セブン&アイ・ホールディングス(3382)の7pay(セブンペイ)終了で株価はどうなる?

セブン&アイ・ホールディングスが提供する「7pay(セブンペイ)」サービスが2019年8月1日開催の取締役会でサービス廃止が決議され、2019年9月30日でサービス終了となります。

24時間営業の問題でFC店との問題も抱えているセブンイレブンを傘下に持つセブン&アイホールディングス株(3382)について、業績・株価・配当・各指標などから割安なのか考え、今後の株価がどうなるか考えてみました。

セブン&アイ・ホールディングス(3382)とは

セブン&アイ・ホールディングスはセブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、そごう・西武などを傘下に持つ日本の大手流通持株会社である。日経225及びTOPIX Core30構成銘柄である。

2015年10月現在、同グループの営業利益の約8割をセブン-イレブンによるコンビニ事業が稼いでいる。「セブン&アイHLDGS.」は、同社と各事業会社を総称するグループ呼称としても用いられ、このほか、ポスター・広告などで「セブン&アイグループ」、「セブン&アイ」、2012年度にはTVCM等のサウンドロゴやスポンサークレジットでは、「セブンアイ」とも称することがあった。

wikipediaより

セブン&アイHD収益の柱であるセブンイレブンを知らない人はいないと思います。先月、2019年7月11日(セブンイレブンの日?)に沖縄に出店したことで全国展開を完了しました。

セブンイレブンは鈴木敏文氏が立ち上げ約40年トップに君臨していました。2016年に退任した鈴木敏文氏は「時代を見る目」があるカリスマ経営者として知られています。

7payと24時間営業の問題

今回の7payのサービス廃止について会社側は連結業績に与える影響は軽微としましたが、株価はそうはいきません。株価というのは将来の成長度、期待度が現れます。ここにきてスマホ決済サービスで遅れをとるのは痛手となります。

7payサービス廃止発表時には「引き続きキャッシュレスサービスの可能性を探る」と再導入の可能性を否定しませんでしたが、既にpaypayやLINEpayが頭一つ抜けている状態でさらに遅れをとるのは厳しいと言わざるをえないです。

そして、もう一つの問題は24時間営業をめぐって経営本部とFC店が対立していることです。

問題発生時には強気だった本部側ですが、若干歩み寄る形で問題解決を目指しています。この先、大量出店・24時間営業を前提とした戦略の見直しを迫られることとなります。

過去に発生した加盟店とのトラブル

セブンイレブンは24時間営業問題以前にもいくつか裁判になった問題があります。

ロスチャージ裁判

ロスチャージとは廃棄ロスや棚卸ロスした商品に対して、売り上げが有ったものとして粗利を算出し、この粗利に基づいて加盟店がロイヤリティを支払う取り決めである。

wikipediaより

簡単にいうと売れなくて期限切れで廃棄したものに対してもロイヤリティを本部に払えというものです。30件以上同様の裁判が提起されましたが、全て本部側の勝訴となっています。理由としては「加盟店が自己責任で商品の仕入れを行っている」からだそうです。

見切り販売独占禁止法違反

廃棄したものに対してもロイヤリティを支払わないといけない、そうなるとコンビニオーナーとして取る手段としてはスーパーなどでは当然のように行われている見切り販売。賞味期限が近くなった商品を値引きして少しでも廃棄を減らす手段です。

しかし、この見切り販売をすると「契約の更新をしない」、「契約解除」などの行為が本部側にあり、この行為が独占禁止法違反に当たるとして加盟店側の訴えを認める判決が出ています。

徐々に改善されつつあるとはいえ、まだまだセブンイレブンは問題をいくつか抱えているといえます。

セブン&アイHD現在の株価、指標と今後について

セブン&アイHDの株価チャート

下記はセブン&アイの週足チャートです。レンジで推移していたのが24時間営業の問題が出たあたりから株価が下落しはじめ、7pay終了のニュースでも株価を下げました。ここ数年で見ると現在の株価は安値圏に見えます。

次に月足チャートです。現在の下落モードが止まらない場合3000円以下まで下落することも考えられるので、今の株価で踏みとどまることができるかがカギとなりそうです。

セブン&アイHDの各指標と配当

セブン&アイHDの現在の株価は3729円、予想PERは約15.7倍、PBRは1.3倍。配当予想は1株当たり95円で利回りは2.55%です。株価が下落しましたが、割安とは言えない水準です。割高と言うわけでもないですが。

過去の配当推移は下記のとおりで、ここ10年は減配していません。

2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年(予)
68円73円85円90円90円95円95円

※株価は2019年8月5日終値時点

今後のセブン&アイホールディングスについて

ここまでマイナスポイントを多く見ていきましたが、プラス材料はもちろんあります。まず、7payサービス廃止ですが、paypayやLINEpayなどが札束で殴り合うキャンペーンをしている現状ではある意味プラスかもしれません。

というのも大きなキャンペーンを行ったことでどちらも加盟店、利用者を大きく獲得することができましたが、ついこの前発表されたpaypay、LINEpayの決算は大幅な赤字となっています。

ここで一旦引くことになる7payは近い将来大きな赤字を生まない、ある意味損切りです。もちろん、さらに先の将来を考えた場合スマホ決済がある方が良いとは思いますが。

また、セブンイレブンではプライベートブランド(PB)商品の開発・販売が好調です。私も気が付くと手に取っている商品にPB商品が多く、店を見ると年々PB商品が増えているように感じます。さらに、日本での収益は伸び悩んでいますが海外(特に北米)ではまだまだ大きく伸びています

個人的には「枯れる前に次の一手を打つ名人」だった鈴木敏文氏が退任したことでこの先どうなるのか、次の経営陣の腕の見せ所と考えています。

信用買い残が以前より減ったとはいえまだ130万株あります。売り残は30万株。そのため、大きな利幅を狙うのは難しいですが、短期では7payの問題があったとはいえ調整的な上昇を少し狙うことができるかもしれません。

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