商船三井の配当が高利回り・株価は高い位置でレンジ推移【9104】

海運業大手の商船三井(9104)。配当が不安定な推移ですが、高い利回りです。配当状況に加え、株価指標と業績推移、株価チャートを確認してみました。

商船三井の株価POINT
  • 高い配当利回りだが不安定な推移
  • 株価は高い位置でレンジ推移
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株価情報と株主優待

株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。

株価の指標(2024年8月29日終値時点)

株価:5,125円
予想PER:5.54倍
PBR:0.73倍
予想EPS:924.51円
時価総額:1兆8,580億円

最新の株価参考:(株)商船三井【9104】:Yahoo!ファイナンス

株主優待について

株主優待制度は「オリジナルカタログギフト」、「にっぽん丸クルーズ割引優待券」を実施しています。優待権利月は3月と9月です。

所有株式数優待内容権利月
100株~1,499株クルーズ優待割引券 2枚3月末、9月末
1,500株~1,999株クルーズ優待割引券 4枚3月末、9月末
3,000株以上クルーズ優待割引券 6枚3月末、9月末
300株以上 2年以上カタログギフト3月末

優待割引券は1枚で1人1クルーズにつき10%割引、最大2枚(20%割引)まで利用できます。

カタログギフトは300株を2年以上保有して3,000円相当です。優待利回りにすると約0.2%です。

参考:株主優待制度|商船三井

配当金の情報

2025年3月期の予定年間配当:280円
予想年間配当利回り:5.46%

配当金の推移について

下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2022年3月期、2023年3月期は大きく増配しましたが、2024年3月期は減配。2025年3月期は増配予定としています。

配当性向は2024年3月期が30.4%、2025年3月期の予想が約30%です。

配当方針の確認

株主還元は、「連結配当性向30%を目安とし業績に連動した配当を行う予定、下限配当として1株あたり150円を設定」としています。

参考:株主還元方針|商船三井

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業績推移と株価チャート

業績推移と株価推移を確認していきます。

業績の推移

下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

厳しい業績が続いていましたが、2022年3月期は経常利益・最終利益が大きく増益で過去最高を更新。2023年3月期は更に増益となりました。

2024年3月期は反動で大きく減益に、2025年3月期は増益見通しとしています。

参考:財務ハイライト|商船三井

株価のチャート

下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は長期に渡り厳しい状況でしたが、2021年から大きく上昇。2021年9月末、2022年3月末、9月末は配当権利落ちで一時的に大きく下落しています。2024年は高い位置でレンジ推移しています。

また、株価が大きく上昇した影響で2022年3月31日を基準日として1株を3株に株式分割しています。

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事業内容と財務状況

事業内容の確認と財務状況を確認していきます。

商船三井(9104)の概要

株式会社商船三井(しょうせんみつい、Mitsui O.S.K. Lines, Ltd.)は、日本の大手海運会社である。略称はMOL(エム・オー・エル)。

日本郵船・川崎汽船と並ぶ日本の三大海運会社の1社、連結純利益、連結売上高および時価総額で国内2位。LNG輸送分野に強みを持つ。三井グループと三和グループに属する。

商船三井 – Wikipediaより一部抜粋

鉄鋼原料、石炭、木材チップなどを運ぶ各種専用船、原油を運ぶタンカー、液化天然ガスを運ぶLNG船、コンテナ船などの総合輸送グループです。

3か月決算の実績

下記は3か月決算の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2025年3月期の連結経常利益は3,500億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記はキャッシュ・フローの推移です。

2022年3月期、2023年3月期の営業CFが大きく伸びています。

配当・優待について

2022年3月期はコンテナ船運賃の上昇により業績が急速に改善、年間配当も大きく増配しました。2023年3月期も増配しかなり高い配当利回りとなりました。

株主優待制度のカタログギフトは「300株以上を2年以上保有」と条件があり、利回りは低めです。

リスクと警戒感

高い年間配当利回りですが、2024年3月期は反動減で大きく減配しており、良くも悪くも業績により大きく変わる可能性がありそうです。

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