モスバーガーを展開するモスフードサービス(8153)。
今後の株価はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待も確認していきます。
- 割高感あり、配当・優待利回りは低め
- 厳しい業績から大きく回復見通し
- 海外展開が今後を左右
モスフードの株価情報と業績推移
モスフードサービスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,335円
予想PER:73.47倍
PBR:2.11倍
予想EPS:45.39円
時価総額:1,068億円
2023年9月14日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)モスフードサービス【8153】:Yahoo!ファイナンス
PERの割高感が強いです。
業績の推移
下記はモスフードサービスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年3月期は自然災害の影響に加え、食中毒事故の影響で売上・利益共に当初の見通しより大きく下方修正。
2022年3月期は想定以上に好調となりましたが、2023年3月期は大きく減益・最終赤字に。
2024年3月期は大きく回復見通しとしています。
株価のチャート
下記はモスフードサービス5年分の週足株価チャートです。

株価は2019年9月以降に上昇していましたが、2020年3月に大きく下落。直ぐに上昇し、下落前の株価水準で推移。
2023年4月以降は上昇推移も、3,400円あたりで過去に何度か跳ね返されています。
モスフードの配当情報と株主優待
モスフードサービスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:28円
予想年間配当利回り:0.84%
配当金の推移について
下記はモスフードサービスの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:28円
2020年3月期:28円
2021年3月期:22円
2022年3月期:28円
2023年3月期:28円
2024年3月期:28円(予)
2021年3月期に減配していますが、2022年3月期に戻っています(記念配当2円込み)。
配当性向は2023年3月期が最終赤字、2024年3月期の予想が約62%です。
株主優待について
株主優待制度は全国のモスグループ店舗及びミスタードーナツ店舗で利用できる「株主優待券」、優待権利月は3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 300株未満 | 優待券 1,000円分 (500円券×2枚) |
300株以上 500株未満 | 優待券 3,000円分 (500円券×6枚) |
500株以上 1,000株未満 | 優待券 5,000円分 (500円券×10枚) |
1,000株以上 | 優待券 10,000円分 (500円券×20枚) |
モスバーガーだけでなく提携しているミスタードーナツでも利用できます。
優待利回り
100株保有で年間2,000円相当とした場合、優待利回りは約0.6%です。
モスフードの事業内容と今後について
モスフードサービスの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
モスフードサービス(8153)の概要
モスバーガー(MOS BURGER)は、株式会社モスフードサービス(英称:MOS FOOD SERVICES, INC.)が展開する日本発祥のハンバーガーチェーン。
日本人の好みにあったハンバーガーを提供することを掲げ、日本のハンバーガーフランチャイズ店でのシェアは、日本マクドナルドに次ぎ第2位。
モスバーガー – Wikipediaより一部抜粋
モスフードサービスはフランチャイズチェーンによるハンバーガー専門店「モスバーガー」の全国展開、その他飲食事業などを行う会社です。
近年は海外の店舗数が増加。ダスキン(ミスタードーナッツ)と業務提携しています。
3カ月決算の実績
下記はモスフードサービスの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は28億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はモスフードサービスのキャッシュ・フロー推移です。

モスバーガーの今後について
国内の不採算店の整理による収益改善、海外出店を進めています。
海外事業の店舗数は増加していますが、国内の店舗数が大きく増える可能性は小さく、海外がどこまで伸ばせるかが今後の成長ポイントとなります。
短期的な動き
テイクアウト・デリバリー需要に加え、単価上昇により売上は上昇していますが、食材の調達コスト高騰やエネルギー・輸送コスト増で利益が苦戦。
2023年3月期は業績が厳しくなりましたが、2024年3月期は大きく回復見通しです。