モスバーガーを展開するモスフードサービス(8153)。今後の株価はどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。また、株主優待についても確認していきます。
- やや割高感あり、配当利回りは低い
- 業績は大きく回復見通し、株価も回復
- 利益改善がどれだけ進むか、海外展開が今後を左右
モスフードの株価情報と事業内容について
モスフードサービスの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:3,005円
予想PER:29.89倍
PBR:1.93倍
時価総額:962億円
2022年3月4日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)モスフードサービス【8153】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともにやや割高感があります。
モスフードサービス(8153)とは
モスフードサービスはフランチャイズチェーンによるハンバーガー専門店「モスバーガー」の全国展開、その他飲食事業などを行う会社です。ダスキン(ミスタードーナッツ)と業務提携しています。
国内の店舗数は減少していますが、海外の店舗数は増加しています。
モスフードの業績推移と株価推移について
モスフードサービスの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高・経常利益の推移

2019年3月期は自然災害の影響に加え、食中毒事故の影響で売上・利益共に当初の見通しより大きく下方修正。
2020年3月期以降は回復しており、2022年3月期は想定以上の回復見通しとしています。
株価の推移
下記はモスフードサービス5年分の週足株価チャートです。

業績低迷・食中毒事故などの影響もあり2018年から株価が下落。
2019年9月から2020年3月にかけては急上昇、急落しています。
その後は上昇しきれず、大きく下落もせずという動きを見せています。
モスフードの株主優待と配当情報について
モスフードサービスの株主優待と配当情報を見ていきます。
株主優待制度について
株主優待は全国のモスグループ店舗及びミスタードーナツ店舗で利用できる「株主優待券」です。
優待権利月は、3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 300株未満 | 優待券 1,000円分 (500円券×2枚) |
300株以上 500株未満 | 優待券 3,000円分 (500円券×6枚) |
500株以上 1,000株未満 | 優待券 5,000円分 (500円券×10枚) |
1,000株以上 | 優待券 10,000円分 (500円券×20枚) |
モスバーガーだけでなく提携しているミスタードーナツでも利用できます。
100株保有で年間2,000円相当なので優待利回りは約0.7%です。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:28円
予想年間配当利回り:0.93%
配当金の推移
下記はモスフードサービスの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:26円
2018年3月期:28円
2019年3月期:28円
2020年3月期:28円
2021年3月期:22円
2022年3月期:28円(予)
2021年3月期に減配していますが、2022年3月期は戻る予定(記念配当2円込み)としています。
配当性向は2020年3月期が236.5%、2021年3月期が68%、2022年3月期の予想が約28%です。
モスフードの決算内容と今後について
モスフードサービスの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容を確認
2022年2月10日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は32.7億円と発表。
また、通期の同利益を26億円予想から35億円予想に上方修正しています。
今後について
国内の不採算店の整理による収益改善、海外出店を進めています。
国内モスバーガーの店舗数は減少、海外事業の店舗数は増加しており、今後も国内の店舗数が増える可能性は小さく、海外でどこまで伸ばせるかがポイントとなります。
短期的な動き
単価上昇により売上高がプラス推移、利益も改善が進んでいます。
多くの外食店で売上が減少する中、テイクアウトの強みもあり比較的好調です。
助成金の計上もあり、想定以上に業績が回復する見通しとしています。