村田製作所(6981)の株価急落、なぜ大きく下落したのかと今後の見通しについて考察

村田製作所(6981)の株価が軟調なのに加えて、日本株市場全体が大きく下落している影響もあり、年初来安値を更新しています。なぜ大きく株価が下落したのかという原因と業績や各指標、配当などから今後の見通しについて考えてみました。

  • 株価チャートを確認して村田製作所株の下落した時期を確認
  • 現在の株価、各指標や配当利回りなどから割安度を確認
  • これからの見通しについて、最近の業績や今後の予測から確認

株価の推移を確認

まずは株価の推移を確認し、どの時期に下落し、どの時期に上昇したのか見ていきます。

株価チャートを確認

直近3年の週足チャートを確認します。

長期的に見ると大きく下落したわけではないですが、ここ最近で見ると1年前は7,000円(分割前なので実際には21,000円近く)を目指す展開もありましたが、その後は大きく上下して現在は年初来安値近辺です。

株価が上昇したタイミング、下落したタイミングを見ると景気予測や海外情勢に対して敏感に反応していることがわかります。米中貿易問題が出ると大きく下落し、反対に関税延期などのニュースで上昇しています。

現在の株価、各指標などを確認

次に年初来安値を更新した現在の株価と各指標などを見ていきます。

各指標と配当利回り

村田製作所の現在の株価は4,354円。 年間配当は94円の予定なので年間配当利回りは約2.1%です。PERは16.4倍、PBRは1.74倍、ここ最近の下落で割高感はほとんどなくなりました。とはいえ明らかに割安というわけでもないです。

※株価は2019年8月26日終値

過去の配当推移を確認

村田製作所、過去の配当推移です。2019年4月1日に1株を3株に分割しているので小数点以下の金額は切り捨ててあります。

2015年2016年2017年2018年2019年2020年(予)
60円70円73円86円93円94円

公式サイトの株主還元策の方針にあるように配当による成果の配分を優先的に考え、配当の安定的な増加に努めることを基本としています。

過去の配当性向の推移は下記のようになっており、ここ数年は毎年増配している影響から若干ですが配当性向が上がっています。とはいえ、まだそこまで大きく気にする水準ではないと考えています。

2015年2016年2017年2018年2019年2020年(予)
22.7%21.8%30%37.9%28.9%32.9%

参考:株主還元推移|村田製作所公式サイト

これからの見通しについて

この先、村田製作所の株価がどうなるかを様々な視点から見てみます。

村田製作所とは

電子部品の製造ならびに販売をおこなう企業である。TOPIXcore30の一社に選ばれている。電子部品専業メーカーとして世界トップクラスに位置している。

主力商品はセラミックスコンデンサーで世界随一のシェアを占める。その他にも、セラミックフィルタ、高周波部品、センサー部品も強い。いずれも世界的に圧倒的なシェアを持つ。原材料からの一貫生産に特徴がある。

wikipediaより

村田製作所の大きな特徴は海外の売上比率が高いことと、コンデンサや通信モジュールが収益の柱でそのシェアは世界でトップです。

海外売上比率が高いので諸外国の動向と為替の影響を大きく受けます。2020年の想定為替レートはドル円が110円、ユーロ円が125円としており、ドル円1円の変動で年間約45億円の利益に影響します

売上・利益推移

2020年の会社予想の利益は厳しいです。2019年4月26日の決算発表時に2020年は2桁減収を見込むとの発表を受け大きく株価が下落しました。

最近の業績

村田製作所は7月31日の決算で2020年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が632億円に伸びたと発表しました、これは年間計画の2,220億円に対する進捗率で28.5%です。

出だしとしては好感触ですが、次回の決算(2Q)ではここ数カ月為替が大きく円高に動いているため厳しいのが想定されます。特に昨年は2Qで大きく利益を上げているので前年同期比でどこまで踏ん張ることができるのか注目です。

最後に

村田製作所は昨年まで最低単価の100株購入でも100万円以上必要な値がさ株でした。しかし、2019年4月1日に株式分割を行ったことで比較的買いやすくなりました。

以前はニュース一つで1日で500~1,000円近く株価が動くので100株保有で5~10万円動いていました。現在は安値圏ということもあり、大きく下落しても1日100円程度に収まることが多いです。

米中貿易、為替の円高などの問題があり年初来安値を更新していますが、技術力は世界でもトップのものを持っている優良企業です。現在の株価下落の主な要因ですが、業績が悪いとか何か問題があったわけではなくどちらかというと外的要因(環境)です。

すぐに米中問題が解決する、為替が円安になるというのは考えにくいため「今すぐ買った方が良いとはならない」ですが、下落が落ち着いてから購入し長期保有するのはとても有効な銘柄だと考えています。

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