「業務スーパー」を展開する神戸物産(3038)。
今後の株価・配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。株主優待制度も確認していきます。
- 割高感あり、配当・優待利回りは低め
- 株価は上昇が落ち着きレンジで推移
- 売上は好調もコスト上昇などの懸念点もある
神戸物産の株価情報と業績推移
神戸物産の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,630円
予想PER:37.53倍
PBR:8.68倍
予想EPS:96.72円
時価総額:9,932億円
2023年4月10日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)神戸物産【3038】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割高感が強いです。
業績の推移
下記は神戸物産の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上・利益ともに右肩上がりで好調に推移しています。
2023年10月期も増収・増益見通しとしています。
参考:財務情報|神戸物産
株価のチャート
下記は神戸物産5年分の週足株価チャートです。

株価は外出自粛要請などによる需要増もあり2021年に過去最高値を更新。
株価が上昇しすぎたこともあり、2022年以降では下落場面もあり上昇が落ち着いています。
神戸物産の配当情報と株主優待
神戸物産の配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年10月期の予定年間配当:22円
予想年間配当利回り:0.61%
配当金の推移について
下記は神戸物産の配当金推移です。期末配当(10月)のみ実施しています。

配当金は増配推移、2023年10月期は据え置き予定です。
配当性向は2022年10月期が23.1%、2023年10月期の予想が約23%です。
株主優待について
株主優待制度は「JCBギフトカード」、優待権利月は10月です。
保有株式数 | 優待品内容 |
---|---|
100株以上 1,000株未満 | 1,000円分(3年未満) 3,000円分(3年以上) |
1,000株以上 2,000株未満 | 10,000円分(3年未満) 15,000円分(3年以上) |
2,000株以上 | 15,000円分(3年未満) 20,000円分(3年以上) |
「自社グループ商品詰合せ」と交換することもできます。
優待利回り
100株保有で1,000円相当とした場合、優待利回りは約0.3%です。
参考:株主優待|神戸物産
神戸物産の事業内容と今後について
神戸物産の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
神戸物産(3038)の概要
株式会社神戸物産(こうべぶっさん、英: Kobe Bussan Co., Ltd.)は、主に業務用食品の販売を手がけるFC(フランチャイズチェーン)方式のチェーンストアである。
小売店舗は「業務スーパー」の名で全国展開しており、当名称は同社の商標となっている。独自のプライベートブランド(PB)商品に力を入れている。
神戸物産 – Wikipediaより抜粋
主力事業は「業務スーパー」です。業務スーパーはTVで紹介される機会も多く「一般のお客様大歓迎」という宣伝を行い、店舗数が年々増えています。
プライベートブランド商品も多く、徹底したコスト削減を行っています。
3カ月決算の実績
下記は神戸物産の各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較グラフです。

2023年10月期の連結経常利益は325億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は神戸物産のキャッシュ・フローの推移です。

営業CFは安定し良好なキャッシュ・フロー推移です。
神戸物産の今後について
「業務スーパー」は前年比で好調に推移し新規出店もまだまだ進んでいます。
プライベートブランド商品の比率も上昇し利益率が上昇しています。節約志向、外出自粛要請などもプラス影響となっています。
リスク要因
海外から多くの商品を仕入れているため、仕入価格の変動、為替変動の影響に加え、燃料費や人件費などのコスト増加が業績に悪影響する可能性が想定されます。
また、物流の拠点や配送センターが一部の場所に集中している点も、不測の事態が起きた時にリスクとなる可能性があります。
既に織り込み済み
長期で株価が大きく上昇したのもあり、割高感が強いです。
既に業績好調が織り込まれているため株価がさらに上昇するには想定以上が求められます。
参考:月次情報|神戸物産