製紙国内トップの王子ホールディングス(3861)。
今後の株価と配当がどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待も確認していきます。
- 株価はレンジ推移から上昇
- 安定配当推移
- 国内は不透明感も
王子HDの株価情報と業績推移
王子ホールディングスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:619.7円
予想PER:9.45倍
PBR:0.64倍
予想EPS:65.58円
時価総額:6,286億円
2023年9月7日終値時点のデータ
最新の株価参考:王子ホールディングス(株)【3861】:Yahoo!ファイナンス
割安ですが、同業他社も割安です。
業績の推移
下記は王子ホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2022年3月期は過去最高益を更新も、2023年3月期は減益となりました。
2024年3月期は増収・増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は王子ホールディングスの週足株価チャートです。

株価は2019年、2020年と大きく下落し厳しい推移でしたが、2020年末頃から上昇。
2021年5月から再び下落、2022年はレンジ気味に推移。
2023年7月末以降で見ると上昇しています。
王子HDの配当情報と株主優待
王子ホールディングスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:16円
予想年間配当利回り:2.58%
配当金の推移について
下記は王子ホールディングスの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:12円
2020年3月期:14円
2021年3月期:14円
2022年3月期:14円
2023年3月期:16円
2024年3月期:16円(予)
2024年3月期は据え置き予定としています。
配当性向は2023年3月期が28.1%、2024年3月期の予想が約24%です。
株主還元方針
配当方針は「可能な限り安定配当を継続することを基本方針」としています。
株主優待について
株主優待制度は「グループ製品カタログギフトなど」です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
1,000株以上 半年以上継続保有 | グループ製品カタログギフト(3月) |
5,000株以上 | 植林活動応援イベント(9月) |
優待利回り
1,000株保有で4,180円相当とした場合、優待利回りは約0.7%です。
王子HDの事業内容と今後について
王子ホールディングスの事業内容の確認と今後について考えてみます。
王子ホールディングス(3861)の概要
王子ホールディングス株式会社(おうじホールディングス、英名:Oji Holdings Corporation)は、王子製紙などの企業を傘下に持つ、王子グループの持株会社である。
売上高ベースでは日本国内における製紙業界では最大手。三井グループと第一勧銀グループに属する。
王子ホールディングス – Wikipediaより一部抜粋
製紙業界で国内首位。
メインは段ボールなどの「生活産業資材セグメント」、他には「機能材セグメント」、「資源環境ビジネス」、「印刷情報メディア」などです。
3カ月決算の実績
下記は王子ホールディングスの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は1,000億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は王子ホールディングスのキャッシュ・フロー推移です。

王子HDの今後について
今後は、東南アジア・インド・オセアニアパッケージング事業のさらなる拡大・強化を狙っています。
伸びしろ・不透明感
戦略投資、M&Aで拡大、海外では好調な販売が続いています。
しかし、原燃料価格高騰の影響が大きく、値上げ(価格修正)で対応しており不透明感もあります。