富士フイルムの株価分析!「アビガン」のニュースで株価は大きく上昇・下落【4901】

医療機器や複合機などのオフィス関連製品から医薬品など広く事業を展開している富士フイルムホールディングス(4901)の株価が大きく上昇・下落しています。その理由として、抗インフルエンザ薬『アビガン』があります。果たして今後の株価はどうなるのか、業績推移や株価チャートなど様々な視点から分析してみました。

富士フイルムの株価POINT
  • 株価指標にはやや割安感がある、年間配当利回りは低め
  • 医薬品事業への期待値は高いがあくまでも一つの事業
  • 他事業にどれだけ影響があるか、株価上昇は期待買いが強め
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富士フイルムの事業内容と株価指標

はじめに富士フイルムホールディングスの事業内容と株価指標を確認していきます。

富士フイルムホールディングス(4901)とは

富士フイルムホールディングス株式会社(ふじフイルムホールディングス、英: FUJIFILM Holdings Corporation)は、富士フイルムと富士ゼロックスを傘下に持つ持株会社である。

富士フイルム株式会社は精密化学メーカーである。カメラ、デジタルカメラ、一般・エックス線写真・映画用フィルムから印画紙(プリント)、現像装置などに至る写真システムの一式、複写機などのOA機器などのほか、ディスプレイ用フィルム部材、刷版、印刷システム、医薬品、医療機器、化粧品、健康食品や高機能化学品も製造・販売している。

富士フイルム富山化学は富士フイルムグループの医薬品メーカである。

富士フイルム – Wikipediaより一部抜粋

富士フイルムは大きく分別すると3つの分野に事業を展開しています。写真関連の製品・サービスを提供する「イメージングソリューション」、ヘルスケア・メディカルシステム・医薬品の「ヘルスケア&マテリアルズソリューション」、複合機・プリンタなどの「ドキュメントソリューション」です。

参考:富士フイルムの事業|富士フイルムホールディングス

富士フイルムの株価指標と配当利回り

2020年7月10日終値時点の富士フイルムの株価指標と配当利回りです。

株価:4,639円
予定年間配当金:未定
年間配当利回り:—
予想PER:—、PBR:0.95倍

株価指標にはやや割安感があります。2021年3月期の業績見通し・配当は未定としています。

富士フイルムの業績推移と株価チャート

次に富士フイルムの業績と株価チャートの推移を確認していきます。

売上高・経常利益の推移

下記は富士フイルムの売上高と経常利益の推移です。

売上はやや苦戦していますが、利益は好調に推移しています。2020年3月期は過去最高益を更新する見通しでしたが大きく減益となりました。

株価チャートの推移

下記は富士フイルム5年分の週足株価チャートの推移です。

上昇レンジで推移していた株価ですが、抗インフルエンザ薬「アビガン」のニュースで大きく株価が上昇・下落しています。現在は、承認の遅れや効果についての不透明感から株価は下落しています。

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富士フイルムの配当推移と株主優待

次に富士フイルムの配当金の推移と株主優待制度を確認していきます。

配当金の推移

下記は富士フイルムの配当金の推移です。年2回、中間配当と期末配当を実施しています。

富士フイルムの年間配当金推移

2015年3月期:60円
2016年3月期:65円
2017年3月期:70円
2018年3月期:75円
2019年3月期:80円
2020年3月期:95円
2021年3月期:未定

配当は増配して推移しています。

株主還元方針として「配当を重視し、配当性向25%以上を目標」としています。2019年3月期の配当性向は24.4%、2020年3月期の配当性向は31%とやや配当性向が上昇しています。

参考:株主還元|富士フィルムホールディングス

株主優待制度について

富士フイルムの株主優待は「ヘルスケア商品」です。長期保有していないとあまりおいしくないですね。

所有株式数優待内容
100株以上商品優待割引販売
2,000~3,000円相当商品(1年以上)
300株以上4,000~5,000円相当商品(3年以上)
500株以上9,000~10,000円相当商品(3年以上)

上記以外にも「フォトブック等プリントサービス利用クーポン券」の優待もあります。どちらかというと長期保有を目的として優待を実施しています。

参考:株主優待|富士フイルムホールディングス

富士フイルムの今後の株価について

最後に富士フィルムの今後の株価について考えていきます。

株価上昇・下落要因の確認

今回の株価が大きく上昇・下落している一番の要因はアビガンの承認に動き出したことにあります。アビガンを開発した子会社の富士フイルム富山化学への期待感から大きく株価が上昇、または下落しています。

今後について

富士フイルムは医療機器や医薬などへ注力していますが、事業はカメラをはじめオフィス用プリンターなど多角展開しています。海外の売上比率も約6割あります。そのため海外の景気動向や為替レートが業績に影響を与えます。

実際の利益は2020年3月期に大きく減益となっています。株価指標には割安感もあり、配当も連続増配中と良好です。しかし、医薬品以外の事業が今後どうなるか。また、アビガンの効果にはまだまだ不透明な部分があり、あくまでも株価が上昇しているのは「期待買い」の状態です。今後も、期待値以上であれば株価は上昇する可能性がありますが、期待外れの場合は大きく株価が下落する可能性もあります。

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