ハム・ソーセージ大手の丸大食品(2288)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 業績悪化で株価下落し安値で推移
- 配当は減配傾向
- 厳しい状況が続いている
丸大食品の株価情報と業績推移
丸大食品の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,485円
予想PER:41.28倍
PBR:0.54倍
予想EPS:35.97円
時価総額:394億円
2023年6月30日終値時点のデータ
最新の株価参考:丸大食品(株)【2288】:Yahoo!ファイナンス
赤字見通しなのでPERは算出不可です。
業績の推移
下記は丸大食品の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

原材料費高騰やコスト増、外食需要減などの影響により2021年3月期は営業赤字に。2022年3月期も連続赤字となりました。
2023年3月期は黒字回復予定でしたが下方修正して大きく赤字となりました。
2024年3月期は黒字回復見通しとしています。
株価のチャート
下記は丸大食品5年分の週足株価チャートです。

株価は2019年に入ると上昇していましたが2020年は再び下落。
2021年11月は業績下方修正の影響もあり一段安、その後も厳しい推移です。
丸大食品の配当情報と株主優待
丸大食品の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:20円
予想年間配当利回り:1.35%
配当金の推移について
下記は丸大食品の配当金推移です。期末(3月末)の一括配当を実施しています。

配当は減配傾向で推移、2023年3月期も減配予定としています。
配当性向は2023年3月期が最終赤字、2024年3月期の予想が約56%です。
株主優待について
株主優待制度は「3,000円相当の自社商品」、優待権利月は9月で200株以上保有している株主が対象です。

優待利回り
200株保有で3,000円相当とした場合、優待利回りは約1%です。
丸大食品の事業内容と今後について
丸大食品の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
丸大食品(2288)の概要
丸大食品株式会社(まるだいしょくひん)は、ハムやソーセージなどの食肉加工品のほか、各種惣菜類を製造・販売する食品メーカーである。
日本ハム・伊藤ハム・プリマハムと共に食肉加工業界大手4社の一角に含まれる。業界4位だったが、現在は業界6位に後退した。
丸大食品 – Wikipediaより抜粋
ハム・ソーセージ以外にも、調理加工食品部門では「スンドゥブ」、「サラダチキン」、「ブラックタピオカ入り飲料」なども展開しています。
キャッシュフロー
下記は丸大食品のキャッシュ・フロー推移です。

丸大食品の今後について
販売競争激化、原材料・エネルギーなどのコスト上昇、価格転換の遅れなどから厳しい状況が続いています。
2024年3月期は黒字回復見通しですが、不透明感は強いです。
厳しさと回復期待
「サラダチキン」や「ブラックタピオカ入り飲料」などのように、しっかりとした商品開発能力があり、調理加工部門のレトルト商品需要が高まっているのはチャンスと言えます。
しかし、減配当を含めた厳しい条件も多いため、株価が安値で推移しているとも言えます。