ネット通販大手で携帯キャリアに参入し、幅広く事業を展開する楽天グループ(4755)、株主優待制度は楽天モバイルの1年間無料を実施しています。株主優待に加え、業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
- 株主優待制度は月30GBの楽天モバイル無料
- 配当は連続無配当
株価情報と株主優待について
楽天グループの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年6月27日終値時点)
株価:791.8円
予想PER:—
PBR:2.09倍
予想EPS:—
時価総額:1兆7,136億円
最新の株価参考:楽天グループ(株)【4755】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「楽天モバイルの音声+データ(30GB/月)プランを1年間無料」を実施しています、優待権利月は12月です。
優待利回り
100株保有で仮に月3,000円、年間36,000円相当とした場合、優待利回りは約45%とかなり高いですが、必要かどうかは人により大きく異なりそうです。
配当金の推移
下記は配当金の推移です。配当権利日は12月(期末の一括)です。

配当は年間4.5円で据え置き推移でしたが、2023年12月期は無配に転落。2025年12月期は未定としています。
配当政策の確認
配当方針は「中長期的な成長に向けた投資や、財務基盤の安定化のための内部留保の充実を勘案しつつ、安定的・継続的に配当を行う」としています。
業績推移と株価推移について
楽天グループの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

「物流事業・モバイル事業への先行投資」などにより連続赤字が続いています。
2024年12月期は営業・経常黒字に回復しています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年3月に日本郵政との資本・業務提携発表により一時はストップ高まで上昇も、その後はさまざまな警戒感から大きく下落。
2024年2月に優待内容の変更を発表すると株価が上昇しましたが、2025年は下落気味の株価推移です。
事業内容と財務状況について
楽天グループの事業内容と財務情報の確認をしていきます。
楽天グループ(4755)の概要
楽天グループ株式会社(らくてんグループ、英: Rakuten Group, Inc.)は、インターネット関連サービスを中心に展開する日本の企業。
Eコマース、通信、金融、不動産、スポーツなど様々な業種の企業を傘下に有しており、これらで構成される企業集団「楽天グループ」の中核会社かつ事実上の持株会社である。
楽天グループ – Wikipediaより抜粋
売上セグメントは「インターネットサービス」、「フィンテック」、「モバイル」です。
モバイルセグメントは先行投資が大きいです。
キャッシュフロー
下記はキャッシュフロー推移です。

2022年12月期の営業CFはマイナスです。
配当・優待について
100株保有に必要な資金が約8万円で、株主優待制度にて「月30GB付きの楽天モバイル」が1年間無料で利用できるのはお得感があります。しかし、株主優待制度はどの銘柄も変更や廃止などの可能性があるのは注意するポイントです。
配当は無配に転落し、仮に回復しても利回りは低いです。