サントリー子会社で清涼飲料大手のサントリー食品インターナショナル(2587)。
今後の株価・配当がどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 目立った割安感・割高感はなし
- 株価は業績回復で下落から抜けて上昇
- ブランド力が強く、人気商品がある
サントリーBFの株価情報と業績推移
サントリー食品インターナショナルの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:5,120円
予想PER:20.95倍
PBR:1.64倍
予想EPS:244.34円
時価総額:1兆5,821億円
2023年5月2日終値時点のデータ
最新の株価参考:サントリー食品インターナショナル(株)【2587】:Yahoo!ファイナンス
同業他社と比較すると、目立った割安感・割高感はありません。
売上高と利益の推移
下記はサントリー食品インターナショナルの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年12月期は減収・減益でしたが、取り巻く環境を考えると耐えたという見方もできます。
2021年12月期は回復、2022年12月期は大きく増収・増益となりました。
2023年12月期は増収・減益見通しとしています。
株価のチャート
下記はサントリー食品インターナショナル5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年まで厳しい推移でしたが、2021年以降は下落場面もありながら上昇レンジで推移。
2022年11月にコスト上昇による業績警戒感などから大きく下落しましたが、2023年2月以降は上昇しています。
サントリーBFの配当情報と株主優待
サントリー食品インターナショナルの配当情報と株主優待を確認していきます。
配当情報
2023年12月期の予定年間配当:80円
予想年間配当利回り:1.56%
配当金の推移について
下記はサントリーBFの配当金推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2018年12月期:78円
2019年12月期:78円
2020年12月期:78円
2021年12月期:78円
2022年12月期:80円
2023年12月期:80円(予)
配当は年間80円の据え置き予定としています。
配当性向は2022年12月期が30%、2023年12月期の予想が約33%です。
配当政策の確認
配当方針は「連結配当性向30%以上を目安に、利益成長による安定的な増配を目指す」としています。
株主優待制度について
サントリー食品インターナショナルは株主優待を実施していません。
株主還元方針で「業績の向上を通じた安定した配当と企業価値を高める」としているため、今後も優待を実施する可能性は低いと考えられます。
サントリーBFの事業内容と今後について
サントリー食品インターナショナルの事業内容の確認と今後について考えてみます。
サントリー食品インターナショナル(2587)の概要
サントリー食品インターナショナル株式会社 (サントリーしょくひんインターナショナル、英: Suntory Beverage & Food Limited)は、日本の洋酒・ビールメーカーであるサントリーホールディングス傘下の清涼飲料事業子会社である。
サントリーグループ内のソフトドリンク部門を受け持つ。主要機能子会社のサントリーフーズを主軸に国内外に事業を展開している。
サントリー食品インターナショナル – Wikipediaより抜粋
主力ブランドは「サントリー天然水」、「BOSS」、「伊右衛門」、「サントリーウーロン茶」、「GREEN DA・KA・RA」、「ペプシ」、「オランジーナ」などです。
飲料市場は時代により変化しており、現在の日本国内では茶飲料・コーヒーの比率が高く、海外では水・炭酸飲料の比率が高いという特徴があります。
3カ月決算の実績
下記はサントリー食品インターナショナルの各決算期における連結税引前利益の推移と前期との比較グラフです。

2023年12月期の連結税引前利益は1,335億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はサントリー食品インターナショナルのキャッシュ・フローの推移です。

比較的安定した営業CFの推移です。
参考:サントリー食品インターナショナル|Google Finance
サントリーBFの今後について
主力商品のブランド力が強く、業績は安定しています。
国内では認知度が高いため、欧州・東南アジアを中心に海外展開も積極的に行っています。
需要増・コスト増
高収益であった自動販売機が需要減少により、やや厳しさが出ていましたが、2021年12月期は効率化・コスト削減が進んだことで利益率が上昇。
2022年12月期は原材料価格・人件費高騰などの影響もありながら、堅調な需要により好調となりました。
飲料市場について
飲料市場は時代と共に変化します。
今後、他飲料が大きく成長した際、主力製品の売上減少や市場変化についていけなくなる可能性はあります。逆に、変化にうまく対応できた場合は大きく業績が伸びる可能性もあります。