カラー複合機やITサービスを展開するリコー(7752)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 株価は大きな上下が落ち着いて推移
- 株主優待はリコー製品が欲しい人には良い
- 連続増配当で高めの利回り
リコーの株価情報と業績推移
リコーの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,262円
予想PER:15.37倍
PBR:0.78倍
予想EPS:82.09円
時価総額:7,692億円
2023年9月12日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)リコー【7752】:Yahoo!ファイナンス
PBRに割安感があります。
業績の推移
下記はリコーの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は赤字で厳しくなりましたが、2022年3月期は回復。
2023年3月期は更に回復も、2024年3月期は減益見通しとしています。
株価のチャート
下記はリコー5年分の週足株価チャートです。

株価は900円-1,300円でレンジで推移していましたが、2020年3月に大きく下落。
2021年に入ると大きく上昇し一気に戻しましたが、2021年6月以降は元のレンジ水準で推移。
短期で見ると1,300円が壁となっている動きです。
リコーの配当情報と株主優待
リコーの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:36円
予想年間配当利回り:2.85%
配当金の推移について
下記はリコーの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:23円
2020年3月期:26円
2021年3月期:15円
2022年3月期:26円
2023年3月期:34円
2024年3月期:36円(予)
配当は2021年3月期に減配、その後は増配推移です。2024年3月期も増配予定としています。
配当性向は2023年3月期が38.6%、2024年3月期の予想が約44%です。
株主還元方針の確認
配当方針は「総還元性向50%を目安に段階的に引き上げ」としています。
配当推移を見ると、安定と言うよりは業績連動の印象です。
株主優待について
株主優待制度は「自社製品の特別価格販売」、優待権利月は3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
全株主 | 自社製品(カメラ・時計等)の特別価格販売 |
「自社製品の特別価格販売」は家電量販店より安い価格で購入できるものが多くお得ですが、あくまでもお得となるのは「リコー製品のカメラ・レンズの購入を検討している場合」です。
リコーの事業内容と今後について
リコーの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
リコー(7752)の概要
株式会社リコー(英:Ricoh Company, Ltd. )は、事務機器、光学機器などを製造するメーカー。
主な製品は複写機、ファクシミリ、レーザープリンターやそれらの複合機、カメラである。
リコー – Wikipediaより抜粋
主力事業は複合機、プリンターなどの「オフィスプリンティング」、「オフィスサービス」です。
海外(主に欧米)の売上比率は約60%、子会社には「リコーエレメックス」、「リコーインダストリー」、「リコージャパン」があります。
3カ月決算の実績
下記はリコーの連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結税引前利益は742億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はリコーのキャッシュ・フロー推移です。

リコーの今後について
2021年前半は悪材料の出尽くし感に加えて、2022年3月期の業績回復見通しなどの影響で株価が急上昇。
しかし、その後はやや厳しめの決算もあり下落する場面も出ています。
リスク・回復期待
海外売上比率が高く、各国の経済状況・為替が業績に影響を与えます。
また、物価上昇、物流停滞などのリスクもあります。しかし、扱っている製品は需要が望めるものが多いです。