「無印良品」を展開する良品計画(7453)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 目立った割安感・割高感は無い
- 株価は下落後、安値圏で推移も上昇気配
- 配当性向は高めで推移
良品計画の株価情報と業績推移
良品計画の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,805.5円
予想PER:25.63倍
PBR:1.91倍
予想EPS:70.45円
時価総額:5,069億円
2023年7月24日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)良品計画【7453】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
業績の推移
下記は良品計画の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年8月期は決算期変更で6カ月決算、決算期間(2020年2月-8月)は厳しい社会情勢もあり、6カ月と考えてもかなり厳しくなりました。
2021年8月期は大きく復活も、2022年8月期は下方修正し減益に。
2023年8月期はさらに減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は良品計画5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年7月頃から強い割高感に加え、業績下方修正の影響などで下落。2020年に入ると一時ストップ安になるほど下落しました。
2021年9月からも下落し厳しい推移でしたが、2022年4月以降で見ると緩やかなレンジで推移。2023年7月に上昇しています。
良品計画の配当情報と株主優待
良品計画の配当推移と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2023年8月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:2.22%
配当金の推移について
下記は良品計画の配当金推移です、配当権利日は2月(中間配当)と8月(期末配当)です。

2019年2月期:38.7円
2020年2月期:36.4円
2020年8月期:5.0円
2021年8月期:40.0円
2022年8月期:40.0円
2023年8月期:40.0円(予)
2020年8月期は6カ月決算ですが大きく減配。2021年8月期は大きく回復し、据え置きで推移しています。
配当性向は2022年8月期が42.9%、2023年8月期の予想が約57%です。
還元方針の確認
還元方針は「連結配当性向30%の安定的な配当を実施」としています。
方針を考えると高めの予想配当性向です。
株主優待について
良品計画は現在は株主優待制度を実施していません。
良品計画の事業内容と今後について
良品計画の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
良品計画(7453)の概要
株式会社良品計画(りょうひん けいかく 英: RYOHIN KEIKAKU CO.,LTD.)は、無印良品(むじるし りょうひん)やMUJIブランドの小売店舗・商品開発と製造・販売を展開する専門小売企業である。
住宅、家具、衣料品、雑貨、食品などの販売店を国内外に出店しているほか、オンラインストアやホテルも手掛けている。かつては旧セゾングループの一員であった。
良品計画 – Wikipediaより一部抜粋
国内だけでなく、中国をはじめアジア・ヨーロッパなど海外にも出店しています。
2019年8月末に1株を10株に株式分割。株式分割前は1株2万円以上の値がさ株でしたが分割後は購入しやすくなっています。
3カ月決算の実績について
下記は良品計画の各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較です。

2023年8月期の連結経常利益は297億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は良品計画のキャッシュ・フローの推移です。

営業CFは不安定な推移です。
良品計画の今後について
2022年8月期は国内、及び中国で苦戦しているのに加え、急激な円安・物流費のコスト上昇から業績を下方修正、2023年8月期も原材料価格の高騰などで厳しい見通しです。
短期的な業績と株価
業績警戒感が強く、株価は安値圏で推移していました。
しかし、2023年8月期3Q決算にて業績上振れ期待から株価が上昇しています。
伸びしろ・不透明感
以前のような割高感は無く、海外展開やオンライン(EC)はまだまだ伸びしろがあります。
また、一部商品の値上げを行い、原料などのコスト吸収を狙っています。