明和産業の株価と配当はどうなる?中間配当(特別配当)実施で株価上昇!【8103】

明和産業(8103)が2019年9月30日を基準日とする中間配当(特別配当)を1株あたり44円と発表しました。当初の予定では期末配当の12円だけでしたので大幅増配です。

この発表を受けて2019年8月13日に株価はストップ高になりましたが、果たして株価と配当は今後どうなるか、業績推移・株価チャートから考えてみました。

明和産業の株価・配当POINT
  • 特別配当はあくまでも今回限り、株価は上昇したとはいえまだ割安
  • 2020年3月期の業績は厳しくなると想定される

特別配当と配当推移について

まずはじめに明和産業の配当について見ていきます

明和産業(8103)特別配当の理由

下記に特別配当の理由を抜粋します

安定的かつ継続的な利益配分を基本方針とし、現在の中期経営計画においては連結配当性向 15~20%を目標に掲げ配当を実施してまいりました。内部留保については、今後の事業展開と経営体質の強化のために有効に活用しております。

この度、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指し資本効率の向上を検討した結果、 保有する政策保有株式の一部を当期中に縮減することとし、利益剰余金の一部と政策保有株式の縮減益を原資に、中間配当を実施することといたしました。

今後の配当方針につきましては、引き続き安定的かつ継続的な利益配分を基本方針とし、来年度に公表を予定しております新中期経営計画にてお知らせいたします。

2019年8月9日 明和産業公式サイトプレスリリースより抜粋

今回の中間配当はあくまでも特別で、今後の方針は未定となっています。

政策保有株とは主に「金融機関や取引先との関係強化」、または「買収防衛」を目的に保有する株の事で、お互いに株を持ち合うものが多いです。 以前は多くの企業が保有していましたが、今は削減傾向にあります。

配当推移について

下記は明和産業の配当推移になります

2015年3月期2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期(予)
8円8円8円10円10円56円

2020年3月期当初は3月末の期末配当12円だけの予定でしたので、中間の特別配当 (2019年9月末の44円)が大きく目立ちます。

現在の株主還元の基本方針は「連結配当性向15~20%」としてるため、あくまでも今回の中間配当は特別です。2021年3月期は12円前後が本線と考えられます。

参考:配当状況|明和産業公式サイト

株価指標と事業内容・株主優待について

次に明和産業の株価指標と事業内容・株主優待について見ていきます。

株価指標について

現在の株価:603円

年間配当:56円(中間配当44円、期末配当12円)

年間配当利回り:-

PER:10.7倍、PBR:0.77倍

PER、PBRともに割安水準です。年間配当利回りについては、中間配当の権利日が過ぎたため記載しませんでした。期末配当12円とした場合の利回りは約2%です。

※2019年11月22日終値時点

明和産業(8103)とは

化学品・樹脂を主力とした三菱系の中堅商社です。炭素製品などが高シェアで中国での潤滑油販売にも強みがあります。

中国の成長率低下の影響もあり、第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比16.8%減とやや低調です。

株主優待について

明和産業は株主優待を実施しています。内容は長期保有していないとあまりおいしくないですね。

保有数期間内容基準日
100株以上輸入ガラス食器・陶器等の20%割引券3月末
9月末
100株以上半年以上上記に加え、QUOカード(500円)9月末
1,000株以上2年以上上記に加え、輸入ガラス食器・磁器等を、
複数の商品からいずれか1つを選択
(2,000円相当)
9月末

参考:株主還元策|明和産業公式サイト

業績推移と株価チャートについて

次に明和産業の業績推移と株価チャートを見ていきます。

売上高と経常利益の推移

業績は比較的安定していますが、2020年3月期は減益の見通しです。

株価チャートについて

下記は明和産業の5年分の週足株価チャートです。

これまで緩やかだった株価ですが、特別配当発表後に大きく買われ出来高が一気に増えました。

中間配当の権利落ちで株価が下落しましたが、その後の株価推移は悪くなく現在の株価も特別配当発表前に比べやや高い水準となっています。

特別配当と今後について

最後に特別配当について個人的に思う所と、明和産業の今後についてです。

特別配当狙いは難しい

2019年の特別配当と言えばマクセルホールディングスが思い浮かびます。

もちろん、置かれている状況や理由などが異なるため、同じにはできないですが特別配当狙いは難しいです。

現在購入している人の多くが配当をもらうのではなく、配当権利日前までの株価が上がったタイミングで株を売却し売却益を手に入れようとするためどこかでババ抜きが始まります。

欲張らず上昇したタイミングでうまく売れると良いですが、「株価が思ったより伸びないから配当をもらう」と考えると配当権利日以降に配当金以上に株価が下落することが多いです。

実際、明和産業の株価も中間配当権利落ちで大きく下落しました。

特別配当を実施する銘柄すべてに言えますが、その銘柄に魅力があると考えて長期保有するつもりなら配当権利日をまたいでしばらく保有するのも良いと考えます。

しかし、配当に絡んだ短期保有での利益狙いの場合は損切りの金額や期間などを事前にしっかり決めて守る必要があり、初心者がこのような銘柄に短期保有で手を出すのは非常に難しいと考えています。

今後について

2019年11月8日の決算にて2020年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は7.7億円と発表、通期計画の32億円に対する進捗率は24.2%となりました。

1Qに引き続き2Qでも前年同期比でマイナスとなり、かなり厳しいと考えられます。

2020年には新中期経営計画が発表される予定です。現在の株主還元は「配当性向15%~20%」としていることから新しい計画では配当性向を高める可能性があるのではと考えています。

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