ゼンショー(すき家)の株価が大きく上昇も落ち着き・ロッテリア買収【7550】

「すき家」、「はま寿司」などを展開するゼンショーホールディングス(7550)。

今後の株価がどうなるのか、株価指標と業績推移、配当推移と株価チャートを確認してみました。また、株主優待も確認してみます。

ゼンショーの株価POINT
  • 外食優待銘柄と考えても割高感あり
  • 配当・優待利回りは低め
  • 株価は大きく上昇も落ち着き
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ゼンショーの株価情報と業績推移

ゼンショーホールディングスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:6,708円
予想PER:44.27倍
PBR:8.06倍
予想EPS:151.51円
時価総額:1兆388億円

2023年9月13日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)ゼンショーホールディングス【7550】:Yahoo!ファイナンス

外食優待銘柄は割高な銘柄が多いですが、その中でもPBRに割高感があります。

業績の推移

下記はゼンショーホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は自粛要請・時短営業など取り巻く環境の悪化により大きく減益に、2022年3月期は協力金計上で経常利益が大きく回復。

2023年3月期は営業・経常利益が過去最高を更新。

2024年3月期は更に増収・増益見通しとしています。

参考:財務ハイライト|ゼンショーホールディングス

株価のチャート

下記はゼンショー5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に下落しましたが、2020年8月からは持ち直して上昇。2021年3月以降は緩やかに推移していましたが、2022年に入ると上昇。

2023年2月からロッテリア買収、好調な業績見通しなどから大きく上昇。2023年8月以降は上昇が落ち着いています。

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ゼンショーの配当情報と株主優待

ゼンショーホールディングスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2024年3月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:0.6%

年間配当利回りは低いです。

配当金の推移について

下記はゼンショーの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

ゼンショーの年間配当金推移

2019年3月期:18円
2020年3月期:20円
2021年3月期:20円
2022年3月期:22円
2023年3月期:24円
2024年3月期:40円(予)

2024年3月期は年間40円に増配予定としています。

配当性向は2023年3月期が27.5%、2024年3月期の予想は約26%です。

配当方針の確認

配当方針は「業績に応じた利益配分を行うことを基本方針」としています。

過去には無配となったこともありましたが、利益が大きく落ち込んだ2021年3月期は配当を据え置いています。

株主優待について

株主優待制度はグループで使える「食事優待券」です。優待権利月は、3月と9月の年2回です。

保有株式数優待内容
100株以上 300株未満1,000円分 (500円券×2枚)
300株以上 500株未満3,000円分 (500円券×6枚)
500株以上 1,000株未満6,000円分 (500円券×12枚)
1,000株以上 5,000株未満12,000円分 (500円券×24枚)
5,000株以上30,000円分 (500円券×60枚)

「すき家」、「ココス」、「なか卯」などで利用できます。

優待利回りについて

100株保有で年間2,000円分とした場合、優待利回りは約0.3%です。

参考:株主優待|ゼンショーホールディングス

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ゼンショーの事業内容と今後について

ゼンショーホールディングスの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

ゼンショーホールディングス(7550)の概要

株式会社ゼンショーホールディングス(ZENSHO HOLDINGS CO., LTD.)は、「すき家」をはじめとする各種外食チェーンや、各種スーパーマーケット等を傘下に持つ持株会社である。

連結子会社として、牛丼とカレーライスを中心とする外食チェーン「すき家」の運営管理を行うすき家、ファミリーレストランチェーンの「ココスジャパン」、イタリアンファミリーレストランチェーンの「ジョリーパスタ」、丼物とうどんを中心とする外食チェーンの「なか卯」、焼肉レストランチェーンの「TAG-1」、ハンバーガーなどのファストフード店ロッテリアなどを有する

ゼンショー – Wikipediaより

牛丼カテゴリーの「すき家」を柱に、「なか卯」、「ココス」、「ビックボーイ」、「ロッテリア」など多く企業で構成されています。

積極的なM&Aを行っています。

3カ月決算の実績

下記はゼンショーホールディングスの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は374億円見込みとしています。

キャッシュフロー

下記はゼンショーホールディングスのキャッシュ・フロー推移です。

比較的好調な営業CF推移で、投資もしっかり行っている印象を受けます。

参考:ゼンショーホールディングス|Google Finance

ゼンショーの今後について

2021年3月期は外食産業全体が厳しくなり、2022年3月期も営業利益は厳しくなりましたが、2024年3月期は好調な業績見通しもあり株価が大きく上昇しました。

同業他社との比較について

ゼンショーの株主優待は、吉野家・松屋と比較すると優待利回りが低く、吉野家や松屋の方がお得と紹介されることが多いです。しかし、株主優待はあくまでもオマケです。

同業他社と比較する場合は「どこに強みがあるのか」、「今後の伸びしろ」を探るのが株を保有する重要なポイントとなります。

また、同業だけでなくコンビニ、弁当店なども競争相手となる可能性があります。

最高益更新見通し

2023年3月期は個人消費の持ち直し、価格改定の効果もあり好調な業績となりました。

また、2024年3月期は更に大きく業績を伸ばす予定としています。

懸念材料

全ての外食銘柄に当てはまりますが、原料調達・人件費などのコスト上昇、商品価格の見直し(値上げ)による需要減少、食の安全など見えにくい不安材料もあります。

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