総合電機メーカーの三菱電機(6503)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。2021年6月に不適切検査が発覚し株価が急落しています。
- 目立った割安感・割高感なし
- 業績回復、配当も回復
- 技術力は高いが不透明感もあり
三菱電機の株価情報と事業内容について
三菱電機の株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,374円
予想PER:13.5倍
PBR:0.98倍
時価総額:2兆9,503億円
2022年5月6日終値時点のデータです。
最新の株価参考:三菱電機(株)【6503】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感は無いです。
三菱電機(6503)について
三菱電機株式会社(みつびしでんき、英: MITSUBISHI ELECTRIC Corporation)は、日本の大手総合電機メーカーであり、三菱電機グループの中核企業。
日本の大手総合電機メーカーとしては、売上高において日立製作所に次ぐ業界2位。家電から重電、人工衛星まで幅広い製品を販売している。
FA機器、昇降機(エレベーターなど)、タービン発電機、鉄道車両用電機品、パワー半導体、人工衛星など多くの産業用電気機器で日本国内トップシェアである。
三菱電機 – Wikipediaより抜粋
主要事業セグメントは「重電システム」、「産業メカトロニクス」、「情報通信システム」、「電子デバイス」、「家庭電器」です。
家電製品が有名ですが、他にも多くの電気機器を手掛けています。
三菱電機の業績推移と株価推移について
三菱電機の業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2019年3月期から2021年3月期まで3期連続減益で厳しい推移でした。
しかし、2021年3月期は想定よりは悪化せず、2022年3月期にやや回復。
2023年3月期は更に回復見通しとしています。
参考:主要財務情報|三菱電機
株価の推移
下記は三菱電機5年分の週足株価チャートです。

2018年から下落していた株価ですが、2019年はレンジで推移。
2020年4月から上昇していましたが、2021年6月末に不適切検査が発覚して急落、その後もやや厳しめの動きです。
三菱電機の配当情報と決算内容について
三菱電機の配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—
配当金の推移
下記は三菱電機の配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:40円
2019年3月期:40円
2020年3月期:40円
2021年3月期:36円
2022年3月期:40円
2023年3月期:未定
2021年3月期の年間配当は減配、2023年3月期は未定としています。
配当性向は2021年3月期が40%、2022年3月期が41.9%です。
配当政策の確認
三菱電機の配当基本方針は「収益状況に応じた利益配分と内部保留の充実による財務体質の強化の両面から、総合的に株主利益の向上を図る」としています。
2023年3月期の年間配当は未定ですが、据え置きの年間40円と仮定した場合の利回りは約2.9%です。
決算内容を確認
2022年4月28日に決算発表。
2022年3月期の連結税引前純利益は2,796億円と発表。
2023年3月期の同利益は2,950億円見通し、年間配当は未定としています。
三菱電機の今後について
三菱電機の今後について考えていきます。
今後について
自動車関連の需要減、製造業向けのシステム開発案件の延期や中止など様々な要因で売上・利益ともに減少していました。
しかし、2022年3月期は為替の円安影響もあり回復。
需要回復期待・懸念点
技術力は確かなものがあり、5Gや自動運転などでさらに需要が回復する期待度は高いです。しかし、半導体をはじめとした電子部品の調達懸念や為替の影響など気になる点もあります。
2022年3月期は素材価格の上昇、半導体・電子部品の需給ひっ迫などの影響で業績予想を下方修正しています。
不透明感
2021年6月末、鉄道車両用空調装置・空気圧縮機で不適切検査があったと発覚。これにより証券会社が投資判断を格下げするなどもあり株価は急落。
この件での業績予想の修正は無しとしていますが、どこまで影響するのか見えにくい部分もあります。