「亀田の柿の種」や「ハッピーターン」などのお菓子で有名な亀田製菓(2220)。
今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を確認してみました。また、株主優待も確認していきます。
- 配当・優待の合計利回りは低め
- 厳しめの業績で株価も厳しい推移
- 伸びしろはあるが、警戒感もある
亀田製菓の株価情報と業績推移
亀田製菓の株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:4,095円
予想PER:26.16倍
PBR:1.32倍
予想EPS:156.52円
時価総額:914億円
2023年9月29日終値時点のデータ。
最新の株価参考:亀田製菓(株)【2220】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
売上高と利益の推移
下記は亀田製菓の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2022年3月期は「収益認識に関する会計基準」等を適用するため売上が目減り、原材料価格の高騰などの影響で減益となりました。
2023年3月期はさらに減益と厳しくなりました。
2024年3月期は増益見通しとしています。
株価の推移
下記は亀田製菓5年分の週足株価チャートです。

株価は比較的レンジで推移していましたが、2021年から下落。
2022年5月以降は底値から抜けてやや上昇していましたが、再び下落推移で厳しい動きです。
亀田製菓の配当情報と株主優待
亀田製菓の配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:56円
予想年間配当利回り:1.37%
配当金の推移
下記は亀田製菓の配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:51円
2020年3月期:52円
2021年3月期:53円
2022年3月期:54円
2023年3月期:55円
2024年3月期:56円(予)
配当は連続増配推移です。
配当性向は2023年3月期が61.3%、2024年3月期の予想が約36%です。
配当方針の確認
配当方針は「利益成長に伴う安定的かつ継続的な増配を基本とし、配当性向30%を目安」としています。
株主優待制度について
亀田製菓の株主優待は「自社製品の詰め合わせ」です。優待権利月は9月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株~999株 | 自社製品詰め合わせ 1,000円相当 |
1,000株以上 | 自社製品詰め合わせ 3,000円相当 |
優待利回り
100株保有で1,000円相当とした場合、優待利回りは約0.2%です。
亀田製菓の事業内容と今後について
亀田製菓の事業内容の確認と今後について考えてみます。
亀田製菓(2220)とは
亀田製菓株式会社(かめだせいか 英: KAMEDA SEIKA CO.,LTD.)は、主にせんべい、あられなどの米菓、菓子を製造する日本の企業。日本最大の米菓メーカーである。
販売中の商品数は、200種類以上であるが、主力の8商品で売り上げの約50%を占める。
主力8商品は亀田の柿の種、ハッピーターン、海苔ピーパック、まがりせんべい、手塩屋、うす焼き、おばあちゃんのぽたぽた焼、つまみ種
亀田製菓 – Wikipediaより抜粋
日本国内最大の米菓メーカーで、アメリカをはじめタイ・ベトナム・中国など海外へも展開しています。
今後は海外展開の加速に加え、菓子以外の米飯や乳製品、健康食品などの多角化にも重点を置いています。
3カ月決算の実績
下記は亀田製菓の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は58億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は亀田製菓のキャッシュ・フロー推移です。

安定した営業CFの推移です。
亀田製菓の今後について
今後は海外米菓事業、国内食品事業を中心に事業領域拡大を進め「あられ・おせんべい」イメージから食品業への進化を目標としています。
事業領域拡大が進めば当然伸びしろも増えます。
リスク要因
ここ数年は期初の利益見通しより下ブレて着地。2022年3月期も減益となりました。また、海外事業セグメントは赤字が続いています。
国内は少子化の影響もあり需要が頭打ちになることを想定し、商品群の多角化・海外展開を進めますが、伸びしろと共に投資リスクなども背負うことになります。