エレクトロニクス商社の菱洋エレクトロ(8068)。
今後の株価・配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。高めのDOE目安で高配当利回りです。
- 高いDOE目安で高配当利回り
- 株価は業績好調期待から大きく上昇
- 配当性向は高い推移
菱洋エレクトロの株価情報と業績推移
菱洋エレクトロの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,615円
予想PER:9.73倍
PBR:1.49倍
予想EPS:371.45円
時価総額:969億円
2023年7月18日終値時点のデータ
最新の株価参考サイト:菱洋エレクトロ(株)【8068】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感、割高感は無いです。
業績の推移
下記は菱洋エレクトロの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年1月期は大きく下方修正し減益も2022年1月期は回復。
2023年1月期は大きく増益となりました。
2024年1月期は営業減益・経常増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は菱洋エレクトロ5年分の週足株価チャートです。

株価は、2020年4月以降「株主還元方針変更」、「記念配当の実施発表」の影響もあり大きく上昇。
2021年以降は割高感や警戒感などから下落していましたが、2023年6月に大きく上昇しています。
菱洋エレクトロの配当情報と株主優待
菱洋エレクトロの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年1月期の予定年間配当:160円
予想年間配当利回り:4.43%
年間配当利回りは高いです。
配当金の推移について
下記は菱洋エレクトロの配当金推移です、配当権利日は7月(中間配当)と1月(期末配当)です。

2019年1月期:60円
2020年1月期:80円
2021年1月期:180円
2022年1月期:120円
2023年1月期:110円
2024年1月期:160円(予)
2022年1月期は記念配当60円を落とし、2023年1月期は減配。2024年1月期は増配予定としています。
配当性向は2023年1月期が72.6%、2024年1月期の予想が約43%です。
利益還元方針の確認
配当方針は「純資産配当率(DOE):5%を目安とした安定的な配当」としています。2023年1月期のDOEは5.1%です。
株主優待制度について
菱洋エレクトロの株主優待は、「ギフト商品(3,000円相当)」と「会員限定優待サービス」、優待権利月は1月です。
1,000株以上保有、または500株以上を1年以上継続保有している場合が対象です。
優待利回り
1,000株保有で3,000円相当とした場合、優待利回りは約0.08%です。
菱洋エレクトロの事業内容と今後について
菱洋エレクトロの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
菱洋エレクトロ(8068)の概要
菱洋エレクトロ(Ryoyo Electro)は半導体/デバイスの販売、ICT製品の販売、組み込み製品の販売を行う企業です。
大株主は総合エレクトロニクス商社のレスターホールディングス、三菱電機などです。
3カ月決算の実績
下記は菱洋エレクトロの各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較グラフです。

2024年1月期の連結経常利益は89億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は菱洋エレクトロのキャッシュ・フローの推移です。

2022年1月期、2023年1月期の営業CFはマイナスです。
菱洋エレクトロの今後について
配当はDOEを目安としていますが、高い配当性向が続いています。
業績は上方修正を行い好調見通し、株価が大きく上昇しました。
事業の需要・警戒点について
PC月額課金サービスやチャットボットを利用した業務支援ソフト、AI関連は需要が大きいですが競争も激しいです。
想定以上に伸びる可能性もありますが、思ったようなシェアが取れない場合、業績が伸び悩む可能性もあります。
また、半導体不足・原材料価格の高騰などの不透明感もあります。