サントリー子会社で清涼飲料大手のサントリー食品インターナショナル(2587)。今後の株価・配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 目立った割安感・割高感はなし
- 業績回復で株価上昇も下落場面あり
- ブランド力が強く、人気商品がある
サントリーBFの株価情報と業績推移
サントリー食品インターナショナルの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:4,605円
予想PER:17.9倍
PBR:1.47倍
予想EPS:257.28円
時価総額:1兆4,229億円
2022年12月9日終値時点のデータ。
最新の株価参考:サントリー食品インターナショナル(株)【2587】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感はありません。
売上高と利益の推移
下記はサントリー食品インターナショナルの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年12月期は減収・減益でしたが、取り巻く環境を考えると耐えたという見方もできます。
2021年12月期は回復、2022年12月期は増収・増益見通しとしています。
株価の推移
下記はサントリー食品インターナショナル5年分の週足株価チャートです。

株価は厳しい推移でしたが、2022年から上昇推移。停滞気味の業績で厳しい株価でしたが、業績回復で株価も回復していました。
しかし、2022年11月にコスト上昇による次期の業績警戒感などから大きく下落する場面もあります。
サントリーBFの配当情報と株主優待
サントリー食品インターナショナルの配当情報と株主優待を見ていきます。
配当情報
2022年12月期の予定年間配当:78円
予想年間配当利回り:1.69%
配当金の推移
下記はサントリーBFの配当金推移です。配当権利日は、6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2017年12月期:75円
2018年12月期:78円
2019年12月期:78円
2020年12月期:78円
2021年12月期:78円
2022年12月期:78円(予)
配当は年間78円で据え置き推移です。
配当性向は2021年12月期が35.1%、2022年12月期の予想が約30%です。
配当政策の確認
配当方針は「連結配当性向30%以上を目安に、利益成長による安定的な増配を目指す」としています。
株主優待制度について
サントリー食品インターナショナルは株主優待を実施していません。
株主還元方針で「業績の向上を通じた安定した配当と企業価値を高める」としているため、今後も優待を実施する可能性は低いと考えられます。
サントリーBFの事業・決算内容と今後について
サントリー食品インターナショナルの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
サントリー食品インターナショナル(2587)とは
サントリー食品インターナショナル株式会社 (サントリーしょくひんインターナショナル、英: Suntory Beverage & Food Limited)は、日本の洋酒・ビールメーカーであるサントリーホールディングス傘下の清涼飲料事業子会社である。
サントリーグループ内のソフトドリンク部門を受け持つ。主要機能子会社のサントリーフーズを主軸に国内外に事業を展開している。
サントリー食品インターナショナル – Wikipediaより抜粋
主力ブランドは「サントリー天然水」、「BOSS」、「伊右衛門」、「サントリーウーロン茶」、「GREEN DA・KA・RA」、「ペプシ」、「オランジーナ」などです。
飲料市場は時代により変化しており、現在の日本国内では茶飲料・コーヒーの比率が高く、海外では水・炭酸飲料の比率が高いという特徴があります。
決算内容を時系列に確認
2021年12月期の連結最終利益は686億円と発表。2022年12月期の同利益735億円見通し、年間配当は据え置きの78円予定としています。(2022年2月14日の決算発表にて)
2022年12月期1Q決算
2022年12月期1Q(1-3月)の連結最終利益は123億円と発表、前年同期比15.8%増となりました。(2022年5月12日の決算発表にて)
2022年12月期2Q決算
2022年12月期2Q累計(1-6月)の連結最終利益は487億円と発表、前年同期比51.5%増となりました。(2022年8月9日の決算発表にて)
2022年12月期3Q決算
2022年12月期3Q累計(1-9月)の連結最終利益は680億円と発表。また、通期の同利益を735億円予想から795億円予想に上方修正しています。(2022年11月11日の決算発表にて)
今後について
主力商品のブランド力が強く、業績は安定しています。国内では既に認知度が高いため、欧州・東南アジアを中心に海外展開も積極的に行っています。
需要増・コスト増
高収益であった自動販売機が需要減少により、やや厳しさが出ていましたが、2021年12月期は効率化・コスト削減が進んだことで利益率が上昇。
2022年12月期は原材料価格・人件費高騰などの影響もありながら、堅調な需要に加え価格改定効果もあり好調に進捗しています。
飲料市場について
飲料市場は時代と共に変化します。
今後、他飲料が大きく成長した際、主力製品の売上減少や市場変化についていけなくなる可能性はあります。逆に、変化にうまく対応できた場合は大きく業績が伸びる可能性もあります。