野菜や花の種や苗の販売を行うサカタのタネ(1377)。
今後の株価と配当がどうなるか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。また、株主優待制度も確認していきます。
- 配当・優待利回りは低め
- 警戒感から株価下落推移
- 自己資本比率が高く財務は健全
サカタのタネ株価情報と業績推移
サカタのタネ、株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,860円
予想PER:20.14倍
PBR:1.29倍
予想EPS:191.66円
時価総額:1,830億円
2023年4月11日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)サカタのタネ【1377】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感は無いです。
業績の推移
下記はサカタのタネ、売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年5月期は減益見通しでしたが出荷を早めたこともあり増益で着地。2022年5月期は反動減見通しから上方修正を行い、増収・増益に。
2023年5月期は営業増益・経常減益見通しとしています。
株価のチャート
下記はサカタのタネ、5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に大きく下落しましたが、すぐに上昇し元の株価に。
一時的な下落を除いて見ると3,000円から4,000円辺りのレンジで推移していましたが、2022年4月以降は業績好調さもありレンジを抜けて上昇。
しかし、2022年10月以降は想定より厳しい業績発表で下落推移しています。
サカタのタネ配当情報と株主優待
サカタのタネ、配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当情報
2023年5月期の予定年間配当:50円
予想年間配当利回り:1.3%
配当金の推移について
下記はサカタのタネ、配当金推移です。配当権利日は11月(中間配当)と5月(期末配当)です。

2018年5月期:30円
2019年5月期:33円
2020年5月期:33円
2021年5月期:38円
2022年5月期:45円
2023年5月期:50円(予)
2023年5月期は増配予定としています。
配当性向は2022年5月期が16.3%、2023年5月期の予想が約26%です。
株主優待について
株主優待制度は「オリジナルカタログ商品ギフト」、優待権利月は5月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株から299株 | カタログギフトA |
300株から999株 | カタログギフトB |
1,000株以上 | カタログギフトC |
優待利回り
カタログギフトなので商品により多少値段の違いはありますが、100株保有で1,000円相当とした場合、優待利回りは約0.3%です。
参考:株主優待|サカタのタネ
サカタのタネの事業内容と今後について
サカタのタネ、事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
サカタのタネ(1377)の概要
株式会社サカタのタネ(英: SAKATA SEED CORPORATION)は、種苗会社である。
2006年、東京工科大学、独立行政法人産業技術総合研究所と共に土壌診断用バイオセンサーの研究開発を行い、世界で初めてその実用化に成功した。
サカタのタネ – Wikipediaより抜粋
サカタのタネは「花や野菜などの種・苗の卸売り」を主な事業として行っています。
海外卸売りの売上比率は約6割、北中米・アジア・ヨーロッパなどへ広く展開しています。
3カ月決算の実績
下記はサカタのタネ、各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較グラフです。

2023年5月期の連結経常利益は118億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はサカタのタネ、キャッシュ・フローの推移です。

2021年5月期に営業CFが伸びています
サカタのタネの今後について
自己資本比率が80%を超えており、キャッシュフローも問題なく財務状況は健全、自社開発品も多く開発力もあります。
しかし、研究開発には時間と投資が必要です。開発中にニーズが変化するリスクや他社との競争リスクなどがあります。
シェア拡大へ
ブロッコリー種で世界シェアが高いですが、2020年4月には米国のレタス種苗会社を買収し、さらに野菜種苗ビジネスを拡充しています。
商品・為替リスク
主に扱う商品が「野菜種子」、「花種子」、「球根」、「苗木」なので天候変化が業績へ悪影響を及ぼす可能性があります。
また、生産拠点は世界にあり、海外へ広く事業展開を行っているため、各国の法律・経済状況や災害リスク・為替変動リスクも抱えています。
短期的に見ると想定より厳しめの業績で株価が下落しています。