競技用シューズ最大手のアシックス(7936)、株主優待制度では自社商品の割引券を実施しています。株主優待に加え、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
株価情報と株主優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年6月14日終値時点)
株価:9,247円
予想PER:46.85倍
PBR:7.51倍
予想EPS:197.39円
時価総額:1兆7,557億円
最新の株価参考:(株)アシックス【7936】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「自社製品割引券」を実施しています、優待権利月は6月と12月の年2回です。
保有株式数 | 1年未満 |
---|---|
100株以上 300株未満 | 25%割引電子チケット10枚(1年未満) 30%割引電子チケット10枚(1年以上~3年未満) 30%割引電子チケット10枚(3年以上) |
300株以上 | 30%割引電子チケット10枚(1年未満) 30%割引電子チケット10枚(1年以上~3年未満) 40%割引電子チケット10枚(3年以上) |
直営店・ECサイトで利用できます。割引券1枚につき、1万円までを使用可能とし、複数枚利用できます。普段からアシックス製を利用している人には良い優待ですが、あくまでも割引券です。
配当金の情報
2024年12月期の予定年間配当:80円
予想年間配当利回り:0.87%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利月は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。
2019年12月期は普通配当24円、創立70周年記念の配当が6円です。2024年12月期は増配予定としています。
配当性向は2023年12月期が33.8%、2024年12月期の予想が約40%です。
配当方針の確認
配当方針は中期経営計画2026にて「連結総還元性向50%を達成すべく、累進配当の継続を前提に利益配分を検討」としています。
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2020年12月期は最終損益が161億円の赤字となりましたが、2021年12月期に回復。その後も増収・増益で推移しており好調です。
2024年12月期も増収・増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は厳しめの推移でしたが、2021年5月に想定以上の収益回復の速さから上昇。
その後は下落場面もある緩やかな推移でしたが、2023年以降は業績上方修正の影響などから大きく上昇しています。
また、2024年6月末に1株を4株に株式分割予定としています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
アシックス(7936)の概要
株式会社アシックスは、競技用シューズやスニーカー、アスレチックウェアなどを製造、販売する日本の多国籍企業。
スポーツシューズに強みを持ち、とりわけマラソン競技、バレーボールなどでは高いブランド力を持つ。
海外売上は年々拡大しており、2015年には海外売上比率76%を達成する等、グローバル企業として高い知名度を誇る。
アシックス – Wikipediaより一部抜粋
北米・欧州をはじめ新興国へも拡大し、海外売上比率は約8割です。
3か月決算の実績
下記は3か月決算の連結経常利益の推移と前期との比較です。
2024年12月期の連結経常利益は530億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
2022年12月期の営業CFはマイナスですが2023年12月期は大きくプラスです。
配当・優待について
業績回復により株価が大きく上昇した影響から割高感が強く、配当利回りは低めです。
株主優待制度は割引券を実施。普段からアシックスで買い物をする人は便利ですが、お得度の判断は分かれそうです。