炭素繊維で世界トップの東レ(3402)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 業績回復で配当も回復
- 株価はレンジ推移
- 業績回復もやや厳しめの推移
東レの株価情報と業績推移
東レの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:796.9円
予想PER:16.79倍
PBR:0.83倍
予想EPS:47.47円
時価総額:1兆3,001億円
2023年7月10日終値時点のデータ
最新の株価参考:東レ(株)【3402】:Yahoo!ファイナンス
同業他社と比較すると目立った割安感は無いです。
業績の推移
下記は東レの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

減益で推移し2021年3月期は特に厳しくなりましたが2022年3月期は回復。
2023年3月期は営業増益、経常減益。
2024年3月期は増収・最終増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は東レ5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に急落も、2020年10月に上昇して下落前の水準に戻っています。
2021年はレンジで推移、2022年も7月以降はレンジで推移しています。
東レの配当情報と株主優待
東レの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:18円
予想年間配当利回り:2.26%
配当金の推移について
下記は東レの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:16円
2020年3月期:16円
2021年3月期:9円
2022年3月期:16円
2023年3月期:18円
2024年3月期:18円(予)
2021年3月期は減配、2022年3月期は回復、2024年3月期は据え置き予定としています。
配当性向は2023年3月期が39.6%、2024年3月期の予想が約38%です。
配当方針を確認
配当方針は「安定的かつ継続的配当の維持を基本、配当性向は30%以上」としています。
参考:株主還元|TORAY
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
東レの事業内容と今後について
東レの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
東レ(3402)の概要
東レ株式会社(とうレ、英称:Toray Industries, Inc.)は、合成繊維・合成樹脂をはじめとする化学製品や情報関連素材を取り扱う大手化学企業。
三井グループの中核企業の一つとしてその名を知られており、コーポレート・スローガンは、「Innovation by Chemistry」(化学による革新と創造)。社名にあるレは再生繊維のレーヨンを意味する(旧社名:東洋レーヨン)が、レーヨンの生産を終了している。
東レ – Wikipediaより抜粋
主要事業は「繊維」、「機能化成品」、「炭素繊維複合材料」、「環境・エンジニアリング」、「ライフサイエンス」です。
炭素繊維複合材料は飛行機のボーイングにも利用されるなど世界最大級です。
3カ月決算の実績
下記は東レの各決算期における連結最終利益の推移と前期との比較グラフです。

2024年3月期の連結最終利益は760億円見込みとしています。
キャッシュフロー
下記は東レのキャッシュ・フローの推移です。

東レの今後について
海外売上比率が高いため、諸外国の景気動向や為替の影響などを受けますが技術力は世界でも有数です。
電子情報材料、医薬・医療機器など今後も需要が見込める分野の製品も取り扱っています。
業績見通し
2022年3月期は大きく利益が回復し配当も回復しましたが、2023年3月期は経常・最終減益に。
また、2021年3月期を除いてもやや厳しめの業績であったのも注意する点です。