セブン銀行【8410】配当が安定推移で高めの利回り・株価は下落から上昇推移に

通常の銀行とはやや異なるセブン銀行(8410)、配当は据え置きで安定推移し、高めの利回りです。配当状況に加え、株価指標と業績推移、株価チャートを確認してみました。

セブン銀行のPOINT
  • 配当据え置き推移で高い利回り
  • 割安感・割高感はなく、配当性向は高い推移
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セブン銀行の株価情報と配当・優待

セブン銀行の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。

株価の指標(2024年3月19日終値時点)

株価:299.7円
予想PER:9.18倍
PBR:1.27倍
予想EPS:32.63円
時価総額:3,534億円

最新の株価参考:(株)セブン銀行【8410】:Yahoo!ファイナンス

配当金の情報

2024年3月期の予定年間配当:11円
予想年間配当利回り:3.67%

配当金の推移について

下記はセブン銀行の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

配当は年間11円で据え置き推移です。

配当性向は2023年3月期が68.6%、2024年3月期の予想が約34%です。

株主還元方針の確認

セブン銀行の株主還元方針は「現金による継続的な安定配当の実現ができるよう努力」、「配当性向については年間40%以上を最低目標」としています。

参考:配当・株主還元方針|セブン銀行

配当性向の推移について

下記はセブン銀行の配当性向推移です。

セブン銀行の配当性向推移

2019年3月期:99.0%
2020年3月期:49.6%
2021年3月期:49.9%
2022年3月期:62.0%
2023年3月期:68.6%
2024年3月期:約34%(予)

2024年3月期は特別利益計上により配当性向が低くなる見通しですが、ここ数年は配当性向が高くなっています。

株主優待について

株主優待制度は実施していないです。

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セブン銀行の業績推移と株価推移

セブン銀行の業績推移と株価推移を確認していきます。

業績の推移

下記はセブン銀行の売上高・経常利益・最終利益の推移です。

経常利益は連続減益で推移しています。

2024年3月期はセブン・カードサービスを連結子会社化した影響による特別利益計上で最終利益は大きく増益見通しとしています。

参考:経営成績・業績予想|セブン銀行

株価のチャート

下記はセブン銀行5年分の週足株価チャートです。

株価は成長期待度が小さくなったことなどの要因で2015年以降は長期で下落推移していました。

2022年以降で見ると上昇推移しています。

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セブン銀行の事業内容と財務状況

セブン銀行の事業内容と財務状況を確認していきます。

セブン銀行(8410)の概要

株式会社セブン銀行(セブンぎんこう、英称:Seven Bank, Ltd.)は、大手流通企業グループ「セブン&アイ・ホールディングス」傘下の日本の銀行。コンビニATM事業最大手である。旧商号は株式会社アイワイバンク銀行。

主な収益源は、セブン&アイのグループ各店舗に設置した現金自動預け払い機(ATM)により、提携先金融機関や利用者から得られる利用手数料である。

また、セブン&アイHLDGS.を始めとする事業者と個人から受け入れた自社預金は、国債・政府保証債など信用リスクの低い商品に限定して運用する。同社はATMによる決済(現金出納サービス)専業銀行という新しいビジネスモデルといえる。

セブン銀行 – Wikipediaより一部抜粋

セブン銀行が通常の銀行と大きく異なる点は「提携金融機関等からの手数料が利益の多くを生み出す」という点です。預かったお金はリスクの低い商品に限定して運用しています。

通常の銀行は、銀行ごとに方針の違いがありますが、基本は「預かったお金を貸し出し、そこで生まれる金利」が主な利益です。

3カ月決算の実績

下記はセブン銀行の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は255億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記はセブン銀行のキャッシュ・フロー推移です。

セブン銀行の配当について

配当は据え置きで安定推移し、高めの利回りです。

しかし、配当性向が高めで推移しており増配していない点は気になるポイントです。

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