三菱商事の株価はどうなる?配当は増配し続けることが出来るのかを考えてみる【8058】

三菱商事(8058)は割安で高配当利回りの銘柄で、経営戦略では累進配当の方針を打ち出しているため、配当に対する安心感もあります。

若干、業績の見通しに不安が出てきた三菱商事ですが、株価と配当が今後どうなるか、株価指標・配当推移、最近の動きから考えてみました。

三菱商事の株価POINT
  • 株価は割安水準かつ高い配当利回り
  • 増配する可能性が高いが業績を下方修正しているのは注意点
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株価指標と事業内容について

はじめに三菱商事の株価指標と事業内容をみていきます。

株価指標について

現在の株価:2,840.5円

予定年間配当:132円

年間配当利回り:約4.6%

PER:8.3倍、PBR:0.79倍

市場平均と比較すると割安ですが、商社銘柄はどれも同じくらいの水準なのでものすごく割安とは言い切れません。年間配当利回りは高いです。

※株価は2019年11月22日終値

三菱商事(8058)について

三菱商事は日本最大規模の総合商社で、国内外の拠点数は200を超え、多くの企業と連携しながらビジネスを展開しています。主要子会社には三菱食品(7451)、ローソン(2651)をはじめいくつかあります。

また、さまざまな業種に投資を行い、多くの株式も保有しておりいくつかの企業の筆頭株主や主要株主となっています。最近だと、2019年6月にコメダHDと業務提携をするなど幅広いです。

株価チャートと配当推移について

次に株価チャートと配当推移を見ていきます

株価チャートについて

下記は三菱商事の5年分の週足株価チャートです。

レンジで推移しながら上昇しており、長期的な目線では現在の株価は割と押し目に見えますが、難しい場所ではあります。

配当推移について

下記は三菱商事の配当推移です。

2015年3月期2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期(予)
70円50円80円110円125円132円

三菱商事の株主還元の基本方針ですが、『中期経営戦略2018』にて配当を基本とし、減配せずに利益成長に合わせて増配していく「累進配当」を方針として掲げています。

また、『中期経営戦略2021』においても、「累進配当」を継続し、配当性向は現在の30%から将来的に35%程度に引き上げていくことを目指しています

2020年3月期の配当は当初125円の予定でしたが132円に増額修正しました。配当性向は38.5%となる見通しのため、計画よりやや高めです。

参考:配当情報|三菱商事公式サイト

最近の業績と今後の見通しを確認

最後に最近の業績と今後について考えてみます。

最近の業績を確認

2019年11月6日の決算にて2020年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は2,423億円と発表、あわせて通期の同利益を従来予想の6,000億円から5,200億円に下方修正、2020年3月期の年間配当を従来計画の125円から132円に増額修正しました。

参考:余剰金の配当(中間配当)及び期末配当予想の修正に関するお知らせ|三菱商事

今後の配当について

中期経営戦略では2021年度の利益目標を9,000億円としています。仮に配当性向を35%とした場合の年間配当は200円で、現在の株価で利回りを算出すると年間7%となる計算です。

もちろん、これはあくまでも計画です。先述したようにすでに2020年3月期は業績を下方修正していることから先のことは分かりません。個人的にこの計画はかなりの強気と感じています。

参考:中期経営戦略2021 解説資料|三菱商事

今後について

三菱商事は2019年9月20日、シンガポールの子会社で社内規定に違反したデリバティブ(金融派生商品)取引により約340億円の損失が発生する見込みだと発表しました。

340億円はとても大きな金額ですが三菱商事の規模を考えるとものすごく大きなダメージとなる可能性は低いです。しかし、ここまで金額が大きくなるまで発覚しなかったという事実はマイナスイメージになり、今後の株価に影響が出そうです。

長期保有するつもりで安くなったタイミングで買うというのは有りかもしれませんが、安くなったと思い買ったところから更に安くなる可能性もあるので注意が必要です。

三菱商事は国際的な総合商社のため、多くのセグメントがあります。国内の景気動向の影響はもちろんですが、海外の経済・政治・社会動向の影響を大きく受けます。

エネルギー資源、金属資源、石油化学製品などの価格変動をはじめ、為替変動、多くの株式を保有していることによる株価変動など様々な要因が業績に大きく影響することがあり、基本的には世界的に景気が良くなれば上がり、悪くなれば下がるというイメージです。

キャッシュフローを見ると、投資CFが目立って大きいのは2012年、2013年、2016年です。こうしてみると株価が下落して経済不安が広がっているときにしっかりと投資を行っており、非常に投資が上手いという印象を受けます。

株価には割高感はなく、経営戦略として累進配当を打ち出しているのもプラスポイントですが、株を保有するときは配当を見るのではなく、まずはこの先もしっかり利益を上げることが出来るかを考えることが重要です。

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