリバティブ(金融派生商品)取引により約340億円の損失が発生する見込みだと発表しました。

340億円はとても大きな金額ですが三菱商事の規模を考えるとものすごく大きなダメージとなる可能性は低いです。しかし、ここまで金額が大きくなるまで発覚しなかったという事実はマイナスイメージになり、今後の株価に大きく影響が出そうです。

他にもニュースが出て一時的に大きく下落する可能性もあり、このような事件性のある銘柄に手を出すのは個人的にはハイリスク・ハイリターンだと考えています。

長期保有するから安くなったタイミングで買うというのは有りかもしれませんが、安くなったと思い買ったところから更に安くなることも多々あるので注意が必要と考えています。

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