家電量販店最大手のヤマダホールディングス(9831)、株主優待制度は割引券を実施。配当と合わせた合計利回りは高いです。株主優待に加え、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
株価情報と株主優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年8月16日終値時点)
株価:448.5円
予想PER:10.99倍
PBR:0.5倍
予想EPS:40.82円
時価総額:4,336億円
最新の株価参考:(株)ヤマダホールディングス【9831】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「買い物割引優待券(1枚500円分)」を実施しています、2021年3月末から内容を変更しています
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | <3月末>1枚 <9月末>2枚 年間合計1,500円分 |
500株以上 | <3月末>4枚 <9月末>6枚 年間合計5,000円分 |
1,000株以上 | <3月末>10枚 <9月末>10枚 年間合計10,000円分 |
10,000株以上 | <3月末>50枚 <9月末>50枚 年間合計50,000円分 |
2015年3月に「100株保有で540円券1枚」から約6倍の年間3,000円分に変更。しかし、2021年3月から100株保有で年間1,500円分に改悪しています。
また、1,000円ごとに1枚(500円)の優待券が利用できるため、あくまで「最大50%引きになる買い物割引券」です。
優待利回り
100株保有で1,500円相当とした場合、優待利回りは約3.3%です。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:13円
予想年間配当利回り:2.9%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。期末の一括配当(3月)を実施しています。
2021年3月期は大きく増配、2023年3月期は減配。2025年3月期は据え置き予定としています。
配当性向は2024年3月期が37.4%、2025年3月期の予想が約32%です。
配当方針の確認
配当方針は「連結配当性向30%以上を目標」としています。
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年3月期は需要が増えたことで大きく増益に、2022年3月期は反動減で落ち着き。2023年3月期、2024年3月期は減益となっています。
2025年3月期は増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2021年4月から大きく下落。2022年5月に2億株または1,000億円を上限とする自社株買い実施発表の影響で大きく上昇。
その後はレンジ気味に推移していますが、下落する場面も出ています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
ヤマダホールディングス(9831)の概要
株式会社ヤマダホールディングス(英: YAMADA HOLDINGS CO., LTD.)は、家電量販店を経営するヤマダデンキを中心とするヤマダグループの持株会社である。
上場以降、積極的に規模の拡大を指向しており、その手段の一つとしてM&Aを行っている。
ヤマダホールディングス – Wikipediaより一部抜粋
2017年に家電販売店チェーンの「ベスト電器」を完全子会社化、2019年12月に「大塚家具」、2020年10月に「ヒノキヤグループ」を子会社化。
積極的な規模の拡大を行っています。
3か月決算の実績
下記は3か月決算の連結経常利益の推移と前期との比較です。
2025年3月期の連結経常利益は532億円見通しとしています。
キャッシュフローの推移
下記はキャッシュ・フローの推移です。
営業CFは2021年3月期に大きく増えましたが、2022年3月期は大きく減っています。
配当・優待について
株主優待制度は買い物割引券を実施し、高い利回りです。しかし、2021年2月に株主優待改悪を発表しており、あくまでも最大50%引きとなる割引券です。
配当は高い利回りですが、業績連動感が強く不透明感もあります。