「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(9936)。今後の株価・配当はどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 外食優待銘柄と考えると、目立った割高さは無し
- 業績回復、株価は上昇場面もレンジ推移
- 不透明材料・警戒ポイントはある
王将フードの株価情報と業績推移
王将フードサービスの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:5,990円
予想PER:20.56倍
PBR:1.86倍
予想EPS:291.41円
時価総額:1,395億円
2023年2月3日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)王将フードサービス【9936】:Yahoo!ファイナンス
外食優待銘柄と考えると目立った割高さは無いです。
業績の推移
下記は王将フードサービスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は減益となりましたが、外食産業全体が厳しくなったのを考えると、ある程度で耐えたという見方も出来ます。
2022年3月期は時短協力金の計上などもあり、経常利益が大きく増加。2023年3月期は営業利益が更に回復する見通しとしています
株価の推移
下記は王将フードサービス5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年末頃から下落、やや過熱気味に上昇していたので調整的に下落したという見方もできます。
2021年は狭めのレンジで推移、2022年6月から上昇していましたが、8月から下落してレンジラインまで戻っています。
王将フードの配当情報と株主優待
王将フードサービスの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:120円
予想年間配当利回り:2.00%
配当金の推移
下記は王将フードサービスの配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:120円
2019年3月期:120円
2020年3月期:120円
2021年3月期:100円
2022年3月期:120円
2023年3月期:120円(予)
2021年3月期は減配、2022年3月期は回復しています。
配当性向は2022年3月が25.6%、2023年3月期の予想が約41%です。
配当方針の確認
配当方針は「株主資本配当率(DOE)の一定水準を目安」としています。DOEを目安にしているため、ある程度の安定配当に期待が持てます。
株主優待制度について
王将フードサービスの株主優待は「食事券」、「5%割引優待カード」です。食事券は3月と9月の年2回、優待カードは3月が権利月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 200株未満 | 2,000円分 (500円券×4枚) |
200株以上 500株未満 | 3,000円分 (500円券×6枚) |
500株以上 1,000株未満 | 6,000円分 (500円券×12枚) |
1,000株以上 | 12,000円分 (500円券×24枚) |
100株以上 (3月末のみ) | 「優待カード」 (会計時提示で5%割引) |
優待利回り
100株保有で年間4,000円相当とした場合、優待利回りは約0.7%です。
王将フードの事業・決算内容と今後について
王将フードサービスの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
王将フードサービス(9936)とは
株式会社王将フードサービス(おうしょうフードサービス、英: Ohsho Food Service Corporation)は、中華料理チェーン店「餃子の王将」を展開する企業である。
王将フードサービス – Wikipediaより
「餃子の王将」は直営店が中心ですが、のれん分けでFC店もあります。店舗数は700店舗を超え、海外進出もしています。主要株主はアサヒビールなどです。
決算内容を時系列に確認
2022年3月期の連結経常利益は130億円と発表。2023年3月期の同利益は86.2億円見通し、年間配当は120円予定としています。(2022年5月16日の決算発表にて)
2023年3月期1Q決算
2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は30.4億円と発表、前年同期比3.4%減となりました。(2022年7月29日の決算発表にて)
2023年3月期2Q決算
2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結経常利益は48.5億円と発表、前年同期比18.8%減となりました。(2022年10月31日の決算発表にて)
2023年3月期3Q決算
2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は70.3億円と発表、前年同期比29.9%減となりました。(2023年1月31日の決算発表にて)
今後について
2021年3月期は減収・減益も、テイクアウトが好調で他の外食銘柄と比べると耐えている印象があります。また、2022年3月期は時短協力金の計上もあり大きく業績を上方修正しています。
業績・リスクについて
テイクアウト・デリバリーを拡張した効果もあり売上・営業利益は好調推移。月次売上の好調を受けて株価が上昇する場面も出ています。
しかし、人件費上昇、原材料費高騰などのコストをどこまで圧縮できるかという問題があります。他にも自然災害・食の安全に関するリスクもあります。