「イオン子会社」でドラッグストア最大手級のウエルシアホールディングス(3141)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・配当推移・株価チャートを分析してみました。また、株主優待制度も見ていきます。
- やや割高感あり、配当・優待利回りは低め
- 業績好調も株価は下落推移
- 連続増配中で今後の増配期待値もある
ウエルシアの株価情報と事業内容について
ウエルシアホールディングスの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:2,915円
予想PER:21.41倍
PBR:3.02倍
時価総額:6,111億円
2022年4月8日終値時点のデータです
最新の株価参考サイト:ウエルシアホールディングス(株)【3141】|Yahoo!ファイナンス
ドラッグストア銘柄というのを考慮しても、やや割高感があります。
ウエルシアホールディングス(3141)とは
ウエルシアホールディングス株式会社(英文社名:Welcia Holdings Co.,Ltd.)は、調剤薬局併設型ドラッグストアチェーンの運営を行う企業の持株会社である。
子会社であるウエルシア薬局からの流れでイオングループに属する。2022年2月期の売上高はドラッグストア業界で初となる1兆円を突破。
ウエルシアホールディングス – Wikipediaより抜粋
2020年は3月によどやを完全子会社化、6月にクスリのマルエを子会社化、7月にネオファルマーとサミットを完全子会社化、2021年12月に株式会社ププレひまわりを子会社化するなど継続的にM&Aを行い拡大しています。
ウエルシアの業績推移と株価推移について
ウエルシアホールディングスの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益の推移

売上・利益ともに右肩上がりで好調に推移しています。2022年2月期は売上が1兆円を突破し、過去最高益も更新しています。
2023年2月期も増収・増益見通しで過去最高を更新する見通しとしています。
株価の推移
下記はウエルシアホールディングス5年分の週足株価チャートです。

2020年7月から下落。2021年6月には下落が収まり、やや上昇しましたが2021年11月から再び下落しています。
割高であることや、材料出し尽くし感・伸び悩みなどから下落する場面が出ていると考えることが出来そうです。
ウエルシアの配当情報と株主優待について
ウエルシアホールディングスの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年2月期の予定年間配当:32円
予想年間配当利回り:1.1%
配当金の推移
下記はウエルシアホールディングスの配当金推移です。
配当権利日は、8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

2018年2月期:18.5円
2019年2月期:21円
2020年2月期:25円
2021年2月期:28.5円
2022年2月期:30円
2023年2月期:32円(予)
配当は連続増配中で、2023年2月期も増配予定です。
配当性向は2022年2月期が23.6%、2023年2月期の予想が約24%です。
利益配分の基本方針を確認
ウエルシアホールディングスは利益配分の方針として「再投資のための資金確保と安定的な配当継続を念頭に置きながら財政状況、収益レベル、配当性向などを総合的に勘案」としています。
株主優待制度について
ウエルシアホールディングスの株主優待は「株主優待買い物券」です。
優待権利月は2月です。
保有株式数 | 優待品内容 |
---|---|
100株以上 500株未満 | 3,000円分 |
500株以上 1,000株未満 | 5,000円分 |
1,000株以上 | 10,000円分 |
優待券と引換えにお米、カタログギフト、Tポイントと交換することもできます。
100株保有で3,000円相当なので優待利回りは約1%です。
ウエルシアの決算内容と今後について
ウエルシアホールディングスの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容の確認
2022年4月7日に決算発表。
2022年2月期の連結経常利益は475億円と発表。
2023年2月期の同利益は516億円見込み、年間配当は32円に増配予定としています。
今後について
業績は好調に推移、積極的なM&A・業務提携や譲渡などで店舗数を増やしており、2023年2月期も129店舗の新規出店を計画しています。
伸びしろとリスク
今後も拡大する可能性が高いですが、大量出店は見極めが重要です。
店舗同士で競合するケースや24時間営業を行う店舗もあり、人材確保などさまざまなリスクもあります。また、ドラッグストア業界は競争が激化しています。
短期的な動向・長期的な動向
月次売上は比較的好調ですが、利益が想定より伸び悩む場面があり、株価が下落推移しています。また、割高感があるため、仮に業績が良くても株価が下落する可能性もあります。
しかし、長期で見ると高い成長率を維持しており、株価下落の場面では買い場となる可能性もあります。