米国オラクルの日本法人である日本オラクル(4716)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。
- 強い割高感、業績は好調に推移
- 普通配当は連続増配推移
- 期待値以上とはいかず、株価は下落場面もあり
日本オラクルの株価情報と業績推移
日本オラクルの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:8,520円
予想PER:—
PBR:8.4倍
予想EPS:400-410円
時価総額:1兆928億円
2022年12月30日終値時点のデータ。
最新の株価参考:日本オラクル(株)【4716】:Yahoo!ファイナンス
PBRはかなり割高です。
売上高と利益の推移
下記は日本オラクルの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上・利益ともに好調に推移しており、2022年5月期も過去最高を更新しています。
2023年5月期の業績見通しは売上高を1~4%増予想としており、更に業績を伸ばす可能性があります。
株価の推移
下記は日本オラクル5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年以降は下落、2022年は比較的レンジで推移しています。
2020年は期待感から大きく上昇していましたが、期待値より伸びていないため下落したと見ることが出来そうです。
日本オラクルの配当情報と株主優待
日本オラクルの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当金の推移
下記は日本オラクルの配当金推移です。期末(5月)の一括配当を実施しています。

2021年5月期は普通配当が154円、特別配当が992円です。
配当性向は2021年5月期が298.5%、2022年5月期が40%です。
特別配当について
普通配当だけで見ると毎年増配しています。また、約5年ごとに大きく特別配当を実施しています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
日本オラクルの事業・決算内容と今後について
日本オラクルの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
日本オラクル(4716)とは
日本オラクル株式会社(にほんオラクル、英: Oracle Corporation Japan)は、米国企業オラクルコーポレーションが、1985年に日本で設立した法人である。
日本国内を拠点とした情報システム構築のためのクラウドサービス、ソフトウェア製品、ハードウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、保守サービス、情報教育の事業を展開している。
日本オラクル – Wikipediaより抜粋
主事業は「クラウドライセンス&オンプレミスライセンス」と「クラウドサービス&ライセンスサポート」からなる「クラウド&ライセンス」です。クラウドを含んだITシステムに利用されるデータベース、ソフトウェア・ハードウェアが中心です。
決算内容を時系列に確認
2022年5月期の経常利益は735億円と発表。2023年5月期の業績見通しは売上高が1%~4%増、1株当たり当期純利益が400円~410円予想とし、年間配当は未定としています。(2022年6月24日の決算発表にて)
2023年5月期1Q決算
2023年5月期1Q(6-8月)の経常利益は163億円と発表、前年同期比3.8%減となりました。(2022年9月21日の決算発表にて)
2023年5月期2Q決算
2023年5月期2Q累計(6-11月)の経常利益は348億円と発表、前年同期比1.9%増となりました。(2022年12月20日の決算発表にて)
今後について
連続増益で推移、2022年5月期も過去最高益を更新し、2023年5月期も更に伸ばす見通しとしています。データベース管理ソフトでは独走、まだまだクラウド・IoT需要なども見込めます。
しかし、期待値の高さから株価が既に上昇していた影響もあり、下落する場面もあります。
リスク要因
米オラクルの製品や技術に依存しているため、何らかの欠陥・問題が見つかった場合、影響が出る可能性があります。
他にも米オラクル製品に依存している影響が出ないとは言い切れないです。
購入するタイミングも重要
これはどの銘柄にも言えますが、業績が良ければ株価が上がるとは言えないです。
業績が良くても、想定以下であれば下落することがあります。逆に、業績が悪くても想定よりも悪くなければ上昇することもあります。
長期的に見れば業績が好調な銘柄の方が良いですが、購入するタイミングは非常に重要です。既に多くの人に注目されている状態ではタイミングが遅いです。