電動工具で国内最大手のマキタ(6586)。今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標・業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 目立った割高感・割安感は無し
- 業績好調も株価は大きく下落
- 将来的な投資もしっかり行っている
マキタの株価情報と事業内容について
マキタの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:3,871円
予想PER:17.81倍
PBR:1.41倍
時価総額:1兆839億円
2022年4月28日終値時点のデータです。
最新の株価参考:(株)マキタ【6586】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
マキタ(6586)とは
株式会社マキタ(英: Makita Corporation)は、大手総合電動工具メーカーである。
電動工具の国内最大手であり日本国内シェアは約60%を占める。
ブランドは世界中に知られており世界の電動工具市場シェアは約25%を占めブラック・アンド・デッカーに続く世界2位のシェアを誇るなど電動工具の世界的企業である。
マキタ – Wikipediaより抜粋
マキタは電動工具を中心とした製品を展開しています。
約9割を中国をはじめとした海外工場で生産し、売上の8割が欧州・北米を中心とした海外です。
マキタの業績推移と株価推移について
マキタの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2020年3月期は減益に、2021年3月期も当初は減益予想でしたが上方修正を行い増益となりました。
2022年3月期は増収・増益で過去最高益を更新。
2023年3月期は減益見通しとしています。
株価の推移
下記はマキタ5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年4月から上昇、2021年8-9月に大きく上昇した後に大きく下落しています。
好調な業績ですが警戒感も強く、上昇した後は下落するケースが多いです。
マキタの配当情報と株主優待制度について
マキタの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当金の推移
下記はマキタの年間配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:61円
2019年3月期:62円
2020年3月期:53円
2021年3月期:69円
2022年3月期:72円
2023年3月期:未定
配当金はややばらつきがあります。
配当性向は2021年3月期が30.2%、2022年3月期が30.2%です。
株主還元方針の確認
マキタの利益配分の基本方針は「年間配当金10円を下限とし、連結配当性向30%以上」としています。
利益予想と配当性向30%を考えると2023年3月期の配当は年間65円前後が目安となりそうです。
株主優待について
マキタの株主優待は「クオカードまたは自社製品」です。
優待権利月は3月、3年以上の継続保有が条件です。
保有株式数 | 優待品内容 |
---|---|
100株以上 | クオカード 1,000円相当 |
500株以上 | クオカード 5,000円相当 |
1,000株以上 | 自社製品またはクオカード 10,000円相当 |
100株保有で1,000円相当なので優待利回りは約0.3%です。
3年以上の継続保有条件付きで利回りも低めです。
マキタの決算内容と今後について
マキタの決算内容確認と今後について考えてみました。
決算内容について
2022年4月27日に決算発表。
2022年3月期の連結税引前利益は924億円と発表。
2023年3月期の同利益は830億円見通し、年間配当は未定としています。
今後について
製品の生産・販売の80%以上を海外で行い、多くの国に生産・営業拠点があります。
海外売上比率が高く、展開する地域も多いため、ドルやユーロの為替レートにとどまらず、新興国通貨や円以外の通貨同士の変動が業績に影響を与えます。
好調な業績・将来を見据えた投資
自己資本比率が高く、営業利益率(本業の利益を売上高で割ったもの)も10%以上を記録し続け、財務体質が良好な高収益企業です。
今後を見据えた営業拠点拡充による人件費増が短期的に利益圧迫となりましたが、将来の為の投資とも言えます。
株価の動き
株価は期待感から大きく上昇していましたが、警戒感で大きく下落しています。