アイスクリーム販売を行うB-Rサーティワンアイスクリーム(2268)。今後の株価・配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移に加え、株主優待を分析してみました。普段は株価があまり動かない銘柄です。
- 割高感が強く、配当・優待利回りは低め
- 狭いレンジで株価推移しているのが特徴
- 業績回復で適正な配当性向水準に
サーティワンの株価指標と業績推移
B-Rサーティワンアイスクリームの株価指標と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:4,060円
予想PER:36.22倍
PBR:3.39倍
予想EPS:112.08円
時価総額:392億円
2022年10月24日終値時点のデータ。
最新の株価参考:B-Rサーティワンアイスクリーム(株)【2268】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割高感が強いです。
売上高と利益の推移
下記はサーティワンアイスクリームの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年12月期に大きく増益、2022年12月期も好調な見通しです。
株価の推移
下記はサーティワンアイスクリーム5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に大きく下落しましたがすぐに回復。この一時的な下落を除くと、2013年8月頃から4,000円前後の狭めのレンジで推移しています。
割高感は強いですが、業績が株価に及ぼす影響は小さく、通常はあまり動かないです。
サーティワンの配当推移と株主優待
B-Rサーティワンアイスクリームの配当推移と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2022年12月期の予定年間配当:30円
予想年間配当利回り:0.74%
配当金の推移
下記はサーティワンの配当金推移です。
配当権利日は、6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2017年12月期:40円
2018年12月期:30円
2019年12月期:30円
2020年12月期:30円
2021年12月期:30円
2022年12月期:30円(予)
2020年12月期は減配予定から据え置きに修正。年間30円で据え置き推移しています。
配当性向は2021年12月期が37.1%、2022年12月期の予想が約27%です。
株主優待制度について
サーティワンの株主優待制度は、製品と引き換えできる「eGift(電子ギフト)」です。
優待権利月は6月と12月の年2回です。
保有株式数 | 優待品内容 |
---|---|
100株から499株まで | 「株主優待券」1,200円分 (600円×2枚) |
500株から999株まで | 「株主優待券」1,800円分 (600円×3枚) |
1,000株から4,999株まで | 「株主優待券」3,000円分 (600円×5枚) |
5,000株以上 | 「株主優待券」6,000円分 (600円×10枚) |
優待利回り
100株保有で、年間2,400円相当とした場合の優待利回りは約0.6%です。
サーティワンの事業・決算内容と今後について
B-Rサーティワンアイスクリームの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
サーティワンアイスクリーム(2268)とは
バスキン・ロビンス (Baskin-Robbins Inc.) は、アメリカの世界最大級のアイスクリーム・パーラー・チェーンのひとつ。日本ではサーティワンアイスクリームの名前で知られる。
サーティワンとは英語の「31」で、「31種類のアイスクリームがあるため、1か月毎日違うアイスが楽しめます」という意味が込められている。
日本では、バスキン・ロビンスと不二家の合弁会社のB-R サーティワン アイスクリーム株式会社(英: B-R 31 ICE CREAM CO.,LTD.)がチェーン店を展開している。
バスキン・ロビンス – Wikipediaより抜粋
サーティワンアイスクリームは、不二家とダンキンブランズ(バスキン・ロビンス)が株式の43.2%づつ保有しています。
日本では「サーティワンアイスクリーム」の名前ですが、本国のアメリカでは「バスキン・ロビンス」です。
決算内容を時系列に確認
2022年2月10日に決算発表。
2021年12月期の経常利益は13.5億円と発表。2022年12月期の同利益は12.4億円見通し、年間配当は30円予定としています。
2022年12月期1Q決算
2022年4月22日に決算発表。
2022年12月期1Q(1-3月)の連結経常利益は3.7億円と発表しています。
2022年12月期2Q決算
2022年7月22日に決算発表。
2022年12月期2Q累計(1-6月)の連結経常利益は11.5億円と発表しています。
業績修正
2022年10月13日に業績修正発表。
2022年12月期の連結経常利益を12.4億円予想から16.8億円予想に上方修正しています。
2022年12月期3Q決算
2022年10月21日に決算発表。
2022年12月期3Q累計(1-9月)の連結経常利益は19.1億円と発表。通期計画の16.8億円に対する進捗率が114%となりました。
株価が動きにくい理由について
2020年3月に大きく株価が上下しましたが、それを除くと株価は8年以上、3,800円-4,200円の比較的狭いレンジで推移しています。
狭いレンジで動く理由として、不二家と米社のダンキン・ブランズが合わせて約86%の株式を保有。優待狙いで保持している人が多く、普段の出来高が少ないというのがあります。
急落リスクについて
普段の株価が安定するというのは良い面もあれば悪い面もあります。
2020年3月のように大きな出来事で急落することもあります。また、反対に急上昇する可能性もあります。
あくまでも普段は動きにくいというものです。