大手電気機器メーカーのオムロン(6645)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当金の推移を確認していきます。
- やや割高感あり、業績は好調推移
- 株価は警戒感から下落気味の推移
- 優待廃止も配当は安定推移
オムロンの株価情報と業績推移
オムロンの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:7,622円
予想PER:20.14倍
PBR:1.95倍
予想EPS:378.48円
時価総額:1兆5,720億円
2023年7月31日終値時点のデータ
最新の株価参考:オムロン(株)【6645】:Yahoo!ファイナンス
やや割高感がありますが以前ほどではないです。
業績の推移
下記はオムロンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

やや厳しめに推移していた業績ですが、2022年3月期は大きく増益に。
2023年3月期も増収・増益で過去最高売上・経常利益を更新。
2024年3月期の利益はほぼ横ばい見通しとしています。
株価のチャート
下記はオムロン5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に一時下落しましたが、その後は大きく上昇し1万円超え。
2022年に入ると割高感・警戒感から大きく下落。
2023年からは下落が落ち着き上昇も、2023年6月中旬から下落しています。
オムロンの配当情報と株主優待
オムロンの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:104円
予想年間配当利回り:1.36%
配当金の推移について
下記はオムロンの配当推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:84円
2020年3月期:84円
2021年3月期:84円
2022年3月期:92円
2023年3月期:98円
2024年3月期:104円(予)
2024年3月期は増配予定としています。
配当性向は2023年3月期が26.3%。2024年3月期の予想が約28%です。
利益配分方針の確認
オムロンの配当方針は「株主資本配当率(DOE)3%程度を目安、安定的、継続的な株主還元に努める」としています。
参考:配当金について|オムロン
株主優待について(廃止)
株主優待制度は「自社商品」を実施していましたが、2020年3月末で廃止となりました。
優待廃止の理由として「配当や自己株式取得などの株主還元全般が充実してきたこと」としています。目的達成としているため、優待が復活する可能性は現状では低そうです。
オムロンの事業内容と今後について
オムロンの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
オムロン(6645)の概要
オムロン株式会社(英: OMRON Corporation)は日本の大手電気機器メーカー。
制御機器・FAシステム事業、電子部品事業、車載電装部品事業、社会システム事業、健康医療機器・サービス事業の主要5事業を、一部分社化を含め、カンパニー制で展開している。
世界初の無接点近接スイッチを開発するなど産業用オートメーション機器に強みを持つが、一般消費者には健康医療機器で知られる。家庭用電子血圧計は世界トップシェアを誇る。
オムロン – Wikipediaより一部抜粋
一般的にはヘルスケアで知られていますが稼ぎ頭は制御機器です。そのため、半導体市場の動きが業績に大きく影響します。
売上比率は日本が約40%、中華圏が約25%、それに続いて欧米、東南アジアです。
3カ月決算の実績
下記はオムロンの連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結税引前利益は995億円見込みとしています。
キャッシュフロー
下記はオムロンのキャッシュ・フローの推移です。

オムロンの今後について
需要増・業績好調で株価が大きく上昇していましたが、2022年に入ると部材調達不足・コスト増、中長期視点での投資に対する警戒感から下落。
今後は業績と投資のバランスにより株価が動くことも想定されます。
確かな技術力
技術力があり、広い分野に事業を展開しています。市場の成長期待度も高く、将来に向けてしっかり投資を行っています。
リスク要因
原材料価格高騰や輸送コスト増などがリスク要因として考えられます。また、「中長期視点での価値創造に必要な投資を優先」するとしています。
成長には投資が欠かせないですし、過去の投資では成果も出ています。しかし、成果が出るまでにどれだけ時間を要するかなど難しい部分もあります。