鉄鋼大手の神戸製鋼所(5406)。
今後の株価と配当がどうなるか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 割安感は強め、業績好調見通し
- 株価は短期で大きく上昇
- 好調可能性と不透明感
神戸製鋼所の株価情報と業績推移
神戸製鋼所の株価指標と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,120円
予想PER:4.42倍
PBR:0.48倍
予想EPS:253.22円
時価総額:4,439億円
2023年6月1日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)神戸製鋼所【5406】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安です。
業績の推移
下記は神戸製鋼所の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期の最終損益は約680億円の赤字となりましたが、2022年3月期は製造業を中心とした持ち直しにより鋼材販売量増加で大きく業績回復。
2024年3月期は増収・増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は神戸製鋼所5年分の週足株価チャートです。

株価は2017年10月に品質データ不正の発覚や業績悪化などで株価は軟調に推移し、一時は200円台まで大きく下落しました。
その後は上昇し、2021年5月には止まり緩やかな推移になりましたが、2023年2月に入ると上昇しています。
神戸製鋼所の配当情報と株主優待
神戸製鋼所の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—
配当金の推移について
下記は神戸製鋼所の配当金の推移です。年2回中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施しています。

2019年3月期:20円
2020年3月期:0円
2021年3月期:10円
2022年3月期:40円
2023年3月期:40円
2024年3月期:未定
2020年3月期は業績悪化で無配当も、2022年3月期は年間40円に大きく増配しています。2024年3月期は未定としています。
配当性向は2022年3月期が25%、2023年3月期が21.8%です。
配当方針の確認
配当方針は「財政状態・業界動向など総合的に考慮」、「配当性向の目安は、親会社株主に帰属する当期純利益(連結)の15%~25%」としています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
神戸製鋼所の事業内容と今後について
神戸製鋼所の事業内容の確認と今後について考えてみます。
神戸製鋼所(5406)の概要
株式会社神戸製鋼所(こうべせいこうしょ、英: Kobe Steel, Ltd.)は、日本の大手鉄鋼メーカー(高炉メーカー)。統一商標・国際ブランド名は、「KOBELCO」。
大手鉄鋼メーカーの中では最も鉄鋼事業の比率が低く、素材部門・機械部門・電力部門を3本柱とする複合経営が特徴。
第一勧銀グループ・三和グループの一員であり、みどり会の会員企業である。
神戸製鋼所 – Wikipediaより抜粋
鉄鋼メーカーですがアルミ・銅・電力事業なども行っています。
新規電力プロジェクトで2023年度から年間400億円の収益貢献を狙っています。
3か月決算の実績
下記は神戸製鋼所の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は1,300億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は神戸製鋼所のキャッシュ・フロー推移です。

神戸製鋼所の今後について
2022年3月期は自動車向けを中心に需要が回復し業績好調に。
2024年3月期も好調な見通しとしています。
伸びしろ
神鋼環境ソリューションを完全子会社、カーボンニュートラル達成向けてCO2削減など様々な分野で技術を融合し、企業価値の増大を図るとしています。
リスクについて
製品、原材料などの価格変動リスクに加え、中国をはじめ海外にも販売しているので為替の影響や各国の経済・需要などの不透明感もあります。