自動車メーカーのマツダ(7261)。今後の株価・配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 割安感あり、配当回復で高利回り
- 株価は長期下落から抜け上昇推移
- 業績回復も不透明感あり
マツダの株価情報と業績推移
マツダの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:1,268円
予想PER:5.71倍
PBR:0.57倍
予想EPS:222.24円
時価総額:8,011億円
2023年3月2日終値時点のデータ。
最新の株価参考:マツダ(株)【7261】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安感があります。
業績の推移
下記はマツダの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年3月期から2021年3月期まで連続減益、2021年3月期の最終損益は316億円の赤字で厳しくなりました。
しかし、2022年3月期は円安の影響もあり大きく回復、2023年3月期は増収・増益見通しとしています。
株価の推移
下記はマツダ5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で下落していましたが、2021年以降は底値から抜けています。円安影響・業績回復などもあり上昇傾向で推移しています。
マツダの配当情報と株主優待
マツダの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:3.15%
配当金の推移
下記はマツダの配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:35円
2019年3月期:35円
2020年3月期:35円
2021年3月期:0円
2022年3月期:20円
2023年3月期:40円(予)
2021年3月期は8期ぶりの無配に転落。2022年3月期は復配、2023年3月期は更に回復予定としています。
配当性向は2022年3月期が15.4%、2023年3月期の予想が約18%です。
参考:【MAZDA】株主還元
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
マツダの事業・決算内容と今後について
マツダの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
マツダ(7261)とは
マツダ株式会社(英語: Mazda Motor Corporation)は、日本の自動車メーカーである。
2015年5月にはトヨタ自動車と中長期的な提携関係を結ぶことを発表し、2017年8月には業務資本提携を結ぶことで合意。相互に500億円分ずつ株式を取得。THS-Ⅱの供給や、EV開発会社と北米工場の共同設立など、両社は急速に距離を縮めている。
マツダ – Wikipediaより抜粋
マツダは中堅の自動車メーカーで、輸出比率が高いです。ロータリーエンジンに代表されるような独自技術に強みを持っています。ここ数年はトヨタとの連携を強め、資本提携もしています。
決算内容を時系列に確認
2022年3月期の連結経常利益は1,235億円と発表。2023年3月期は1,050億円見通し、年間配当は35円予定としています。(2022年5月13日の決算発表にて)
2023年3月期1Q決算
2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は207億円と発表、前年同期比21.8%減となりました。(2022年8月9日の決算発表にて)
2023年3月期2Q決算
2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結経常利益は1,103億円と発表。また、通期の同利益を1,050億円予想から1,700億円予想に上方修正、年間配当を35円予定から40円予定に増額修正しています。(2022年11月10日の決算発表にて)
2023年3月期3Q決算
2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は1,353億円と発表。また、通期の同利益を1,700億円予想から1,750億円予想に上方修正しています。(2023年2月10日の決算発表にて)
今後について
2022年3月期は想定以上の売上改善、為替の円安影響で好調となりました。しかし、国内の自動車メーカーはマツダに限らず日産自動車、三菱自動車などもここ数年は苦戦しています。
厳しい業績推移から回復
2022年3月期は大きく業績回復。2023年3月期も増益見通しで、株価は上昇気味に推移していますが、為替・諸外国の経済状況など、まだまだ不安要素はあります。
割安感・伸びしろ
株価には割安感があり、高めの配当利回りです。この先もコスト削減が進み、トヨタ自動車との連携が進めばさらに業績が伸びる可能性も当然あります。