飲食店情報サイト「ぐるなび」を運営する株式会社ぐるなび(2440)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 割安感はなく連続無配当
- 株価は大きく下落から緩やかな下落推移へ
- 連続赤字で厳しいが、将来回復する可能性も
ぐるなびの株価情報と業績推移
ぐるなびの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:361円
予想PER:—
PBR:4.05倍
予想EPS:-13.81円
時価総額:205億円
2023年5月29日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)ぐるなび【2440】:Yahoo!ファイナンス
2024年3月期は赤字見通しとしています。
業績の推移
下記はぐるなびの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期は業務効率化・宣伝費などの投資を先送りしたことで利益持ち直しも、2021年3月期は大きく赤字、その後は連続赤字が続いています。
2024年3月期は赤字縮小予定ですが厳しい見通しとしています。
株価のチャート
下記はぐるなび5年分の週足株価チャートです。

株価は業績悪化に加え割高さもあり大きく下落推移。
2022年以降は下落が落ち着いていますが、上昇はしておらず厳しい推移が続いています。
ぐるなびの配当情報と株主優待
ぐるなびの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の推移
下記はぐるなびの配当金推移です。

2019年3月期:8円
2020年3月期:8円
2021年3月期:0円
2022年3月期:0円
2023年3月期:0円
2024年3月期:0円(予)
配当金は業績悪化により2019年3月期に大きく減配、2021年3月期以降は無配となっています。
2024年3月期も無配予定としています。
株主還元方針の確認
株主還元の基本方針は「内部留保の充実等を勘案しつつ、収益状況に応じた利益還元を実施することを基本方針」としています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
ぐるなびの事業内容と今後について
ぐるなびの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
ぐるなび(2440)の概要
株式会社ぐるなび(英称:GURUNAVI, INC.)は、飲食店の情報を集めたウェブサイト「ぐるなび」を運営する企業。
利用者からの情報を主軸においたCGM(消費者生成メディア)であるほかのグルメサイト(食べログなど)と異なり、「飲食店の販売促進支援」を事業の柱として明確に位置づけており、収益の9割が有料加盟店からの広告料・手数料収入となっている。
2018年に楽天が株式の一部を取得し、資本業務提携を行っている
ぐるなび – Wikipediaより一部抜粋
社名と同じウェブサイトの「ぐるなび」を中心に事業を展開しています。
インターネットを利用したビジネスモデルです。
キャッシュフロー
下記はぐるなびのキャッシュ・フロー推移です。

営業CFはマイナスが続いています。
ぐるなびの今後について
ぐるなびは楽天グループが株主で資本業務提携関係にあり、既に楽天ポイントなどの連携もあり協力関係です。
株価への反応
株価は大きく下落し業績の悪材料を織り込んでいます。
そのためマイナスニュースでの株価の反応が限られています。
厳しい業績
赤字幅は縮小していますが、4期連続赤字見通しとしています。
IT業界の変化は早いため、新しい技術が誕生した場合は新たな投資が必要となったり、他社サービスが先に展開した場合は顧客を失う可能性もあります。
また、自粛要請などによる需要減となる前から業績が厳しくなっていたのも気になる点です。