すかいらーく(3197)が株主優待を廃止する確率はどれくらい?利益減少から減配しこの先の株価はどうなる?

すかいらーくホールディングス(3197)の株主優待は「ガスト」、「バーミヤン」、「ジョナサン」などのファミリーレストランで利用できる食事券です。

お得で人気な優待ですが、すかいらーくはここ2年減益が続いており、この減益要因として株主優待コスト増と人件費上昇をあげています。

今回はすかいらーくの株主優待がこの先廃止する可能性があるのかと、現在の株価や業績などから今後の株価がどうなるか考えてみました。

  • すかいらーくHDの株主優待はどうなる?廃止する可能性はどれくらい?
  • 減益が続いている最近の業績とこの先の見込みを確認
  • 現在の株価から各指標とチャートを確認。株価はこれからどうなる?

すかいらーくHDの株主優待制度について詳しく確認

まずはじめにすかいらーくHDの株主優待と業績に関して確認します。

現状のすかいらーくHDの株主優待

すかいらーくHDの株主優待はすかいらーくグループで使える「株主優待カード(食事券)」です。6月末と12月末の年2回が対象、金額は保有株式数により変わります。

保有株式数年間合計6月末日12月末日
100株~299株6,000円3,000円カード×1枚
(3,000円)
3,000円カード×1枚
(3,000円)
300株~499株20,000円3,000円カード×3枚
(9,000円)
3,000円カード×2枚
5,000円カード×1枚
(11,000円)
500株~999株33,000円5,000円カード×3枚
(15,000円)
3,000円カード×1枚
5,000円カード×3枚
(18,000円)
1,000株~69,000円3,000円カード×1枚
5,000円カード×6枚
(33,000円)
3,000円カード×2枚
5,000円カード×6枚
(36,000円)

「ガスト」をはじめ、多くのファミリーレストランで利用することができ、100株保有で6,000円分とかなりお得で多くの個人投資家に人気です。

参考:株主優待|すかいらーくグループ公式サイト

株主優待コストが利益を圧迫

すかいらーくHDのここ数年の売り上げと利益の推移です。

売上はそこまで変化はありませんが、利益が減少しています。主な減益の要因ですが決算資料にもあるように「株主優待コストの上昇」と「人件費上昇」です。

特にコストが増えたのは2017年に優待を3倍に拡充してからです。優待金額を3倍にしたことで優待利回りが上がり、お得感から多くの個人株主が増えたため一気にコストが膨らみました。

参考:2019年第2四半期決算説明資料|すかいらーくHD

優待拡充の思惑

この先、株主優待コストは膨らむことはなくフラットになるので人件費上昇の方が業績に与える影響が大きいと会社は見ています。私もその通りだと考えています。しかし、株主優待に関して気になる点が1点あります。

それは株主優待を3倍に拡充した理由です。個人株主を増やす、株主還元という目的もあったと思いますが、元々すかいらーく株の多くは投資会社のベインキャピタルが保有していました。

2017年に投資会社が「保有している株を出来るだけ高く売りたい」と会社側の「大量の売りで株価を下げたくない」という関係で株主優待拡充を2月に発表し、その9カ月後の11月に投資会社保有株全ての売却が完了しています。

この先の株主優待について個人的な見解

まず第1にいきなり株主優待を廃止する可能性はかなり低いと考えています。それは廃止するとデメリットの方が大きいからです。

仮に廃止したところで大きく利益が伸びるかと言うとそうでもなく、あくまでも一時しのぎにしかならないです。その一時しのぎの為に優待を廃止すると大きく株価が下落するため、その方が痛いです。

とはいえ、長期保有限定の条件を付ける、優待金額を減らす可能性はあるとみています。特に前者の長期保有限定条件は、例えば6月末の対象は長期保有限定にして12月はそのままのようなパターンもありえるのではないかと考えています。

ここ最近は長期保有を条件に付ける会社が多く、それによる株価への影響も割と限定的です。

最近の業績とこの先の見込みを確認

次にすかいらーく最近の業績とこの先の見込みを確認していきます。そもそもこの先の業績が問題なければ優待が廃止されたり改悪されたりする可能性はかなり低いです。

最近の業績確認

2019年8月14日に発表した上半期の決算では2019年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は85.6億円となり、前年同期比では5%増ですが通期計画の180億円に対する進捗率は47.6%となりました。通期計画達成は決して無理な数値ではないですが、現状では大きな上方修正も考えにくいです。

今後の見通し

下期の経営環境見通しですが、極めて厳しいと会社側は考えています。その理由としては消費税増税、全店禁煙化による客数減、消費者心理の悪化などです。

現在の株価と各指標などを確認

すかいらーくHDの現在の株価がどうなっているのか確認していきます。

株価、各指標と配当利回りについて

すかいらーくHD現在の株価は1,820円。 年間配当は19円の予定なので年間配当利回りは約1.0%です。PERは32.7倍。PBRは2.77倍。外食系人気優待銘柄にはありがちな割高な水準です。

※株価は2019年8月27日終値

過去の配当推移を確認

過去の配当推移一覧です。

2014年2015年2016年2017年2018年2019年(予)
13.5円33円38円38円38円19円

2019年の予定配当は前年の半分に減配当としており、非常に厳しいのがうかがえます。

株価チャートを確認

3年分の週足の株価チャートです。

ここ数年は利益の減少に加え減配当の発表がありましたが、株価は大きく下落はしていません。長期上昇トレンドの押し目くらいにしか見えないチャートです。人気優待銘柄ならではの強さを見せていると個人的には考えています。

最後に

2019年の業績は厳しくなると予測した際に会社が取った決断は減配当でした。

この事から、もしこの先の業績も厳しいようだとまずは減配当する可能性が高く、優待にメスが入るのはその次ではないかと考えられます。

この先、働き方改革などもあり、特に外食産業・小売り系では人件費に悩まされる企業が多く出てくることが予想されます。政府は外国人労働者を増やすというズレたことを言ってたりしますが、根本は人がやることを減らすことだと考えています。

すかいらーくに限らず外食産業ではある程度新規出店が完了して成熟すると売上を大きく伸ばすのが難しくなります、この先はどこまで効率化して利益を伸ばすことができるかになります。

現状のまま利益が伸びないとさらなる減配当や最悪は優待改悪の可能性もあります。逆にいうと、しっかりと利益を確保できれば増配当、優待継続が既定路線です。

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