ペッパーフード(いきなりステーキ)の株価が下落推移・優待廃止【3053】

「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービス(3053)。

今後の株価・配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。

ペッパーフードサービスの株価POINT
  • 強い割高感、配当は無配継続
  • 業績悪化で株価が大きく下落
  • 株主優待廃止発表で更に株価が下落
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ペッパーフードの株価情報と業績推移

ペッパーフードサービスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:139円
予想PER:146.32倍
PBR:3.99倍
予想EPS:0.95円
時価総額:61.8億円

2023年5月26日終値時点データ
最新の株価参考:(株)ペッパーフードサービス【3053】:Yahoo!ファイナンス

特にPERの割高感が強いです。

業績の推移

下記はペッパーフードサービスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

「いきなり!ステーキ」展開後はメディアにも多く取り上げられ業績が急成長。

しかし、2019年12月期は店舗同士が競合、人件費などのコスト上昇もあり56億円の黒字を見込んでいた経常損益は3,400万円の赤字、最終損益は27億円の赤字で着地。

その後も営業赤字が続いています。

株価のチャート

下記はペッパーフードサービス5年分の週足株価チャートです。

株価は成長期待感から2017年に急上昇。しかし、その後は上昇しすぎた影響、業績悪化などで大きく下落。

下記、1年分の週足株価チャートをみると株主優待廃止の発表で更に下落しています。

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ペッパーフードの配当情報と株主優待

ペッパーフードサービスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の推移

下記はペッパーフードサービスの配当金推移です。

ペッパーフードサービスの年間配当金推移

2018年12月期:30円
2019年12月期:15円
2020年12月期:0円
2021年12月期:0円
2022年12月期:0円
2023年12月期:0円(予)

2019年12月期は業績悪化で期末配当見送り、2020年12月期は無配となりました。その後は無配が継続しています。

業績が復活すれば配当も復活する可能性はありますが、現状では大きく配当が復活する可能性は低そうです。

株主優待について(廃止)

株主優待制度は自社店舗で利用できる「株主優待券」もしくは「自社商品」でしたが、2022年6月末日を基準日を最後に廃止を発表。

株価が大きく下落した影響もあり、高い優待利回りでしたが廃止となりました。

今後の株主優待はどうなるか

「中長期的に事業拡大のための投資を行うことにより企業価値の向上を図り、早期の復配を目指す」としています。

そのため、まずは業績回復・復配が優先されると考えられます。その後、優待が復活する可能性もありますが、現状では不透明感が強いと考えられます。

参考:株主優待制度|株式会社ペッパーフードサービス

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ペッパーフードの事業内容と今後について

ペッパーフードサービスの事業内容の確認と今後について考えてみます。

ペッパーフードサービス(3053)の概要

株式会社ペッパーフードサービス(英: PEPPER FOOD SERVICE CO.,LTD)は、いきなり!ステーキなどステーキを中心としたレストランチェーンを運営する外食産業企業。

以前は「ペッパーランチ」を直轄で運営していたが、新設子会社の株式会社JPに運営を移管。JP(ペッパーランチ事業)を投資ファンドに売却。

ペッパーフードサービス – Wikipediaより抜粋

「いきなり!ステーキ」はステーキを立ち食いスタイルにすることで回転率・コストパフォーマンスを上げるという新業態で注目を浴び、2017年-2018年に業績と株価が急成長。

しかし、大量出店により店舗同士の競合が発生するなどの影響もあり、売上は大幅に減少。出店計画を見直し不採算店舗を大量閉鎖。急激な業績悪化により、2020年12月期の決算短信から「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン)」の記載しています。

キャッシュフロー

下記はペッパーフードのキャッシュ・フロー推移です。

営業CFはマイナスが続き厳しい推移です。

参考:ペッパーフードサービス|Google Finance

ペッパーフードの今後について

チェーン展開する多くの企業に言えますが、店舗数が増加し売上・利益が増えているときは期待値が高いです。しかし、国内で展開している場合、店舗数に必ず限界が来ます。

「いきなり!ステーキ」は不採算店舗の撤退が進み、メニューの見直しなどを行っていますが、まだまだ営業損益は赤字で推移し厳しいです。

強い不透明感

株価は以前と比べかなり安いですが、どこまで業績が回復するか不透明感は強いです。高い優待利回りと紹介されることもありましたが、廃止の影響もあり大きく株価が下落

業績下方修正・中期経営計画の見直し、新株発行で資金調達など厳しい材料が多いです。

限定的な見方も

株価が安いため下落しても以前と比較すれば、限定されるという見方もできます。

しかし、割高感があり大きく上昇する材料も現状では見えてこないのも事実です。

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