「激落ちくん」ブランドを展開するレック(7874)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また株主優待も確認していきます。
- PERは割高感、PBRは割安感あり
- 厳しい業績で株価下落も上昇推移に
- 株主優待の商品は年度で内容が異なる
レックの株価情報と業績推移
レックの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:984円
予想PER:48.74倍
PBR:0.97倍
予想EPS:20.19円
時価総額:376億円
2023年9月15日終値時点のデータ
最新の株価参考:レック(株)【7874】:Yahoo!ファイナンス
PERは割高感、PBRはやや割安感があります。
業績の推移
下記はレックの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上は右肩上がりに推移、2021年3月期は需要が増えたこともあり過去最高益を更新。しかし、2022年3月期は反動減・コスト増の影響で大きく減益に。
2023年3月期はさらに減益となりました。
2024年3月期は営業増益見通しですが弱めです。
株価のチャート
下記はレック5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年10月に最高値の3,000円を付けましたが、その後は割高感や成長鈍化などで下落。
2020年4月から持ち直して上昇していましたが、2021年は下落推移。2022年7月以降は底値から抜けて緩やかに上昇しています。
レックの配当情報と株主優待
レックの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:20円
予想年間配当利回り:2.03%
配当金の推移について
下記はレックの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:17円
2020年3月期:17円
2021年3月期:34円
2022年3月期:30円
2023年3月期:20円
2024年3月期:20円(予)
2021年3月期に大幅増配も2022年3月期は減配、2023年3月期はさらに減配しています。
配当性向は2023年3月期が73.4%、2024年3月期の予想が約99%です。
配当方針の確認
配当の基本方針は「内部留保の充実と適正な利益配分を考え配当性向の目処を20%」としています。方針と比較すると、高い配当性向で推移しています。
参考:IR情報|レック株式会社
株主優待について
株主優待制度は100株以上保有で「自社製品詰め合わせ」を実施、優待権利月は3月です。2023年は掃除用品や除菌関連商品などで、優待品の内容は毎年異なります。
優待利回り
100株保有で2,000円相当とした場合、優待利回りは約2%です。
レックの事業内容と今後について
レックの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
レック(7874)の概要
レック株式会社(LEC, INC.)は、企業向け販促用品、家庭用品を製造する企業である。
主力商品は清掃関係の「激落ちくんシリーズ」とライオンから全権利を譲受した「バルサン」。
レック(企業) – Wikipediaより一部抜粋
レック(LEC)は清掃・サニタリー用品などの日用雑貨メーカーです。
売上のメインは100円均一用の商品で、2018年にライオンから「バルサン事業」の譲渡をうけています。
3カ月決算の実績
下記はレックの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は12億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はレックのキャッシュ・フロー推移です。

レックの今後について
ウイルス除去商品をはじめとした衛生商品の特需が続き、2021年3月期は大きく増益で過去最高益を更新。
しかし、需要の反動減・原材料などのコスト上昇で2022年3月期、2023年3月期は厳しくなりました。
短期的な動き
2024年3月期も円安や原材料・運送費などのコスト高騰などにより厳しめの見通しですが、業務の効率化・生産性の向上などのコストダウンにより、2024年3月期上期の業績見通しを上方修正しています。
リスク要因
害虫対策商品はKINCHOやアース製薬などブランド力のある企業も多く、様々な新商品を出し強い力を持っています。
まだまだ成長が見込める分野ですが、商品開発がカギとなります。そのため、投資・開発リスクもあります。