「清掃用具レンタル」や「ミスタードーナッツ事業」を展開するダスキン(4665)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。ダスキンの株主優待はミスタードーナッツ、モスバーガーで利用できる優待券を実施しています。
- 株価は中長期でレンジも短期で上昇
- 還元に積極的、株主優待は使いやすいが利回りは低め
ダスキンの株価情報と業績推移
ダスキンの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:3,245円
予想PER:24.29倍
PBR:1.05倍
予想EPS:133.58円
時価総額:1,655億円
2023年3月23日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)ダスキン【4665】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感は無いです。
業績の推移
下記はダスキンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期、2021年3月期は連続減益となりましたが2022年3月期に大きく回復。2023年3月期は増収・減益見通しとしています。
株価の推移
下記はダスキン5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に大きく下落しましたが、すぐに下落前の水準に戻りました。中長期で見た場合、一時的なものを除くと2,500-3,000円あたりのレンジで推移。
2023年2月以降の短期で見ると上昇しています。
ダスキンの配当情報と株主優待
ダスキンの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:81円
予想年間配当利回り:2.5%
配当金の推移
下記はダスキンの配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:40円
2019年3月期:50円
2020年3月期:56円
2021年3月期:40円
2022年3月期:83円
2023年3月期:81円(予)
2021年3月期は業績悪化で減配、2022年3月期は大きく増配。2023年3月期は減配予定としています。
配当性向は2022年3月期が50.4%、2023年3月期の予想が約60%です。
配当方針の確認
ダスキンの配当方針は中期経営計画(~2025年3月期)にて「連結配当性向60%または自己資本配当率(DOE)2.5%のいずれか高い額」としています。
株主優待について
株主優待制度は自社サービスやミスタードーナッツ各店舗、モスバーガーでも利用できる「株主優待券」、優待権利月は、3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 株主優待券1,000円分 |
300株以上 | 株主優待券2,000円分 |
3年以上の長期保有で+500円分です。
優待利回り
100株保有で年間2,000円分とした場合、優待利回りは約0.6%です。
ダスキンの事業・決算内容と今後について
ダスキンの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
ダスキン(4665)とは
株式会社ダスキン(英文名称:Duskin Co., Ltd.)は、清掃業務を中心に、外食産業なども展開する。ミスタードーナツの事業本部でもある。
埃取り用のモップ・化学雑巾・浄水器などの清掃・衛生用品レンタルサービスや各種清掃サービスを中核とするクリーンサービス事業を行っている。また、ミスタードーナツを中心とする外食事業も会社の売上高の多くの比重を占める。
ダスキン – Wikipediaより抜粋
メイン事業は清掃用具レンタル・ハウスクリーニングを主とした「訪販グループ事業」ですが、近年はミスタードーナッツを中心とした「フードグループ事業」が伸びています。
決算内容を時系列に確認
2022年3月期の連結経常利益は122億円と発表。2023年3月期の同利益は96億円見通し、年間配当は81円予定としています。(2022年5月13日の決算発表にて)
2023年3月期1Q決算
2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は33.4億円と発表、前年同期比1%減となりました。(2022年8月5日の決算発表にて)
2023年3月期2Q決算
2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結経常利益は66.4億円と発表、前年同期比11.5%減となりました。(2022年11月8日の決算発表にて)
2023年3月期3Q決算
2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は110億円と発表、前年同期比8.9%減となりました。(2023年2月9日の決算発表にて)
今後のダスキンについて
主力の訪販グループ事業ではこれからの高齢化社会を見据え、洗濯代行を準備するなど業容拡大に意欲的。フードグループ事業では柱のミスタードーナッツの構造改革を進めると同時に第2の柱となる事業展開を模索しています。
大きく業績回復・株価安定推移
2021年3月期は大きく減益となりましたが、2022年3月期は想定以上に業績回復。株価は一時的に大きく下落しましたが直ぐに戻し、短期で見ると上昇しています。