ハム・ソーセージ大手の丸大食品(2288)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 業績悪化で株価下落し安値で推移
- 配当は減配傾向
- 厳しい状況が続いている
丸大食品の株価情報と業績推移
丸大食品の株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:1,478円
予想PER:—
PBR:0.5倍
予想EPS:-203.05円
時価総額:392億円
2023年3月29日終値時点のデータ。
最新の株価参考:丸大食品(株)【2288】:Yahoo!ファイナンス
赤字見通しなのでPERは算出不可です。
業績の推移
下記は丸大食品の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

原材料費高騰やコスト増、外食需要減などの影響により2021年3月期は営業赤字に。2022年3月期も連続赤字となりました。
2023年3月期は黒字回復予定でしたが下方修正して大きく赤字見通しとしています。
株価の推移
下記は丸大食品5年分の週足株価チャートです。

株価は2019年に入ると上昇していましたが2020年は再び下落。2021年11月は業績下方修正の影響もあり一段安、2022年9月にも下落し厳しい推移です。
丸大食品の配当情報と株主優待
丸大食品の配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:20円
予想年間配当利回り:1.35%
配当金の推移
下記は丸大食品の配当金推移です。期末(3月末)の一括配当を実施しています。

配当は減配傾向で推移、2023年3月期も減配予定としています。
配当性向は2022年3月期が最終赤字、2023年3月期も最終赤字予定です。
株主優待について
株主優待制度は「3,000円相当の自社商品」、優待権利月は9月で200株以上保有している株主が対象です。

優待利回り
200株保有で3,000円相当とした場合、優待利回りは約1%です。
丸大食品の事業・決算内容と今後について
丸大食品の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
丸大食品(2288)とは
丸大食品株式会社(まるだいしょくひん)は、ハムやソーセージなどの食肉加工品のほか、各種惣菜類を製造・販売する食品メーカーである。
日本ハム・伊藤ハム・プリマハムと共に食肉加工業界大手4社の一角に含まれる。業界4位だったが、現在は業界6位に後退した。
丸大食品 – Wikipediaより抜粋
ハム・ソーセージ以外にも、調理加工食品部門では「スンドゥブ」、「サラダチキン」、「ブラックタピオカ入り飲料」なども展開しています。
決算内容を時系列に確認
2022年3月期の連結経常損益は3.8億円の赤字と発表。2023年3月期の同損益は19億円の黒字見通し、年間配当は25円予定としています。(2022年5月13日の決算発表にて)
2023年3月期1Q決算
2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は2,100万円と発表、前年同期比92.9%減となりました。(2022年8月4日の決算発表にて)
2023年3月期2Q決算
2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結経常損益は5.1億円の赤字と発表。また、通期の同損益を19億円の黒字予想から7億円の赤字予想に下方修正、年間配当を25円予定から20円予定に減額修正しています。(2022年11月11日の決算発表にて)
2023年3月期3Q決算
2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は2.1億円と発表。(2023年2月7日の決算発表にて)
業績修正
2023年3月期の連結経常損益を7億円の赤字予想から12.5億円の赤字予想に下方修正しています。(2023年3月27日の業績修正発表にて)
今後について
販売競争激化、原材料・エネルギーなどのコスト上昇、価格転換の遅れなどから厳しい状況が続いています。商品開発の強化・コスト削減などに努めるとしていますが、不透明感は強いです。
厳しさと回復期待
「サラダチキン」や「ブラックタピオカ入り飲料」などのように、しっかりとした商品開発能力があり、調理加工部門のレトルト商品需要が高まっているのはチャンスと言えます。
しかし、減配当を含めた厳しい条件も多いため、株価が安値で推移しているとも言えます。