すかいらーくの株価分析!株主優待を廃止する可能性や今後の配当を考察【3197】

すかいらーくホールディングス(3197)の株主優待は「ガスト」、「バーミヤン」、「ジョナサン」などのファミリーレストランで利用できる便利な食事券です。お得な人気優待として紹介されることが多いですが、ここ数年減益が続いており厳しい業績です。

果たして、今後のすかいらーくホールディングスの株価はどうなるのか。また、株主優待を廃止する可能性はあるのか。株価指標・業績推移・会社方針や株価チャートを分析してみました。

すかいらーくホールディングスの株価POINT
  • 株主優待を廃止する可能性は低いが、条件等を変更する可能性はある
  • 配当は更に減る可能性もある
  • 利益減少・配当減少が与える株価への影響は小さい
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すかいらーくの事業内容と株価指標

はじめにすかいらーくの事業内容と株価指標を確認していきます。

すかいらーくホールディングス(3197)とは

すかいらーくホールディングス(英: SKYLARK HOLDINGS CO., LTD.)は、すかいらーくグループを統括する純粋持株会社である。

すかいらーくグループ(英: SKYLARK GROUP)は、「ガスト」や「バーミヤン」、「ジョナサン」などのファミリーレストランチェーンで知られる外食産業系企業である。2000年代頃から他のレストラン企業やフードビジネス企業のM&Aを実施し、スケールメリットを生かした経営戦略を行っている。

すかいらーく – Wikipediaより抜粋

すかいらーくホールディングスはファミレス最大手の企業で主力は合計店舗数の半数近くをしめる「ガスト」です。

参考:すかいらーくのビジネス|すかいらーく

株価指標と配当利回り

下記はすかいらーくホールディングスの2020年6月5日終値時点の株価指標と配当利回りです。

現在の株価:1,789円

予想年間配当:未定

年間配当利回り:—

予想PER:—、PBR:2.7倍

外食系人気優待銘柄にはありがちな割高な水準です。2021年12月期の業績・配当予想は未定としています。

すかいらーくの株主優待制度について

次にすかいらーくの株主優待制度について確認していきます。

株主優待制度の内容

すかいらーくの株主優待はすかいらーくグループで使える「株主優待カード(食事券)」です。6月末と12月末の年2回が対象、金額は保有株式数により異なります。

保有株式数年間合計
100株~299株6,000円分
300株~499株20,000円分
500株~999株33,000円分
1,000株~69,000円分

「ガスト」をはじめ、多くのファミリーレストランで利用することができ、100株保有で年間6,000円分とお得なので個人投資家に人気の優待です。優待利回りは約3.4%です。

参考:株主優待情報|すかいらーくグループ

株主優待コストが利益を圧迫

すかいらーくはここ数年減益が続いています。減益の主な要因ですが「株主優待コスト上昇」と「人件費上昇」です。特に優待コストが増えたのは2017年に優待金額を3倍に拡充してからです。3倍に拡充したことで優待利回りが上昇、多くの個人株主が増えて一気にコストが膨らみました。

この先、株主優待コストは膨らむことはなくフラットになるので人件費上昇の方が業績に与える影響が大きいと会社は見ています。しかし、株主優待に関して気になる点があります。

株主優待を拡充した理由

すかいらーくの株主優待で気になる点は2017年に優待金額を3倍に拡充した理由です。個人株主を増やす、株主還元という目的もありますが、元々すかいらーく株の多くは投資会社のベインキャピタルが保有していました。

2017年、投資会社が「保有している株を出来るだけ高く売りたい」と考え、すかいらーく側も「大量の売りで株価を下げたくない」という思惑がありました。その後、株主優待拡充を2017年2月に発表。その9カ月後の11月には投資会社が保有していた全株式の売却が完了しています。

この先の株主優待はどうなるか

利益減少で配当金を減らしましたが優待は維持しているため、現状では株主優待を廃止する可能性は低いと考えられます。

しかし、長期保有限定の条件を追加する、年1回にする、優待金額を変えるなどの変更可能性はあると考えられます。特に近年は株主優待に長期保有条件を付ける会社は多く、それによる株価への影響は割と限定的です。また、このまま減益が続けば株主優待に影響が出る可能性も当然あります。

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すかいらーくの業績推移と株価チャート・配当推移

次にすかいらーくの業績推移と株価チャート・配当推移を確認していきます。

売上高と経常利益の推移

下記はすかいらーくホールディングスの売上高と経常利益の推移です。

売上は右肩上がりですが、利益は減少しています。2020年12月期は増益見通しとしていましたが業績予想を取り下げ現在は未定としています。現状では減益は避けられない状況です。

株価チャートの推移

下記はすかいらーくホールディングス5年分の週足株価チャートです。

ここ数年は利益が減少し配当も減りましたが大きく株価は下落せず、比較的株価は好調です。人気優待銘柄ならではの強さを見せています。

配当金の推移

下記はすかいらーくホールディングスの配当推移です。年2回、中間配当(6月)と期末配当(12月)を実施しています。

2019年12月期は半分に減配、2020年12月期は据え置き予定から未定に変更しています。

配当方針は「連結配当性向約30%を目標」としています。2019年12月期の配当性向は39.5%、2020年12月期は業績予想・配当を未定に変更したことから更に減配、最悪は無配となる可能性もあります。

参考:配当の推移|すかいらーくグループ

すかいらーくの決算内容と今後の株価について

最後にすかいらーくの決算内容確認とこの先の見通しを確認していきます。そもそもこの先の業績が問題なければ優待が廃止されたり改悪されたりする可能性はかなり低いです。

決算内容について

2020年5月21日の決算にて2020年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は8.1億円の赤字と発表、あわせて、従来の通期業績予想を未定に変更。配当は9円を計画していた上期配当を見送り、10円を計画していた下期配当を未定に変更しています。

今後の見通しについて

2019年12月期に業績が厳しくなると想定した際に取った決断は減配でした。2020年12月期も上期配当を見送った事から、この先の業績も厳しくなるとまずは減配する可能性が高く、優待にメスが入るのはその次と考えられます。

この先、特に外食産業・小売り系では人件費に悩まされる企業が多く出てくることが予想されています。政府は外国人労働者を増やすと言いますが、根本は人がやることを減らすべきです。外食産業ではある程度新規出店が完了して成熟すると売上を大きく伸ばすのが難しくなります、その先はどこまで効率化して利益を伸ばすことができるかになります。

値下げをするのではなく、他社とどれだけ差別化しお客を呼び込むことができるかが今後のポイントとなります。

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