エムスリーの株価が割高感・警戒感から下落推移【2413】

ソニー関連会社で医療関連事業を行うエムスリー(2413)。

今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみます。

エムスリーの株価POINT
  • 成長期待値が高く、強い割高感
  • 連続増配推移だが、利回りは低い
  • 警戒感から株価は下落推移
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エムスリーの株価情報と業績推移

エムスリーの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:3,089円
予想PER:41.94倍
PBR:6.95倍
予想EPS:73.65円
時価総額:2兆973億円

2023年5月2日終値時点のデータ
最新の株価参考:エムスリー(株)【2413】:Yahoo!ファイナンス

PER、PBRともに割高感が強いです。

業績の推移

下記はエムスリーの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上・利益ともに右肩上がりで業績が伸び、2022年3月期も最高益を更新。しかし、2023年3月期は減益に。

2024年3月期は微増見通しとしています。

株価のチャート

下記はエムスリー5年間の週足株価チャートです。

株価は日経平均株価に新規採用が決定した2019年9月に出来高が急増。2020年4月以降は需要増の期待などから大きく上昇し、2021年1月には1万円を超えました。

その後は材料出尽くし感や成長鈍化に対する警戒感などから大きく下落、2022年は比較的レンジで推移していましたが、2023年以降で見ると厳しい動きをしています。

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エムスリーの配当情報と株主優待

エムスリーの配当情報と株主優待制度を見ていきます。

配当情報

2024年3月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—

配当金の推移について

下記はエムスリーの配当金推移です。期末(3月末)の一括配当を実施しています。

エムスリーの年間配当金推移

2019年3月期:7.0円
2020年3月期:8.5円
2021年3月期:12円
2022年3月期:16円
2023年3月期:19円
2024年3月期:未定

配当金は毎年増配しています。2024年3月期は未定としています。

仮に20円程度に増配しても配当利回りは1%以下と低い水準です。

株主優待について

株主優待制度は実施していないです。

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エムスリーの事業内容と今後について

エムスリーの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

エムスリー(2413)の概要

エムスリー株式会社(英: M3, Inc.)は、医療従事者を対象とした医療ポータルサイト「m3.com」のサービスを行っている企業である。ソニーグループの持分法適用関連会社である。

インターネットを活用した医療関連事業を行うために、ソニーコミュニケーションネットワーク(現 ソニーネットワークコミュニケーションズ、通称 So-net)の出資により設立。 医師・医療従事者向けの医療情報ポータルサイト「m3.com」を運営している。

エムスリー – wikipediaより抜粋

エムスリーは「製薬会社向けマーケティング支援」、「医師・薬剤師の転職支援」など「インターネットを利用した医療関連サービスの提供」を行っています。

3カ月決算の実績

下記はエムスリーの連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結税引前利益は750億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記はエムスリーのキャッシュ・フローの推移です。

営業CFは増加推移です。

参考:エムスリー|Google Finance

エムスリーの今後について

2022年3月期は最高益を更新、市場規模も大きく積極的な先行投資も行っています

割高感が強いのに加え、材料出尽くし感・成長鈍化の警戒感などもあり株価が下落しています。

リスク要因について

売上の多くが医療関連会社からです。そのため、医療関連市場の停滞・縮小があれば業績は悪化します。

また、近年はAIを活用した医療が拡大しています。エムスリーもAIプロジェクトを抱えていますが、多くの企業がAIを活用しており、他社に技術的な後れを取るとマイナス影響となります。

参考:説明資料|エムスリー株式会社

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