リコー系で事務機器のリースを行うリコーリース(8566)。
今後の株価と配当がどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 割安感あり、配当利回りは高め
- 業績は好調に推移、配当も連続増配
- 株主優待はQUOカード・カタログギフトを実施
リコーリースの株価情報と業績推移
リコーリースの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,855円
予想PER:8.8倍
PBR:0.57倍
予想EPS:437.96円
時価総額:1,204億円
2023年4月21日終値時点のデータ
最新の株価参考:リコーリース(株)【8566】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安ですが同業他社も割安水準です。
業績の推移
下記はリコーリースの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

利益は比較的好調に推移し、2022年3月期は過去最高益を更新。
2023年3月期は増収・増益見通しとしています。
株価のチャート
下記はリコーリース5年分の週足株価チャートです。

株価は2019年9月から大きく上昇も、2020年3月に大きく下落。
その後は下落する場面もありますが、緩やかに上昇推移しています。
リコーリースの配当情報と株主優待
リコーリースの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:135円
予想年間配当利回り:3.5%
配当利回りは高めです。
配当金の推移について
下記はリコーリースの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:70円
2019年3月期:80円
2020年3月期:90円
2021年3月期:100円
2022年3月期:120円
2023年3月期:135円(予)
配当金は毎年増配しています。
配当性向は2022年3月期が27.4%、2023年3月期の予想は約31%です。
利益配分方針の確認
株主還元の目標として中期経営計画にて「2023年3月期に配当性向30%を目標」としています。
株主優待について
株主優待制度は「QUOカード」、「カタログギフト」です。優待権利月は3月、2022年3月期から新制度に変更しています。
所有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 300株未満 | QUOカード 2,000円相当(1年未満) QUOカード 4,000円相当(1年以上3年未満) QUOカード 5,000円相当(3年以上) |
300株以上 | カタログギフト 5,000円相当(1年未満) カタログギフト 8,000円相当(1年以上3年未満) カタログギフト 10,000円相当(3年以上) |
優待利回り
100株保有で2,000円相当とした場合、優待利回りは約0.5%です。
リコーリースの事業内容と今後について
リコーリースの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
リコーリース(8566)の概要
リコーリース株式会社はリコーの光学、OA製品のリース、ビジネスローン、集金代行サービスなど各種金融サービス事業を提供するリコー三愛グループの企業である。
事業基盤は中小企業向けの小口リース・割賦事業である。リコーグループ唯一の国内金融子会社であり、資金面・人的面でもリコーグループとは密接なつながりがある。
リコーリース – Wikipediaより抜粋
「リース・割賦事業」と「金融サービス事業」の2つの事業を軸に、総合的なフィナンシャルサービスを提供。
取引先企業のほとんどが中小企業というのが特徴です。
3カ月決算の実績
下記はリコーリースの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2023年3月期の連結経常利益は196億円見込みとしています。
キャッシュフロー
下記はリコーリースのキャッシュ・フローの推移です。

営業CFはマイナスが続いていましたが、2021年3月期にプラスとなっています。
リコーリースの今後について
業績は好調に推移し、配当も連続増配で推移。株価も上昇してきています。
主力事業について
売上・利益の主力である「リース・割賦事業」は、企業が設備投資を行えば業績が良くなり、設備投資を控えると業績が悪くなります。
主な顧客が中小企業のため、警戒感から株価が下落する場面もあります。
伸ばす事業について
今後は「医療・介護報酬ファクタリングサービス(早期資金化)」や「集金代行サービス」を強化すると考えられます。
多くのニーズに答えることが出来れば大きく成長できる可能性はありますが、まだまだ売上・利益に占める割合は小さく、今後どうなるかの見えにさはあります。