ニッスイ(日本水産)の株価が警戒感のある推移から短期で上昇・連続増配当【1332】

家庭用冷凍食品大手であるニッスイ(日本水産)(1332)。

今後の株価と配当がどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待も確認していきます。

ニッスイの株価POINT
  • やや割安感あり、高めの配当利回り
  • 株価は警戒感のある推移から短期で上昇
  • 伸びしろがあるが不透明感もある
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ニッスイの株価情報と業績推移

ニッスイの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:630円
予想PER:9.12倍
PBR:0.9倍
予想EPS:69.08円
時価総額:1,968億円

2023年5月26日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)ニッスイ【1332】:Yahoo!ファイナンス

PER、PBRともに割安感がありますが、同業他社も同水準です。

業績の推移

下記はニッスイの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は、国内外ともに需要減少による市況悪化の影響を受け減収・減益となりましたが、2022年3月期は想定以上に伸びています。

2023年3月期は減益、2024年3月期は増益見通しとしています。

参考:財務・業績情報|ニッスイ

株価のチャート

下記はニッスイ5年分の週足株価チャートです。

株価は2019年3月から下落していましたが、2021年以降は家庭向け食品が好調な事に加え、業務用・コンビニ向けも改善傾向にあることで上昇。

2021年10月から材料出尽くし感・警戒感などで下落も、2023年以降は上昇しています。

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ニッスイの配当情報と株主優待

ニッスイの配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2024年3月期の予定年間配当:20円
予想年間配当利回り:3.17%

高めの年間配当利回りです。

配当金の推移について

下記はニッスイの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

ニッスイの年間配当金推移

2019年3月期:8円
2020年3月期:8.5円
2021年3月期:9.5円
2022年3月期:14円
2023年3月期:18円
2024年3月期:20円(予)

配当金は増配推移しています。

配当性向は2023年3月期が26.4%、2024年3月期の予想が約29%です。

配当方針の確認

株主還元の方針として「2024年度までに目標配当性向を30%以上」としています。

参考:利益配分方針・株式配当の推移|ニッスイ

株主優待について

株主優待制度は「自社製品」を実施しています。優待権利月は3月です。

500株~1,000株保有で3,000円相当、1,000株以上保有で5,000円相当です。

優待利回り

500株保有で3,000円相当とした場合、優待利回りは約1%です。

参考:株主優待|ニッスイ

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ニッスイの事業内容と今後について

ニッスイの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

ニッスイ(1332)の概要

株式会社ニッスイ(Nissui Corporation)は、日本の大手水産・食品会社。2022年12月1日に日本水産株式会社(にっぽんすいさん)から商号変更した。

水産事業、加工事業、物流事業、医薬品事業や船舶の建造・修繕および運航とプラント機材他の販売を行っている。

ファインケミカル事業による高純度エイコサペンタエン酸の医薬品向け原料供給により、水産業のなかでは収益性が高い傾向にある。機能性表示食品事業にも展開。

ニッスイ – Wikipediaより一部抜粋

売上・利益の柱は「水産事業」と「食品事業」です。

「ファイン事業」はこれからという感じです。

3カ月決算の実績

下記はニッスイの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は290億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記はニッスイのキャッシュ・フロー推移です。

参考:ニッスイ|Google Finance

ニッスイの今後について

2022年3月期は海外の水産・食品事業に加え国内の水産事業が好調に推移。想定以上に伸びました。

生活様態の変化もあり、食品事業の缶詰・冷凍食品は今後も需要が見込めます。また、一部商品の値上げを行ったことで収益改善にも期待が持てます。

リスクについて

2023年3月期はコスト増などの影響もあり減益に、今後も原材料や燃料費・人件費などのコスト上昇、景気減速などの警戒感はまだあります。

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