ファッション衣料や雑貨店「3コインズ(3COINS)」を展開するパルグループホールディングス(2726)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 最高益更新予定で好調な業績見通し
- 株価は大きく上昇推移
- 期待感があるが警戒ポイントも
パルHDの株価情報と業績推移
パルグループホールディングスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,005円
予想PER:12.72倍
PBR:2.39倍
予想EPS:236.31円
時価総額:1,390億円
2023年4月12日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)パルグループホールディングス【2726】:Yahoo!ファイナンス
PBRにやや割高感があります。
業績の推移
下記はパルグループホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年2月期の経常利益は過去最高の91.6億円となり好調でしたが、2021年2月期は取り巻く環境の悪化もあり大きく減益。
2022年2月期は回復、2023年2月期は大きく増収・増益となりました。
株価のチャート
下記はパルグループ5年分の週足株価チャートです。

2021年1月の決算発表時に業績急回復で上昇。
2022年7月には業績見通し上方修正で大きく上昇。その後は材料出尽くし感から下落する場面もありますが、更に上昇しています。
パルHDの配当情報と株主優待
パルグループホールディングスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当情報
2024年2月期の予定年間配当:60円
予想年間配当利回り:2%
配当金の推移について
下記はパルグループの配当金推移です。期末(2月末)の一括配当を実施しています。

2021年2月期に大きく減配も、その後回復。2023年2月期は普通配当60円、特別配当15円です。
配当性向は2023年2月期が33.1%、2024年2月期の予想が約25%です。
利益還元方針の確認
利益還元の基本方針は「安定配当を継続する」としています。
株主優待について
株主優待制度は「共通割引券(株主優待券)」、優待権利月は2月です。
保有株式数 | 株主優待券 |
---|---|
100株以上 | 2枚 |
200株以上 | 4枚 |
500株以上 | 6枚 |
1,000株以上 | 10枚 |
優待券は、自社店舗または通販サイトでの15%割引、または宿泊施設での宿泊プランの50%割引として利用できます。株式分割後に株主優待を変更していないため、実質拡充しています。
パルHDの事業内容と今後について
パルグループホールディングスの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
パルグループホールディングス(2726)の概要
株式会社パルグループホールディングス(PAL GROUP Holdings CO.,LTD.)は、衣料品販売および雑貨販売を手掛ける持株会社である。
グループ中核企業の株式会社パルを中心に、オリジナルブランドの衣料品の企画・販売を手掛けるほか、300円均一の雑貨店「3COINS」などを展開する。
パルグループホールディングス – Wikipediaより抜粋
パルグループホールディングスは傘下に「株式会社パル」、「株式会社ナイスクラップ」などがあります。
主にヤングレディス衣料を展開、雑貨店の「3コインズ」も展開しています。近年はEC(ネットショップ)を軸に成長しています。
3カ月決算の実績
下記はパルグループホールディングス、各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較グラフです。

2024年2月期の連結経常利益は167億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はパルグループホールディングスのキャッシュ・フローの推移です。

営業CFは上下が大きいです。
参考:パルグループホールディングス|Google Finance
パルグループの今後について
近年はEC通販に資源を投入し、不採算店舗の退店を進めていました。
EC通販(自社サイト)が好調で2022年2月期はしっかりと回復。2023年2月期は想定以上に好調となりました。
伸びしろと不透明感について
2020年は上場来初の赤字警戒感から株価が下落していましたが、赤字回避観測で株価上昇。
3コインズを軸とした生活雑貨が巣ごもり需要もあり好調ですが、各企業も力を入れており競争が激化する可能性も想定されます。
また、原材料価格などコスト面で見えにくい部分もあります。