セレクトショップ大手のユナイテッドアローズ(7606)。株価が下落推移しています。果たして今後のの株価・配当はどうなるのか。株価下落要因・業績推移・配当推移を分析してみました。また、株主優待の内容も確認していきます。
- 株価指標に目立った割高感・割安感はない
- 配当金は業績悪化により無配予定
- 株主優待は人により評価が分かれるところ、お得感は微妙
ユナイテッドアローズの事業内容と株価指標
はじめにユナイテッドアローズの事業内容と株価指標を確認していきます。
株価指標と配当利回り
株価:1,448円
予定年間配当:0円
年間配当利回り:0%
予想PER:—
PBR:1.29倍
2020年11月13日終値時点のデータ
株価指標に目立った割安感・割高感は無いです。2021年3月期の配当は見送り(0円)予定です。
ユナイテッドアローズ(7606)とは
株式会社ユナイテッドアローズ(英称:United Arrows Ltd.)は、衣類や小物などを販売するセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」等を運営する企業である。セレクトショップ業態の中では最大手である。
ユナイテッドアローズ – Wikipediaより抜粋
主に衣類を販売し、近年はウィメンズ商品の売上比率が上昇しています。
ユナイテッドアローズの業績推移と株価チャート
次にユナイテッドアローズの業績推移と株価チャートを確認していきます。
売上高と経常利益の推移

売上は右肩上がりに増加していますが、経常利益は不安定。2020年3月期は増益予定から減益に、2021年3月期は赤字予想と厳しいです。
株価チャートの推移
下記はユナイテッドアローズ5年分の週足株価チャートの推移です。

ここ最近の株価はかなり下落推移しています。業績先行き不安も下落要因ですが、これまで株価指標が割高であったことも下落要因の一つと考えられます。出来高が増えているため、ここから上昇する可能性もありますが、まだ不透明感は強いです。
ユナイテッドアローズの配当推移と株主優待
次にユナイテッドアローズの配当推移と株主優待制度を確認していきます。
配当金の推移
下記はユナイテッドアローズの配当推移です。通常は年2回、中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施しています。

2016年3月期:78円
2017年3月期:78円
2018年3月期:78円
2019年3月期:80円
2020年3月期:83円
2021年3月期:0円(予)
配当は据え置き傾向でしたが、2021年3月期は無配予定です。
株主還元の基本方針として、「配当性向35%以上、DOE5.5%以上を目処」に安定的な配当を実施するとしていますが、2020年3月期の配当性向は66.9%、DOE6.1%。2021年3月期は赤字予想から配当を見送る方針としています。
株主優待制度について
ユナイテッドアローズの株主優待「15%割引の優待割引券」です。毎年3月末が権利日です。
所有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 優待割引券(15%割引) ×2枚 |
200株以上 | 優待割引券(15%割引) ×4枚 |
500株以上 | 優待割引券(15%割引) ×6枚 |
1,000株以上 | 優待割引券(15%割引) ×10枚 |
各店舗や通販サイトで利用できます。1枚につき税抜き25万円まで利用できる15%割引券です。よく利用する人には便利ですが、割引券をお得とみるかは人により判断が分かれます。
ユナイテッドアローズの決算内容と今後について
最後にユナイテッドアローズの決算内容確認と今後について考えてみます。
決算内容を確認
2020年11月5日の決算にて2021年3月期2Q累計(4-9月)の連結最終損益は50.9億円の赤字と発表、あわせて通期の連結最終損益は60.7億円の赤字見通しとしています。
今後の見通しについて
2021年3月期は赤字見通し、配当を無配にしたこともあり株価が大きく下落しています。短期的にはかなり厳しい見通しですが、月次売上概況では売上が戻りつつあります。
2019年11月に公式サイトのオンラインストアをリニューアルオープンしシステム開発を内製化・機能追加の迅速化・サービスの強化などを行い、今後はよりオンラインストアの売り上げを増加させる狙いがあります。どれだけオンラインストアが伸びるかが業績回復のカギとなりそうです。