日産自動車傘下の三菱自動車工業(7211)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、配当推移と株価チャートを確認してみました。
- 短期株価は不安定な動き
- 配当は復配
- 業績回復も不安材料あり
三菱自動車の株価情報と業績推移
三菱自動車工業の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:465円
予想PER:6.92倍
PBR:0.86倍
予想EPS:67.19円
時価総額:6,930億円
2023年5月12日終値時点のデータ
最新の株価参考:三菱自動車(株)【7211】:Yahoo!ファイナンス
PERは割安感があります。
業績の推移
下記は三菱自動車の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期の経常利益・最終利益は出荷台数の減少・為替影響などにより赤字で着地。
2021年3月期は赤字が大きく膨らみましたが、2022年3月期は回復。2023年3月期は大きく増収・増益となりました。
2024年3月期は増収・減益見通しとしています。
参考:業績・財務ハイライト|MITSUBISHI MOTORS
株価のチャート
下記は三菱自動車工業5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で下落していましたが、2021年、2022年は底値から抜けて上昇。
2022年9月以降でみると、株価が大きく動く場面が出ており不安定な推移をしています。
三菱自動車の配当情報と株主優待
三菱自動車工業の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当情報
2024年3月期の予定年間配当:10円
予想年間配当利回り:2.15%
配当金の推移について
下記は三菱自動車工業の配当金推移です。

2019年3月期:20円
2020年3月期:10円
2021年3月期:0円
2022年3月期:0円
2023年3月期:5円
2024年3月期:10円(予)
2020年3月期は期末配当を見送り減配、2021年3月期、2022年3月期は連続無配となりました。
2023年3月期は復配、2024年3月期は増配予定としています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
三菱自動車の事業内容と今後について
三菱自動車工業の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
三菱自動車工業(7211)の概要
三菱自動車工業株式会社(みつびしじどうしゃこうぎょう、略称:三菱自動車(みつびしじどうしゃ)・三菱自工(みつびしじこう)、英語: Mitsubishi Motors Corporation、略称:MMC)は、日本の自動車メーカー。
2016年10月に日産自動車が筆頭株主となり、日産自動車とフランスのルノーと共にルノー・日産・三菱アライアンスを構成している。
三菱自動車工業 – Wikipediaより抜粋
筆頭株主は約34%の株式を保有する日産自動車、次いで約20%を保有する三菱商事です。
売上は海外比率が高いです。
3カ月決算の実績
下記は三菱自動車の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は1,500億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は三菱自動車のキャッシュ・フロー推移です。

2021年3月期の営業CFはマイナスとなり厳しかったですが、回復しています。
三菱自動車の今後について
2021年3月期は大きく赤字となりましたが、2022年3月期は大きく業績が回復、2023年3月期も増益で急速に業績が回復しています。
また、新中期経営計画ではASEANへ資源集中することで収益改革を目指しています。不透明感はありますが、成長期待値もあります。
どの視点で見るか
業績が回復していますが、原材料費高騰などの不透明感や、競争激化などの長期的な見えにくさもあります。