レック(7874)の株価ですが、約1年ほど株価が下落していましたが、業績の見通しが明るくなったことで株価が上昇してきました。
今回はレックの株価が今後どうなるのか、まだ買い時なのかを事業内容・業績推移・株価指標・配当から考えてみました。株主優待を実施しているので優待品の紹介もしていきます。
- レックの株価指標・事業内容について
- レックの業績推移・株価チャートの確認
- 配当推移・株主優待の紹介
- 最新の業績から今後の株価について考えてみた
株価指標と事業内容について
はじめにレックの株価指標と事業内容を確認していきます。
株価指標と配当利回り
現在の株価:1,211円
予定年間配当:17円
年間配当利回りは約1.4%
予想PER:約14.3倍、PBR:約1.45倍
ここ1年、株価が下落したことで以前のような割高感はないです。現在は割高ではないですが、ものすごく割安という感じでもないです。
※株価は2019年11月14日終値
レック(7874)とは
レック(LEC)とはLIFE;ENJOYMENT&CONVENIENCEの頭文字を取ったもので、「使う人の生活から発想すること。使い勝手と耐久性、そして安全性を考え、ひとりでも多くの人が使いやすいものにすること」を掲げています。
企業向け販促用品、家庭用品を製造する企業で一番有名な商品は「激落ちくん」です。また、2018年にライオンからバルサン事業の譲渡をうけています。バルサンも有名ですね。
100円均一用の商品が売上のメインです。
業績推移と株価チャートについて
次にレックの業績推移と株価チャートをみていきます。
売上高と経常利益の推移

2017年期に大きく利益を伸ばし、その後も増収・増益傾向です。
株価チャートを確認
下記はレックの直近約3年分の週足株価チャートです。

株価は2018年10月に3,000円を付けましたが、そこから下落がはじまり、一時は1,000円以下まで下落していました。主な下落要因としては急激に伸びた業績がやや止まったことや期待値が大きく株価が割高になっていたことが考えられます。
ここ数カ月では下落が止まり、そろそろ上昇に転換してもおかしくないポイントとなっています。
配当推移と株主優待について
次にレックの配当推移と株主優待を見ていきます。
過去の配当推移を確認
下記はレックの配当推移です。
2015年3月期 | 2016年3月期 | 2017年3月期 | 2018年3月期 | 2019年3月期 | 2020年3月期(予) |
---|---|---|---|---|---|
10円 | 10円 | 12.25円 | 15円 | 17円 | 17円 |
配当は増配傾向です。2019年3月期の配当は当初15円の予定でしたが業績好調のため増額修正して17円としました。2020年3月期の配当は据え置き予定としていますが、業績好調ならば多少の増額修正が見込めるのではないかと考えています。
レックの基本方針ですが、内部留保の充実と適正な利益配分を考え配当性向のめどを20%としています。2020年3月期の予想配当性向は21%と問題ない水準です。
参考:余剰金の配当(増配)に関するお知らせ|レック公式サイト
株主優待について
レックの株主優待ですが、100株以上保有していると2,000円相当の自社製品詰め合わせをいただくことができます。権利日は3月末です。下記は2019年の株主優待品です。

- 書籍「あした げんきに なぁれ」
- 激落ちくん カーペット用粘着スペアテープ
- 激落ちくん 排水口のヌメリ取り4P
- スーパー小物まとめ干しハンガー
- 水99.9%ふんわりおしりふき80枚×3
- グリップハンガーDX3本組
- マイメロディ エコなフタ
- ハローキティ エコなフタ
- ハローキティ タオルハンカチ
2,000円相当の自社製品となっていますが、実際には本だけで定価1,200円します。ざっと計算したところ合計4,000円分くらいでした。
毎年これくらい届くようです。卸値で2,000円分?という感じでお得感があります。もちろん、毎年内容が異なるので年によって、人によって、評価は変わると思います。非売品も毎年入っているようで今回はハローキティのタオルハンカチでした。
最近の業績と今後の見通しについて
最後に最近の業績と今後について見ていきます。
最近の業績
2019年11月7日の決算にて2020年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は23.7億円と発表、通期計画の44億円に対する進捗率は54.0%となりました。
1Qでは前年同期比で7.1%減となり株価が下落しましたが、2Qだけでみると前年同期比で81.4%増、上期でみても27%増となり、決算発表後には株価が上昇しました。
今後について
企業は今後の見通しについて人件費をはじめとするコスト増、消費者マインドの弱気が継続とみており、厳しい状況で推移すると考えています。その中でも新製品の開発やコスト削減で利益をしっかり上げることを目標としています。
2Qは前年同期比でかなりの増益となりましたが、消費税増税前の需要増の影響もあったと考えられます。今後は増税の影響でどこまで消費が落ち込むのか見えにくい部分はあります。
しかし、下期も上期同様、順調に推移すれば上方修正する可能性は高く、現在の株価にはまだ割高感もなく、ROEも2期連続で10%超えているのはプラス材料です。