大手お菓子メーカーの江崎グリコ(2206)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移の分析に加えて株主優待も確認していきます。
- 目立った割安感・割高感はない
- 配当金は安定増配推移
- 不透明感・警戒感から株価下落推移
江崎グリコの株価情報と事業内容について
江崎グリコの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:3,750円
予想PER:17.38倍
PBR:0.99倍
予想EPS:215.74円
時価総額:2,568億円
2022年5月11日終値時点のデータです。
最新の株価参考:江崎グリコ(株)【2206】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感はないです。
江崎グリコ(2206)とは
江崎グリコ株式会社(えざきグリコ、英語:Ezaki Glico Company, Limited)は、食品メーカーである。
2015年10月1日に完全子会社だったグリコ乳業株式会社と経営統合し、菓子・食品・乳製品・健康食品などを製造・販売する総合食品メーカーとなった。
チョコレート、スナック菓子、ガム、アイスクリームなどの菓子類と子会社の旧・グリコ乳業から継承した乳製品が主な商品だが、レトルト食品も多数発売している。また、後発ではあるが、カレールーや炊き込みご飯の素、各種サプリメントといった食品事業も行っている。
江崎グリコ – Wikipediaより抜粋
主なセグメントは菓子・食品部門、冷菓部門、乳業部門です。
海外売上比率は約18%と低めですが上昇傾向です。
江崎グリコの業績推移と株価推移について
江崎グリコの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2019年12月期は決算月変更で9カ月決算。
2017年3月期の経常利益が263億円というのを考えると、利益は回復推移と見ることが出来ます。
2022年12月期は「収益認識に関する会計基準」等を適用することもあり減収見通しですが、増益予想としています。
株価の推移
下記は江崎グリコ5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で見ると下落レンジで推移しています。短期株価も厳しい推移です。
目立った割高感もなく、業績が明らかに悪化しているわけでは無いのに下落しているのは、警戒感が強めと見えます。
江崎グリコの配当情報と株主優待について
江崎グリコの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当金情報
2022年12月期の予定年間配当:80円
予想年間配当利回り:2.13%
配当金の推移
下記は江崎グリコの配当金推移です。
配当権利日は、6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2018年3月期:50円
2019年3月期:60円
2019年12月期:60円
2020年12月期:65円
2021年12月期:70円
2022年12月期:80円(予)
配当は増配推移です。2019年12月期は9カ月決算ですが配当は据え置いています。
配当性向は2021年12月期が33.6%、2022年12月期の予想が約37%です。
株主優待制度について
江崎グリコの株主優待は「自社商品の詰め合わせ」です。
優待権利月は6月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | Glico グループ商品詰合せ 3年未満:1,000円相当 3年以上:1,500円相当 |
500株以上 | Glico グループ商品詰合せ 3年未満:2,000円相当 3年以上:3,000円相当 |
1,000株以上 | Glico グループ商品詰合せ 3年未満:4,000円相当 3年以上:6,000円相当 |
100株保有で1,000円相当とすると、優待利回りは約0.3%です。
江崎グリコの決算内容と今後について
江崎グリコの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容を確認
2022年5月9日に決算発表。
2022年12月期1Q(1-3月)の連結経常利益は47.9億円と発表。
前年同期比3.2%増、通期計画の220億円に対する進捗率は21.8%となりました。
今後について
原材料価格や物流コストの上昇をこれまでは合理化・効率化で吸収していました。しかし、吸収することが困難になり一部商品の値上げをおこなっています。
利益改善・売上減少
独自ブランドを築き上げているメーカーの場合、値上げは利益改善が期待できます。もちろん、大きな値上げをすると売り上げが落ちる可能性がり、そのバランスは非常に難しいです。
ここ数年は国内部門が全体的に伸び悩み、警戒感から株価が下落していますが、海外部門や健康食品分野は今後の期待ポイントです。