ファッション衣料や雑貨店「3コインズ(3COINS)」を展開するパルグループホールディングス(2726)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 目立った割安感・割高感なし、高配当利回り
- 株主優待の割引券は人気ではない
- 株価は急上昇・急落するタイミングがある
パルグループの株価情報と事業内容について
パルグループホールディングスの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,476円
予想PER:14.09倍
PBR:1.37倍
時価総額:683億円
2022年4月13日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)パルグループホールディングス【2726】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感は無いです。
パルグループホールディングス(2726)とは
株式会社パルグループホールディングス(PAL GROUP Holdings CO.,LTD.)は、衣料品販売および雑貨販売を手掛ける持株会社である。
グループ中核企業の株式会社パルを中心に、オリジナルブランドの衣料品の企画・販売を手掛けるほか、300円均一の雑貨店「3COINS」などを展開する。
パルグループホールディングス – Wikipediaより抜粋
パルグループホールディングスは傘下に「株式会社パル」、「株式会社ナイスクラップ」などがあります。
主にヤングレディス衣料を展開、雑貨店『3コインズ』も展開しています。近年はEC(ネットショップ)を軸に成長しています。
パルグループの業績推移と株価推移について
パルグループホールディングスの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2020年2月期の経常利益は過去最高の91.6億円となり好調でした。しかし、2021年2月期は取り巻く環境の悪化もあり大きく減益に。
2022年2月期は回復し、2023年2月期は更に回復見通しとしています。
株価の推移
下記はパルグループ5年分の週足株価チャートです。

株価は急落・急上昇する場面があり不安定な動きです。
2021年以降で見ると、1月の決算発表時に業績急回復で大きく上昇。その後はやや下落気味のレンジで推移しています。
パルグループの配当情報と株主優待について
パルグループホールディングスの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年2月期の予定年間配当:50円
予想年間配当利回り:3.39%
配当金の推移
下記はパルグループの配当金推移です。
期末(2月末)の一括配当を実施しています。

2018年2月期:37.5円
2019年2月期:42.5円
2020年2月期:50円
2021年2月期:25円
2022年2月期:50円
2023年2月期:50円(予)
2021年2月期に大きく減配も、2022年2月期に回復しています。
配当性向は2022年2月期が54.9%、2023年2月期の予想が約48%です。
利益還元方針の確認
利益還元の基本方針は「安定配当を継続する」としています。
株主優待について
パルグループの株主優待は「共通割引券(株主優待券)」です。
優待権利月は2月です。
保有株式数 | 株主優待券 |
---|---|
100株以上 | 2枚 |
200株以上 | 4枚 |
500株以上 | 6枚 |
1,000株以上 | 10枚 |
下記のいずれかで使うことができます。
- 自社グループ店舗、ECサイトでのご購入代金の15%を割引(優待券1枚についての購入金額の上限を10万円とし、セール商品は対象外)
- 宿泊施設「HOTELフリーゲート白浜」および「料理旅館 浜木綿くろしお山荘」での宿泊プラン料金の50%を割引(優待券1枚につき1泊4名様まで利用可能)
- 「鬼怒川温泉ホテル」を宿泊プラン料金の50%割引
オリジナル優待券は人気がありますが、割引券はあまり好まれない傾向です。
株式分割後の株主優待は変更していないので、実質拡充しています。
パルグループの決算内容と今後について
パルグループホールディングスの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容を確認
2022年4月12日に決算発表。
2022年2月期の連結経常利益は76.6億円と発表。
2023年2月期の同利益は83億円見通し、年間配当は50円予定としています。
今後について
近年はEC通販に資源を投入し、不採算店舗の退店を進めていました。
2021年2月期は厳しくなりましたが、EC通販(自社サイト)が好調で2022年2月期はしっかりと回復しています。
伸びしろと不透明感について
2020年は上場来初の赤字警戒感から株価が下落していましたが、赤字回避観測で株価が急上昇。
2022年2月期は回復していますが、まだ完全回復とは言えないです。
3コインズを軸とした生活雑貨が巣ごもり需要もあり好調ですが、各企業も力を入れており競争が激化する可能性も想定されます。