「清掃用具レンタル」や「ミスタードーナッツ事業」を展開するダスキン(4665)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。株主優待はミスタードーナッツの他、資本・業務提携先のモスバーガーでも利用できる優待券を実施しています。
- 株価は中長期でレンジ推移
- 株主優待券は便利だが利回りは高くない
- 業績大きく回復見通しで大幅増配予定
ダスキンの株価情報と事業内容について
ダスキンの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:2,774円
予想PER:19.02倍
PBR:0.91倍
時価総額:1,415億円
2022年3月10日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)ダスキン【4665】:Yahoo!ファイナンス
PBRは割安感があります。
ダスキン(4665)とは
株式会社ダスキン(英文名称:Duskin Co., Ltd.)は、清掃業務を中心に、外食産業なども展開する。ミスタードーナツの事業本部でもある。
埃取り用のモップ・化学雑巾・浄水器などの清掃・衛生用品レンタルサービスや各種清掃サービスを中核とするクリーンサービス事業を行っている。
また、ミスタードーナツを中心とする外食事業も会社の売上高の多くの比重を占める。
ダスキン – Wikipediaより抜粋
ダスキンの事業
売上・利益のメインは清掃用具レンタル・ハウスクリーニングを主とした「訪販グループ事業」ですが、ここ数年はミスタードーナッツを中心とした「フードグループ事業」が利益を伸ばしています。
ダスキンの業績推移と株価推移について
ダスキンの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

売上はほぼ横ばいで推移。利益は2020年3月期、2021年3月期と連続減益となりました。
2022年3月期は増収・増益見通しとしています。
株価の推移
下記はダスキン5年分の週足株価チャートです。

2020年3月に株価が大きく下落しましたが、すぐに下落前の水準に戻りました。
一時的なものを除くと、ここ数年は2,500-3,000円のレンジ内で推移しています。
ダスキンの株主優待と配当情報について
ダスキンの株主優待と配当情報を見ていきます。
株主優待制度について
ダスキンの株主優待は自社サービスやミスタードーナッツ各店舗、モスバーガーでも利用できる「株主優待券」です。優待権利月は、3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 株主優待券1,000円分 |
300株以上 | 株主優待券2,000円分 |
3年以上の長期保有で+500円分です。
モスフードサービスと資本・業務提携をしているため、モスバーガーでも利用できる優待券です。
100株保有で年間2,000円分なので優待利回りは約0.7%です。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:73円
予想年間配当利回り:2.63%
配当金の推移
下記はダスキンの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:40円
2018年3月期:40円
2019年3月期:50円
2020年3月期:56円
2021年3月期:40円
2022年3月期:73円(予)
2021年3月期は業績悪化で減配。2022年3月期は大きく増配予定としています。
配当性向は2020年3月期が50.9%、2021年3月期が69.9%、2022年3月期の予想が約50%です。
配当方針の確認
ダスキンの配当方針は「連結配当性向50%且つ安定的な現金配当の継続」が基本方針としています。
ダスキンの決算内容と今後について
ダスキンの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容について
2022年2月8日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は121億円と発表。
前年同期比57.2%増、通期計画の105億円に対する進捗率が115.7%となりました。
今後について
主力の訪販グループ事業ではこれからの高齢化社会を見据え、洗濯代行を準備するなど業容拡大に意欲的です。
また、フードグループ事業では柱のミスタードーナッツの構造改革を進めると同時に第2の柱となる事業展開を模索しています。
短期で大きく回復
2021年3月期は減益となりましたが、期初は赤字を想定していました。
2022年3月期は上方修正を行い、業績好調見通しで大きく増配予定と短期で急速に回復しています。