ゼンリンの株価分析!売上低迷で株価下落。今後の株価と配当はどうなる?【9474】

地図情報会社として日本国内最大手のゼンリン(9474)。長い間、業績・株価ともに比較的好調に推移していましたが、ここ最近では売上・利益の減少により大きく株価を下げています。果たして今後のゼンリンの株価はどうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

ゼンリンの株価POINT
  • 株価指標に割安感はなく年間の配当利回りは平均的
  • 配当性向が50%近くと高い水準だが減配する可能性は低い
  • 業績は各メーカーの開発計画に影響を受けるため見えにくい部分がある
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ゼンリンの事業内容と株価指標

はじめにゼンリンの事業内容と株価指標と配当利回りを確認していきます。

ゼンリン(9474)とは

株式会社ゼンリンは、地図情報の調査・制作・販売を行う日本の企業。日本国内で4社存在するデジタル地図調製業者のうちの1社で、地図情報会社として日本国内最大手。自社で調査した情報を基に住宅地図やGISなどを制作・販売するほか、他社に対してデジタル地図やカーナビゲーション用データなどを供給している。

wikipediaより抜粋

地図データベース関連の事業を展開しています。古くは地図の出版から、カーナビ・googlemapなどへのデータ提供、近年ではドローンや自動運転で活用されています。

参考:事業戦略|株式会社ゼンリン

株価指標と配当利回り

下記はゼンリンの2020年5月8日終値時点の株価指標と配当利回りです。

現在の株価:1,245円

予想年間配当:25円

年間配当利回り:2.01%

予想PER:—、PBR:1.77倍

業績見通し非開示の為PERは算出不可、PBRはやや割高です。年間の配当利回りは平均的な水準です。

ゼンリンの業績推移と株価チャート

次にゼンリンの売上・利益推移と株価チャートの動きを確認していきます。

売上高と経常利益の推移

下記はゼンリンの売上高と経常利益の推移です。

売上・利益共に順調に右肩上がりに推移していましたが、2020年3月期の経常利益は63億円の見通しから大きく下方修正を行い37億円となりました。

株価チャートの推移

下記はゼンリン5年間の週足株価チャートの推移です。

株価は業績と同じように上昇して推移していましたが、2018年10月、2019年2月頃をピークに下落しています。決算内容が悪く、先行き不安が広がったところに想定以上の下方修正で大きく下落しました。現在は最安値圏から上昇する気配を見せてはいますが不透明感は強めです。

ゼンリンの配当推移と株主優待

次にゼンリンの配当金の推移と株主優待の内容を確認していきます。

配当金の推移

下記はゼンリンの配当金の推移です。年2回、中間配当(9月末)と期末配当(3月末)を実施しています。

ゼンリンの年間配当金推移

2015年3月期:20.67円
2016年3月期:21.67円
2017年3月期:23.00円
2018年3月期:23.33円
2019年3月期:24.00円
2020年3月期:25.00円
2021年3月期:25.00円(予)

配当は増配して推移しています。

ゼンリンの配当方針ですが「連結株主資本配当率(DOE)3%以上を目標」としています。2020年3月期は大きく利益が減少した為、配当性向が49.6%となっています。しかし、2021年3月期の予想配当を出している点やDOEを目安としていることから安定配当に期待ができます。

参考:株主還元|株式会社ゼンリン

株主優待制度について

ゼンリンの株主優待は「自社製品」をいただくことができます。権利日は3月末で3年以上継続保有している人が対象です。

保有株式数優待内容
200株以上2,000円相当の自社製品
500株以上2,000円相当の自社製品と
ゼンリンいつもNAVI無料利用権

200株保有の場合、優待利回りに換算すると約0.8%です。3年以上の継続保有条件付きで内容が地図なので好みが分かれるところと考えられます。

参考:株主メリット|株式会社ゼンリン

ゼンリンの決算内容と今後について

最後にゼンリンの決算内容の確認と今後について考えてみます。

決算内容を確認

2020年4月28日の決算にて2020年3月期の連結経常利益は37億円と発表。2021年3月期の業績見通しは非開示、配当は据え置きの25円予定としました。

今後について

ゼンリンは国内の地図情報会社としては圧倒的な力を持っています。地図は時代と共に利用方法が変わっています。現在ではカーナビ用がやや落ち込んでいるものの、今後はスマホ向け位置情報活用アプリ向けデータやIoT関連(さまざまなモノをインターネットに接続)、MaaSビジネス(自家用車以外の交通手段を移動として捉える)の需要が見込めます。

現在は需要が落ち着いたことに加え、各メーカーの開発計画影響から大きく業績下方修正を行いました。株価の大幅下落はこの業績の悪化に加えて割高にあったことも要因と一つとして考えられます。将来的な需要は間違いなく見込めますが、各メーカーの開発計画など外的要因が影響します。そのため、いつ頃業績が回復するのか見えにくい部分はあります。

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