アドバンテストの株価が下落推移へ・厳しめの業績見通し【6857】

半導体試験装置で世界大手のアドバンテスト(6857)。

今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

アドバンテストの株価POINT
  • 割高感強め、株価は下落推移
  • 業績は厳しめの見通し
  • 半導体需要・為替の影響を大きく受ける
スポンサーリンク

アドバンテストの株価情報と業績推移

アドバンテストの株価情報と業績推移を見ていきます。

株価指標

株価:3,590円
予想PER:44.11倍
PBR:6.59倍
予想EPS:544.37円
時価総額:2兆7,504億円

2023年11月1日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)アドバンテスト【6857】:Yahoo!ファイナンス

PER、PBR共に割高感があります。

売上高と利益の推移

下記はアドバンテストの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2023年3月期は大きく増収・増益で過去最高を更新。

2024年3月期は減収・減益見通しとしています。

参考:業績ハイライト|株式会社アドバンテスト

株価の推移

下記はアドバンテスト5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年はやや上昇、2022年はやや下落。2023年6月頃に大きく上昇も、7月中旬以降は下落しています。

また、2023年9月末に1株を4株に株式分割しています。

スポンサーリンク

アドバンテストの配当情報と株主優待

アドバンテストの配当情報と株主優待制度を見ていきます。

配当情報

2024年3月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—

配当金の推移

下記はアドバンテストの配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。株式分割後の株数に換算してあります。

アドバンテストの配当金推移

2019年3月期:23円
2020年3月期:20.5円
2021年3月期:29.5円
2022年3月期:30円
2023年3月期:33.75円
2024年3月期:未定

配当金は増配傾向で推移、2024年3月期の中間配当は据え置き、年間配当は未定です。

配当性向は2022年3月期が26.7%、2023年3月期が19.4%です。

株主還元方針の確認

株主還元は「一株当たり配当金半期12.5円・通期25円を最低額とする金額基準」、「配当に加えて自己株式取得を含めた通期総還元性向50%以上を目途」としています。

参考:配当・株主還元|株式会社アドバンテスト

株主優待について

株主優待制度は実施していません。

スポンサーリンク

アドバンテストの事業内容と今後について

アドバンテストの事業内容の確認と今後について考えてみます。

アドバンテスト(6857)とは

株式会社アドバンテスト (英語社名:Advantest Corporation) は、半導体デバイスの測定器などの大手メーカー。

半導体検査装置の大手メーカーであり、特にメモリテスターを始めとする自動テスト装置の分野では2008年現在世界第1位である。

富士通からの出資を受けていた時期があり、古河グループとの関係が強い。

アドバンテスト – Wikipediaより抜粋

半導体検査装置で世界大手です。

売上高の約7割が「半導体・部品テストシステム事業」で、海外売上比率は90%以上。韓国、台湾、中国が主な出荷先です。

3カ月決算の実績

下記はアドバンテストの各決算期における連結税引前利益の推移と前期との比較グラフです。

2024年3月期の連結税引前利益は785億円見込みとしています。

キャッシュフロー

下記はアドバンテストのキャッシュ・フローの推移です。

参考:アドバンテスト|Google Finance

今後について

2024年3月期は、スマートフォンを始めとした半導体需要の減少、データセンタ投資の減速もあり厳しめの見通しに。株価は警戒感から下落しています。

伸びしろ・リスク要因

AIをはじめ、半導体の需要・高性能化は今後も続くと見られます。需要が増えれば当然、業績にプラスですが、高い技術力や投資も必要となります。

また、海外売上比率が高いため、為替の変動が業績に影響を与えます。

タイトルとURLをコピーしました