すかいらーくが業績悪化で株主優待を改悪!廃止する可能性はあるのか【3197】

ファミレス国内最大手のすかいらーくホールディングス(3197)の株主優待は「ガスト」、「バーミヤン」、「ジョナサン」などで利用できる便利な食事券です。お得な人気優待として紹介されることも多いです。

しかし、すかいらーくはここ数年業績が悪化して減配当。さらに、2020年9月10日に株主優待制度の改悪を発表しています。果たして、今後のすかいらーくホールディングスの株価や配当はどうなるのか。また、株主優待を廃止する可能性はあるのか。業績推移・会社方針・株価チャートを分析してみました。

すかいらーくホールディングスの株価POINT
  • 株主優待を廃止する可能性は低いが、条件等を変更する可能性はある
  • 配当は業績悪化で更に減配・無配となる可能性もある
  • 利益減少・配当減少が与える株価への影響は小さめ
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すかいらーくの事業内容と株価指標

はじめにすかいらーくの事業内容と株価指標を確認していきます。

株価指標と配当利回り

株価:1,684円
予想年間配当:未定
年間配当利回り:—
予想PER:—
PBR:2.97倍

2020年9月10日終値時点のデータ

外食系人気優待銘柄にはありがちな割高な水準です。2020年12月期の業績・配当は未定です。

すかいらーくホールディングス(3197)とは

すかいらーくホールディングス(英: SKYLARK HOLDINGS CO., LTD.)は、すかいらーくグループを統括する純粋持株会社である。

すかいらーくグループ(英: SKYLARK GROUP)は、「ガスト」や「バーミヤン」、「ジョナサン」などのファミリーレストランチェーンで知られる外食産業系企業である。2000年代頃から他のレストラン企業やフードビジネス企業のM&Aを実施し、スケールメリットを生かした経営戦略を行っている。

すかいらーく – Wikipediaより抜粋

すかいらーくホールディングスはファミレス最大手の企業で主力は合計店舗数の半数近くをしめる「ガスト」です。

参考:すかいらーくのビジネス|すかいらーく

すかいらーくの株主優待制度について

次にすかいらーくの株主優待制度について確認していきます。

株主優待制度の内容

すかいらーくの株主優待はすかいらーくグループで使える「株主優待カード(食事券)」です。6月末と12月末の年2回が対象、金額は保有株式数により異なります。2020年12月末の優待から減額されます。

保有株式数年間合計
100株~299株4,000円分(6,000円分から変更)
300株~499株10,000円分(20,000円分から変更)
500株~999株16,000円分(33,000円分から変更)
1,000株~34,000円分(69,000円分から変更)

「ガスト」をはじめ、多くのファミリーレストランで利用することができ、100株保有で年間4,000円分に改悪となりました。優待利回りは約2.4%です。

参考:株主優待情報|すかいらーくグループ

株主優待コストが利益を圧迫

すかいらーくは減益が続いています。減益の主な要因ですが「株主優待コスト上昇」と「人件費上昇」です。特に優待コストが増えたのは2017年に優待金額を3倍に拡充してからです。3倍に拡充したことで優待利回りが上昇、多くの個人株主が増えて一気にコストが膨らみました。

この先、株主優待コストは膨らむことはなくフラットになるので人件費上昇の方が業績に与える影響が大きいと会社は見ています。しかし、株主優待に関して気になる点があります。

株主優待を拡充した理由

すかいらーくの株主優待で気になる点は2017年に優待金額を3倍に拡充した理由です。個人株主を増やす、株主還元という目的もありますが、元々すかいらーく株の多くは投資会社のベインキャピタルが保有していました。

2017年、投資会社が「保有している株を出来るだけ高く売りたい」と考え、すかいらーく側も「大量の売りで株価を下げたくない」という思惑がありました。そして、株主優待拡充を2017年2月に発表。その9カ月後の11月には投資会社が保有していたすかいらーく全株式の売却が完了しています。

この先の株主優待はどうなるか

現状では株主優待をいきなり廃止する可能性は低いと考えられます。

しかし、長期保有限定の条件を追加する、年1回にする、さらに優待金額を変更する可能性はあると考えられます。特に近年は株主優待に長期保有条件を付ける会社は多く、それによる株価への影響は割と限定的です。

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すかいらーくの業績推移と株価チャート・配当推移

次にすかいらーくの業績推移と株価チャート・配当推移を確認していきます。

売上高と経常利益の推移

売上は右肩上がりですが、利益は減少しています。2020年12月期は増益見通しとしていましたが業績予想を取り下げ現在は未定としています。現状では更に減益は避けられない状況で赤字の可能性もあります。

株価チャートの推移

下記はすかいらーくホールディングス5年分の週足株価チャートの推移です。

ここ数年は利益が減少し配当も減りましたが株価は下落せず、2020年まではむしろ上昇しています。人気優待銘柄ならではの強さを見せていますが、優待改悪でこの先どうなるのか、不透明感は強いです。

配当金の推移

下記はすかいらーくホールディングスの配当推移です。年2回、中間配当(6月)と期末配当(12月)を実施しています。

2019年12月期は半分に減配、2020年12月期は据え置き予定から未定に変更しています。

配当方針は「連結配当性向約30%を目標」としています。2019年12月期の配当性向は39.5%、2020年12月期は中間配当を無配にしたことから年間でも無配となる可能性があります。

参考:配当の推移|すかいらーくグループ

すかいらーくの決算内容と今後の株価について

最後にすかいらーくの決算内容確認とこの先の見通しを確認していきます。そもそもこの先の業績が問題なければ優待が廃止される可能性や金額がさらに減る可能性はかなり低いです。

決算内容について

2020年8月13日の決算にて2020年12月期2Q累計(1-6月)の連結経常損益は198億円の赤字と発表、厳しい決算となっています。過去の下期を考えると通期で赤字となる可能性が高めです。

今後の見通しについて

2019年12月期、業績悪化で決断したのは減配でした。2020年12月期も上期配当を見送り、とうとう株主優待にメスが入りました。

外食産業は短期的な不安・長期的な不安、両方に悩まされる企業が多く出ています。短期的には需要がいつ頃回復するか、利益を確保できるまで戻るのはいつごろか、以前ほどの警戒感はないものの依然として不透明感は有ります。

長期的には他社とどれだけ差別化しお客を呼べるか、コストをどれだけ減らすことができるか様々な問題があります。株主優待改悪により短期的な株価下落は避けられません。が、必ずしもマイナスな事ばかりではないです。早めにコストカットに踏み切ったという見方もできます。

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