エレクトロニクス商社の菱洋エレクトロ(8068)。今後の株価・配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。高めのDOE目安で高配当利回りです。
- 高いDOE目安で高配当利回り
- 株価は下落から抜けて緩やかに推移
- 配当性向はかなり高い推移
菱洋エレクトロの株価情報と業績推移
菱洋エレクトロの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:2,375円
予想PER:17.11倍
PBR:1.07倍
予想EPS:138.78円
時価総額:637億円
2023年1月6日終値時点のデータ。
最新の株価参考サイト:菱洋エレクトロ(株)【8068】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感、割高感は無いです。
売上高と利益の推移
下記は菱洋エレクトロの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年1月期は当初の予定を上回り大きく増益、2021年1月期は大きく下方修正し減益となりました。
2022年1月期は回復、2023年1月期は大きく増益見通しとしています。
株価の推移
下記は菱洋エレクトロ5年分の週足株価チャートです。

株価は、2020年4月以降「株主還元方針変更」、「記念配当の実施発表」の影響もあり大きく上昇。
2021年以降は割高感や警戒感などから下落していましたが、短期でみると落ち着いた推移です。
菱洋エレクトロの配当情報と株主優待
菱洋エレクトロの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年1月期の予定年間配当:110円
予想年間配当利回り:4.63%
年間配当利回りは高いです。
配当金の推移
下記は菱洋エレクトロの配当金推移です。配当権利日は、7月(中間配当)と1月(期末配当)です。

2018年1月期:60円
2019年1月期:60円
2020年1月期:80円
2021年1月期:180円
2022年1月期:120円
2023年1月期:110円(予)
2022年1月期は記念配当60円を落とし、2023年1月期は減配予定としています。
配当性向は2022年1月期が115.4%、2023年1月期の予想が約79%です。
利益還元方針の確認
配当方針は「純資産配当率(DOE):5%を目安とした安定的な配当」としています。2022年1月期のDOEは5.6%です。
株主優待制度について
菱洋エレクトロの株主優待は、「ギフト商品(3,000円相当)」と「会員限定優待サービス」。優待権利月は1月です。1,000株以上保有、または500株以上を1年以上継続保有している場合が対象です。
優待利回り
1,000株保有で3,000円相当とした場合、優待利回りは約0.1%です。
菱洋エレクトロの事業・決算内容と今後について
菱洋エレクトロの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
菱洋エレクトロ(8068)とは
菱洋エレクトロ(Ryoyo Electro)は半導体/デバイスの販売、ICT製品の販売、組み込み製品の販売を行う企業です。大株主は総合エレクトロニクス商社のレスターホールディングス、三菱電機などです。
決算内容を時系列に確認
2022年1月期の連結経常利益は24億円と発表。2023年1月期の同利益は22億円見通し、年間配当は100円予定としています。(2022年3月10日の決算発表にて)
2023年1月期1Q決算
2023年1月期1Q(2-4月)の連結経常利益は11.3億円と発表、前年同期比109.3%増となりました。(2022年5月31日の決算発表にて)
2023年1月期2Q決算
2023年1月期2Q累計(2-7月)の連結経常利益は24.7億円と発表。また、通期の同利益を22億円予想から34億円予想に上方修正、年間配当を100円予定から110円予定に増額修正しています。(2022年8月31日の決算発表にて)
2023年1月期3Q決算
2023年1月期3Q累計(2-10月)の連結経常利益は37.1億円と発表。また、通期の同利益を34億円予想から40億円予想に上方修正しています。(2022年11月29日の決算発表にて)
今後について
配当はDOEを目安としていますが、高い配当性向が続いています。業績は上方修正を行い好調見通しですが、半導体不足・原材料価格の高騰などの不透明感もあります。
事業の需要について
PC月額課金サービスやチャットボットを利用した業務支援ソフト、AI関連は需要が大きいですが競争も激しいです。想定以上に伸びる可能性もありますが、思ったようなシェアが取れない場合、業績が伸び悩む可能性もあります。