総合電機メーカーの三菱電機(6503)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 業績好調見通し
- 株価は下落推移していたが、期待感から上昇
- 技術力は高いが警戒ポイントもあり
三菱電機の株価情報と業績推移
三菱電機の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,724.5円
予想PER:14.01倍
PBR:1.12倍
予想EPS:123.13円
時価総額:3兆7,028億円
2023年5月2日終値時点のデータ
最新の株価参考:三菱電機(株)【6503】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
業績の推移
下記は三菱電機の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年3月期から2021年3月期まで3期連続減益で厳しい推移も、2022年3月期、2023年3月期は回復。
2024年3月期は増収・増益見通しとしています。
参考:主要財務情報|三菱電機
株価のチャート
下記は三菱電機5年分の週足株価チャートです。

株価は広めのレンジで推移。
2021年6月末に不適切検査が発覚して急落し、その後も厳しめの動きでしたが、2023年に入ると三菱重工と「発電機分野での事業統合に向けた検討開始を基本合意」した影響から上昇しています。
三菱電機の配当情報と株主優待
三菱電機の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当情報
2024年3月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—
配当金の推移について
下記は三菱電機の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:40円
2020年3月期:40円
2021年3月期:36円
2022年3月期:40円
2023年3月期:40円
2024年3月期:未定
2021年3月期の年間配当は減配、2023年3月期は未定としています。
配当性向は2022年3月期が41.9%、2023年3月期が39.5%です。
配当政策の確認
三菱電機の配当基本方針は「収益状況に応じた利益配分と内部保留の充実による財務体質の強化の両面から、総合的に株主利益の向上を図る」としています。
2024年3月期の年間配当は未定ですが、据え置きの年間40円と仮定した場合の利回りは約2.3%です。
株主優待について
株主優待制度は実施していません。
三菱電機の事業内容と今後について
三菱電機の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
三菱電機(6503)の概要
三菱電機株式会社(みつびしでんき、英: MITSUBISHI ELECTRIC Corporation)は、日本の大手総合電機メーカーであり、三菱電機グループの中核企業。
日本の大手総合電機メーカーとしては、売上高において日立製作所に次ぐ業界2位。家電から重電、人工衛星まで幅広い製品を販売している。FA機器、昇降機(エレベーターなど)、タービン発電機、鉄道車両用電機品、パワー半導体、人工衛星など多くの産業用電気機器で日本国内トップシェアである。
三菱電機 – Wikipediaより抜粋
主要事業セグメントは「重電システム」、「産業メカトロニクス」、「情報通信システム」、「電子デバイス」、「家庭電器」です。
家電製品が有名ですが、他にも多くの電気機器を手掛けています。
3カ月決算の実績
下記は三菱電機の連結最終利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結最終利益は2,600億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は三菱電機のキャッシュ・フローの推移です。

三菱電機の今後について
2022年3月期、2023年3月期は為替の円安影響もあり業績回復。2024年3月期は好調な見通しとしています。
需要回復期待
技術力は確かなものがあり、5Gや自動運転などでさらに需要が回復する期待度は高いです。
また、2023年4月には自動車機器事業について抜本的な構造改革を実施すると発表、期待感から株価が上昇しています。
懸念点・不透明感
しかし、半導体をはじめとした電子部品の調達懸念・原材料価格の高騰など気になる点もあります。