世界有数の電機メーカー日立製作所(6501)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 目立った割高感・割安感なし
- 配当は増配推移、今後も増配期待あり
- 不安材料もあるが、成長期待度もある
HITACHIの株価情報と事業内容について
日立製作所の株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:6,480円
予想PER:10.45倍
PBR:1.44倍
時価総額:6兆2,742億円
2022年5月2日終値時点のデータです。
最新の株価参考:(株)日立製作所【6501】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
日立製作所(6501)とは
株式会社日立製作所(ひたちせいさくしょ、英: Hitachi, Ltd.)は、日本の電機メーカーであり、日立グループの中核企業。世界有数の総合電機メーカー。
日経平均株価及びTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。通称は日立やHITACHIなど
日立製作所 – Wikipediaより一部抜粋
日立製作所は国内だけでなく、海外(アジア・北米・欧州)にも事業を展開しています。
売り上げ構成比は国内と海外でおおよそ半々ですが、ここ数年は徐々に海外比率が高くなり、今後も海外比率が上昇すると考えられます。
HITACHIの業績推移と株価推移について
日立製作所の業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2020年3月期の経常利益は大幅下方修正を行い1,800億円で着地、2021年3月期は大きく回復し過去最高益を更新。2022年3月期は増収・減益となりました。
2023年3月期は減収・増益見通しとしています。
参考:業績・財務情報|日立
株価の推移
下記は日立製作所5年分の週足株価チャートです。

2020年4月以降に株価は大きく上昇。5,000円を越えるのは2000年前後のITバブルまでさかのぼります。
2021年12月頃から調整的にやや下落していましたが、自社株買い・成長期待から上昇する気配も出ています。
HITACHIの配当情報と決算内容について
日立製作所の配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—
配当金の推移
下記は日立製作所の配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:75円
2019年3月期:90円
2020年3月期:95円
2021年3月期:105円
2022年3月期:125円
2023年3月期:未定
配当は増配推移です。
配当性向は2021年3月期が20.2%、2022年3月期が20.7%です。
2023年3月期の年間配当は未定としていますが、仮に年間130円とした場合の利回りは約2%、予想配当性向は約21%です。
参考:配当金について|日立
決算内容の確認
2022年4月28日に決算発表。
2022年3月期の連結最終利益は5,834億円と発表。
2023年3月期の同利益は6,000億円見込み、年間配当は未定としています。
HITACHIの今後について
日立製作所の今後について考えていきます。
今後について
日立製作所は国内外に多様な事業を展開しているため、日本だけでなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパなど各国の経済状況に大きく業績が左右されます。
伸びしろ
業務の効率化が進んだことで収益性が改善しているのに加えて、投資も積極的で成長期待はまだまだあります。
また、株価は過去と比較すると高めですが、目立った割高感は無いです。
リスク要因
為替損失や各国の状況、価格競争や原材料価格の変動、投資にかかわる損失など多くのリスクも抱えています。
2021年3月期、2022年3月期の業績は好調となりましたが、2019年3月期、2020年3月期と2期連続で期初の見通しより大きく下振れて着地しているのは注意点です。