100円ショップで業界3位のキャンドゥ(2698)。
今後の株価はどうなるのか、株価指標と業績推移、配当推移と株価チャートを確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 厳しい業績見通し
- TOBで大きく株価が上昇
- 伸びしろもあるが競合も強い
キャンドゥの株価情報と業績推移
キャンドゥの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:2,414円
予想PER:—
PBR:3.19倍
予想EPS:-44円
時価総額:405億円
2023年4月14日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)キャンドゥ【2698】:Yahoo!ファイナンス
赤字見通しなので、PERは算出不可です。
業績の推移
下記はキャンドゥの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年11月期は増益見通しから下方修正を行い減益で着地。2023年2月期も下方修正を行い減益、最終損益は赤字となりました。
2024年2月期も減益予想、連続最終赤字予想で厳しめです。
株価のチャート
下記はキャンドゥ5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年までは比較的緩やかに推移していましたが、2020年4月以降は需要増の期待から大きく上昇。
2021年10月にイオン(8267)がキャンドゥに対してTOB実施を発表。TOB価格を2,700円に設定したこともあり、株価はストップ高となり大きく動きました。
キャンドゥの配当情報と株主優待
キャンドゥの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2024年2月期の予定年間配当:17円
予想年間配当利回り:0.7%
配当利回りは低いです。
配当金の推移について
下記はキャンドゥの配当金推移です。

2018年11月期:17円
2019年11月期:17円
2020年11月期:17円
2021年11月期:17円
2023年2月期:17円
2024年2月期:17円(予)
2023年2月期は最終赤字、2024年2月期も最終赤字予想ですが、配当金は年間17円で据え置き推移です。
利益配分の方針を確認
キャンドゥの利益配分の基本方針は、「将来の事業拡大と企業体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、業績と連動した安定的な配当を継続」としています。
株主優待について
株主優待制度は「店舗で利用することができる優待券」、優待権利月は8月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 2,000円+税相当(20枚) |
300株以上 | 4,000円+税相当(40枚) |
500株以上 | 6,000円+税相当(60枚) |
1,000株以上 | 10,000円+税相当(100枚) |
100株保有で年間2,000円相当とした場合、優待利回りは約0.8%です。
キャンドゥの事業内容と今後について
キャンドゥの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
キャンドゥ(2698)の概要
株式会社キャンドゥ(英: CAN DO CO., LTD.)は、100円ショップチェーンを運営する日本の企業である。1位のダイソー、2位のセリアに次ぐ、業界第3位である。
100円ショップ「キャンドゥ」を運営し、日本全国で店舗を展開するほか、海外進出もしている。
2021年10月、流通大手のイオン株式会社がTOB実施を発表、2022年1月5日付でイオンの連結子会社となり、イオングループ入りした。
キャンドゥ – Wikipediaより抜粋
100円以外の高価格帯の販売も行っていますが、企業理念で100円にこだわりを持っています。
業界3位ですが、1位のダイソー、2位のセリアが高いシェアを持っています。
キャッシュフロー
下記はキャンドゥのキャッシュ・フローの推移です。

営業CFは減少推移しています。
今後について
2021年10月、イオンのTOB価格が2,700円というのもあり株価が大きく上昇。
シナジー効果
イオンの公開買い付けにより株式の51%以上を取得、連結子会社となりました。
イオングループのスーパー・ドラッグストアなどへ多くの出店機会が増えるのが見込まれ、海外展開の加速も期待など、多くの相互成長期待値があります。
リスク要因
100円ショップ業界全体で見ると、200円・300円の高価格帯を充実化、ITを利用した効率化を進めるなど各企業が利益を伸ばす工夫し競争が激化しています。
需要はありますが競合も強く、商品原価率上昇や水道光熱費などのコスト上昇が業績に悪影響する可能性も想定されます。