印刷通販サイト「ラクスル」を運営するラクスル株式会社(4384)。今後の株価はどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。
- 成長企業というのもあり、割高感あり
- 業績好調見通しで株価上昇
- 株価は業績ではなく、需要と供給で決まる
ラクスルの株価情報と業績推移
ラクスルの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:1,581円
予想PER:102.07倍
PBR:9.66倍
予想EPS:15.49円
時価総額:923億円
2023年3月17日終値時点のデータ。
最新の株価参考:ラクスル(株)【4384】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともにかなり割高感があります。
業績の推移
下記はラクスルの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上は右肩上がり、利益は若い会社と言うのもあり赤字の時もあります。連続赤字が続く場合は警戒が必要ですが、若い会社は将来性の方が重要となる事が多いです。
2023年7月期は売上高が390-396億円、営業利益は14-17億円見通しとしています。
株価の推移
下記はラクスル上場以降の週足株価チャートです。

株価は期待値の高さから上昇していましたが、2021年11月から大きく下落。2022年6月に業績下方修正の影響でストップ安となりましたが、2022年9月は大幅増益見通しでストップ高となり上昇しています。
ラクスルの事業・決算内容と今後について
ラクスルの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
ラクスル(4384)とは
ラクスル株式会社(英称:RAKSUL INC.)は、インターネット関連サービスを中心に展開する企業。
シェアリングエコノミーの手法により、「ラクスル」では印刷機の日稼働時間を、「ハコベル」では運送会社の空き時間をそれぞれ活用。
2015年には米Red Herring誌による世界で最も革新的なテクノロジー・ベンチャー企業100社を選出するアワード「2015 Red Herring Top Global 100」に選ばれた。
ラクスル – Wikipediaより一部抜粋
2009年設立の若い会社で、自社工場を持たないファブレス企業です。メインの「ラクスル」は印刷工場の機械が稼働していない時間に印刷機を間借りするようなイメージです。
決算内容を時系列に確認
2022年7月期の連結経常損益は1.6億円の赤字と発表。2023年7月期の同損益は4-7億円の黒字見込み、配当は無配継続予定としています。(2022年9月14日の決算発表にて)
2023年7月期1Q決算
2023年7月期1Q(8-10月)の連結経常利益は2.5億円の黒字と発表、前年同期は1.3億円の赤字のため、黒字回復しています。(2022年12月12日の決算発表にて)
2023年7月期2Q決算
2023年7月期2Q累計(8月-1月)の連結経常利益は7.9億円と発表。また、通期の同利益を4-7億円予想から8-10億円予想に上方修正しています。(2023年3月10日の決算発表にて)
今後について
2021年中旬以降は売上が想定より伸び悩んだことで、成長鈍化に対する警戒感から下落していましたが、2023年7月期が想定以上の利益見通しで上昇。
将来の期待値
株価は将来的な期待値の高さが大きく反映されており、以前ほどではないですが割高感が強いです。
想定以上に業績が伸びれば株価が上昇する可能性がありますが、思ったように業績が伸ばせなかった場合は、大きく株価が下落する可能性も当然あります。
さまざまなケースがある
成長企業の場合、様々なニュースや一つの出来事で大きく株価が動くことも多いです。また、証券会社の投資判断が強気で評価が高くても、過去には衰退した企業も当然あります。重要なのは投資をする人が「その会社を見てどう思うか」です。