リコー系で事務機器のリースを行うリコーリース(8566)。今後の株価と配当がどうなるのか、株価指標・業績推移・配当推移を分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 割安感あり、配当利回りは高め
- 連続増配中で業績は比較的安定推移
- 株主優待はQUOカード・カタログギフトを実施
リコーリースの株価情報と事業内容について
リコーリースの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:3,375円
予想PER:8.26倍
PBR:0.50倍
時価総額:1,054億円
2022年3月16日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:リコーリース(株)【8566】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安ですが同業他社も割安水準です。
リコーリース(8566)とは
リコーリース株式会社はリコーの光学、OA製品のリース、ビジネスローン、集金代行サービスなど各種金融サービス事業を提供する理研グループの企業である。
事業基盤は中小企業向けの小口リース・割賦事業である。リコーグループ唯一の国内金融子会社であり、資金面・人的面でもリコーグループとは密接なつながりがある。
リコーリース – Wikipediaより抜粋
「リース・割賦事業」と「金融サービス事業」の2つの事業を軸に、総合的なフィナンシャルサービスを提供しています。
取引先企業のほとんどが中小企業というのが特徴です。
リコーリースの業績推移と株価推移について
リコーリースの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

売上・利益は大きく下落することなく、比較的安定して推移しています。
2022年3月期は減収・増益見通しとしています。
株価の推移
下記はリコーリース5年分の週足株価チャートです。

比較的レンジで推移していた株価ですが、2020年3月に大きく下落、その後は上昇してレンジ水準まで戻りました。
2021年以降で見ると株価は上昇していましたが、2022年からは下落しています。
リコーリースの配当情報と株主優待について
リコーリースの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:115円
予想年間配当利回り:3.41%
配当金の推移
下記はリコーリースの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:60円
2018年3月期:70円
2019年3月期:80円
2020年3月期:90円
2021年3月期:100円
2022年3月期:115円(予)
配当金は毎年増配しています。
配当性向は2020年3月期が23.5%、2021年3月期が25.6%、2020年3月期の予想は約28%です。
利益配分方針の確認
株主還元の目標として中期経営計画にて「2023年3月期に配当性向30%を目標」としています。
株主優待制度について
リコーリースの株主優待制度は「QUOカード」、「カタログギフト」です。
優待権利月は3月、2022年3月期から新制度に変更です。
所有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 300株未満 | QUOカード 2,000円相当(1年未満) QUOカード 4,000円相当(1年以上3年未満) QUOカード 5,000円相当(3年以上) |
300株以上 | カタログギフト 5,000円相当(1年未満) カタログギフト 8,000円相当(1年以上3年未満) カタログギフト 10,000円相当(3年以上) |
100株保有で2,000円相当とした場合の優待利回りは約0.6%です。
リコーリースの決算内容と今後について
リコーリースの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容の確認
2022年2月4日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は172億円と発表。
前年同期比19.7%増、通期計画の183億円に対する進捗率は94.4%となりました。
今後について
割安感があり、配当は連続増配中で業績も安定しています。
主力事業について
売上・利益の主力である「リース・割賦事業」は、企業が設備投資を行えば業績が良くなり、設備投資を控えると業績が悪くなります。
主な顧客が中小企業のため、顧客先企業が設備投資を控える可能性の警戒感から株価は一時、急落しました。
伸ばす事業について
今後は「医療・介護報酬ファクタリングサービス(早期資金化)」や「集金代行サービス」を拡大するとしています。
多くのニーズに答えることが出来れば大きく成長できる可能性はありますが、まだまだ売上・利益に占める割合は小さく、今後どうなるかは見えにくいです。