東海カーボンの株価が下落推移から上昇場面も・業績回復傾向【5301】

タイヤ向けカーボンブラックで国内首位の東海カーボン(5301)。

今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。

東海カーボンの株価POINT
  • 業績は回復傾向、増配予定
  • 株価は下落推移から上昇場面も
  • 需要はあるがコスト増などの警戒感もある
スポンサーリンク

東海カーボンの株価情報と業績推移

東海カーボンの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:1,172円
予想PER:9.61倍
PBR:0.89倍
予想EPS:121.95円
時価総額:2,636億円

2023年6月2日終値時点のデータ
最新の株価参考:東海カーボン(株)【5301】:Yahoo!ファイナンス

目立った割安感は無いです。

業績の推移

下記は東海カーボンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年12月期は増益予想でしたが減益で着地、2020年12月期は大幅減益となりました。

2021年12月期以降は回復し、2023年12月期も増収・増益見通しとしています。

参考:業績ハイライト – 東海カーボン

株価のチャート

下記は東海カーボン5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年中旬から割高さや業績下方修正などの影響により下落推移。

2020年3月以降は上昇していましたが、2021年5月から警戒感などで下落推移。

2023年に入ると上昇する場面も出ています。

スポンサーリンク

東海カーボンの配当情報と株主優待

東海カーボンの配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2023年12月期の予定年間配当:36円
予想年間配当利回り:3.07%

高めの年間配当利回りです。

配当金の推移について

下記は東海カーボンの配当金推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

東海カーボンの年間配当金推移

2018年12月期:24円
2019年12月期:48円
2020年12月期:30円
2021年12月期:30円
2022年12月期:30円
2023年12月期:36円(予)

配当金は2020年12月期に減配、その後は据え置きが続いていましたが、2023年12月期は増配予定としています。

配当性向は2022年12月期が28.5%、2023年12月期の予想が約30%です。

配当方針の確認

配当方針は「連結配当性向30%を目安として、安定的・継続的に配当を行う」としています。

株主優待について

株主優待制度は「オリジナルカタログギフト」、優待権利月は12月です。

所有株式数優待品
100株以上 500株未満2,000円相当(1年以上3年未満)
3,000円相当(3年以上)
500株以上 1,000株未満3000円相当(1年以上3年未満)
5000円相当(3年以上)
1,000株以上3,000円相当(1年未満)
5,000円相当(1年以上3年未満)
8,000円相当(3年以上)

2021年12月期の優待から「500株以上、1,000株未満」を追加、「1,000株以上」を拡充しています。

優待利回り

100株保有で2,000円相当とした場合、優待利回りは約1.7%です。

参考:株式情報 – 東海カーボン

スポンサーリンク

東海カーボンの事業内容と今後について

東海カーボンの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

東海カーボン(5301)の概要

東海カーボン株式会社(とうかいカーボン、英文社名:TOKAI CARBON CO., LTD.)は、炭素製品の大手メーカーである。

2004年4月 – 住友商事と共同で中国に東海炭素(天津)有限公司を設立。
2006年3月 – 中国の大連に大連東海結金藤素有限公司を設立。
2006年7月 – 東海高熱工業を完全子会社化。
2017年11月 – 昭和電工よりSGL GE Carbon Holding LLCを買収

東海カーボン – Wikipediaより抜粋

事業はカーボンブラック・黒鉛電極・ファインカーボン・摩擦材および工業炉・関連製品などの製造、販売を行っています。

中でもタイヤ向けのカーボンブラックは国内で首位です。

3カ月決算の実績

下記は東海カーボンの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2023年12月期の連結経常利益は450億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記は東海カーボンのキャッシュ・フロー推移です。

安定した営業CFの推移です。

参考:東海カーボン|Google Finance

東海カーボンの今後について

2022年12月期はエネルギー・資材価格上昇などありましたが増収・増益に。

2023年12月期も増益見通しとしています。

伸びしろ・リスク要因

タイヤ向けカーボンブラック事業、半導体・太陽光発電向けファインカーボン事業は今後も需要が見込めます。

しかし、日本国内だけでなく、アメリカ・中国にも会社があり原材料を輸入して製品を輸出しているため、為替や各国の経済状況などの影響を受けます。

株価は材料出尽くし感や中国子会社売却に伴う譲渡損失計上などの警戒感から下落する場面もあります。

タイトルとURLをコピーしました